ホンダ系列主要企業 決算状況 2024年9月期
ホンダ系列主要企業 決算状況 2024年9月期

ホンダ系列主要企業 決算状況 2024年9月期

売上収益: ユタカ技研を除いて各社とも日本、北米を中心とした顧客の生産台数増加影響、及び円安影響から前年同期に対し増収。
 ユタカ技研は、貴金属の価格下落や顧客からの受注減、急激な生産変化対応費の増加により減収となった。
営業利益: 各社の状況によりまばら模様。
 増益 テイ・エステック、武蔵精密工業、エフ・シー・シー、エイチワン。
    エイチワンは、前期有形固定資産の減損処理による償却負担減少が増益要因。    
 減益 ジーテクト、エフテック、ユタカ技研。
    エフテックは北米事業低迷が影響した。

テイ・エステック

売上収益
・概況:為替換算効果に加え、米州、日本での増産効果・機種構成の良化により前年同期比10.1%増の2,227億円となった。
・事業セグメント:二輪事業は前年同期比1.9%減の38億円、四輪事業は同10.4%増の2,076億円、内シートが11.6%増の1,899億円、内装品が0.9%減の177億円、その他事業が8.1%増の111億円であった。
・地域セグメント:日本は増産効果やホンダGr以外への売上増加により前年同期比24.5%増の500億円、米州は為替効果、増産効果により16.1%増の1,320億円、中国は減産影響などで18.9%減となる326億円、アジア・欧州は減産影響で2.2%減の206億円となった。


営業利益
・概況:増収効果により前年同期比31.5%増の667億円となった。
・地域セグメント:日本は増収効果により前年同期比15.6%増の41億円、米州は177%増の30億円、中国は19.9%減の27億円、アジア・欧州は78.6%減の2,600万円となった。

武蔵精密工業

売上収益
・概況:米州、アジアでの販売好調及び円安影響から前年同期比2.3%増の1,734億円となった。
・地域セグメント:日本は海外向け部品の販売減少などから前年同期比6.6%減となる185億円、米州は好調な自動車販売と円安影響から8.4%増の519億円、アジアは2輪販売が好調で10.8%増の404億円、中国は日系自動車販売低迷継続により11.2%減の147億円、欧州は客先需要減少も円安影響から1.9%減の476億円となった。
・ホンダGr向け売上比率:48.9%。


営業利益
・概況:増収、円安効果により前年同期比16.9%増の78億円となった。
・地域セグメント:日本は前年同期比38.6%減の11億円、米州は54.2%増の28億円、アジアは66.9%増の42億円、欧州は前期900万円の損失から1,500万円の利益を計上した。

ジーテクト

売上収益
・概況:中国減産による減収要因大きいが、日本、北米での増産、金型・設備等の車種開発売上の増加、為替影響から前年同期比1.3%増の1,674億円となった。
・地域セグメント:日本は生産台数増加、金型・試作等の開発売上増により前年同期比20.5増の337億円、北米は生産台数増加び為替影響により10/1%増の629億円、欧州は3.8%増の184億円。アジアは生産台数減少などにより15.4%減の196億円、中国は生産台数の減少により20.2%減の280億円、南米は3.0%減の85億円となった。
・ホンダ向け 54.5%

営業利益
・概況:インフレによる人件費高騰などにより前年同期比14.8%減の54億円となった。
・地域セグメント:日本は増収効果、車種開発売上増で前年同期比76.3%増の23億円、北米は12.0%減となる12億円、欧州は32.9%減の10億円、アジアは52.0%減の5億円、中国は減収影響大きく前年同期1億8,600万円の利益から3億7,200万円の損失に、南米はロイヤリティ負担増、労務費増により同51.0%減の4億円となった。

エフテック

売上収益
・概況:中国での減産影響あるも日本、北米での受注増により前年同期比4.7%増の1,458億円となった。
・地域セグメント:日本は生産台数増加及び新規得意先からの受注により前年同期比3.9%増の143億円、北米は得意先の生誕台数堅調推移および円安効果から12.4%増の1.090億円、アジアは中国での減産が続き21.4%減の224億円となった。

