ホンダ系列主要企業 決算状況 2024年12月期
ホンダ系列主要企業 決算状況 2024年12月期

ホンダ系列主要企業 決算状況 2024年12月期

売上収益: エフ・シー・シー、エフテックを除いて前年同期比同等か減収となった。
 増収 エフ・シー・シーはインド、インドネシアでの二輪クラッチの販売が好調。
    エフテックは北米堅調および価格転嫁に手増収。
 減収 ユタカ技研は従来中国依存大きく、中国で生産減や貴金属価格下落影響を受け大幅減収となった。
 
営業利益: 各社の状況によりまばら模様。
 増益 エイチワンエフ・シー・シー、武蔵精密工業。
    エイチワンは前期減損損失計上の剥落が増益要因。
    エフテックは堅調な北米事業に依存。最終損益は法人税により欠損計上。    
 減益 ユタカ技研テイ・エステック、ジーテクト。
    ユタカ技研は中国受注減による減収および生産変化対応費用、早期退職経済補償金計上が減益要因。

テイ・エステック

売上収益
・概況:、中国での減産影響等あるが、為替換算効果や新事業(ホンダ以外)売上の増加等により前年同期比3.1%増の3,396億円となった。
・事業セグメント:二輪事業は前年同期比2.2%減の58億円、四輪事業は3.2%増の3,170億円、内シートが3.6%増の1,902億円、内装品が1.6%減の267億円、その他の事業が2.9%増の167億円であった。
・地域セグメント:日本は増産効果、新事業売上増加などにより前年同期比18.1%増の776億円、米州は為替効果、増産効果により10.0%増の1,932億円、中国は減産影響などで22.1%減となる562億円、アジア・欧州は減産影響などで9.1%減の321億円となった。

営業利益
・概況:中国減産影響などにより前年同期比19.3%減の113億円となった。
・地域セグメント:日本は増収効果により前年同期比10.2%増の70億円、米州は67.6%増の31億円、中国は減収影響により36.7%減の55億円、アジア・欧州も82.3%減の3億円となった。

武蔵精密工業

売上収益
・概況:アジア、米州での販売増および円安効果あるも日本、中国、欧州