営業利益
・概況:日本、北米。アジア各地域でそれぞれの減益要因あり前年同期12億9,000万円円の営業損失から14億3,000万円の損失に拡大した。
・地域セグメント:日本は北米挽回策コンサルティング費用計上や国内子会社下振れにより前年同は3億7,200万円の利益計上から3億6,000万円の損失に減益、北米は各種コスト増価格転嫁交渉中にて前年同期14億8,600万円の損失から3億3,900万円の損失に改善、アジアは1億7,300円の損失から7億8,000万円の損失に拡大。

エフ・シー・シー

売上収益
・概況:インド、インドネシアでの販売増加及び円安影響から前年同期比8.9%増の1,273億円となった。
・製品別セグメント:二輪事業がインド、インドネシアでの二輪クラッチ販売増により前年同期比13.3%増の591億円、四輪事業は中国、米国での四輪クラッチ販売減も円安ことかにより5.2%増の681億円、非モビリティ事業が265%増の2,700万円となった。
・地域セグメント:日本は前年同期比4.7%増の127億円、米国は販売減あるも円安から5.1%増の522億円、アジアは二輪用クラッチ販売増、円安効果により同13.4%増の566億円、その他は同10.6%増の57億円となった。

営業利益
・概況:増収、円安効果から前年同期比55.3%増の100億円となった。
・製品別セグメント:二輪事業は増収効果から前年同期比63.4%増の70億円、四輪事業は32.1%増の45億円、非モビリティ事業は前年同期13億円の損失から15億円の損失に拡大した。
・地域セグメント:日本は前年同期21億円の損失から11億円の損失に改善、米国は前年同期比8.9%減の40億円、アジアは60.3%増の56億円、その他は同107%増の10億円となった。

エイチワン

売上収益
・概況:自動車フレーム生産量は前年同期に比べ11%減少したが、販売価格適正化、為替影響から前年同期比6.1%増の1,140億円となった。
・地域セグメント:日本は自動車フレームの生産増加により前年同期比5.1%増の260億円、北米も生産量・設備売上増、円安により28.8%増の601億円、中国は生産減少により28.0%減の173億円、アジアは生産減少により同20.1%減の127億円となった。

営業利益
・概況:増収効果、前期有形固定資産の減損処理による償却負担が減少し、前年同期5億6,300万円の利益から74億9,200万円の利益へ1230%増加した。
・地域セグメント:日本は増収効果および製造コスト圧縮により前年同期比60.2%増の17億円、北米は人件費高騰あるも増収効果により前期7,900万円の利益から55億6,000万円の利益に大幅改善、中国は減産による減収影響を製造コスト・販管費削減で補うとともに前期有形固定資産減損処理償却負担が減少し前年同期11億6,600万円の損失から3億5,300万円の利益に回復、アジアは減収により前年同期4億6,100万円の利益から2億1,500万円の損失計上となった。

ユタカ技研

売上収益
・概況:貴金属の価格下落や顧客からの受注減、急激な生産変化対応費の増加により前年同期比14.8%減の885億円となった。
・地域セグメント:日本は受注増により前年同期比5.2%増の203億円、北米は受注増により19.8%増の356億円、アジアは2.4%増の170億円、中国は貴金属の価格下落からの大幅な受注減、および急激な生産変化対応費用増加により51.3%減となる221億円、その他は17.6%減の6億円となった。


営業利益
・概況:減収影響から前年同期比14.3%増の27億円となった。
・地域セグメント:日本は増収効果のほか費用削減施策により前年同期1億6,600万円の損失から2億8,200万円の利益を計上、北米は5億300万円の損失から5億9,000万円の利益、アジアは労務費負担増により21.5%減の11億円の利益、中国は82.5%減の3億円の利益、その他は55.9%減の1億円の利益計上となった。

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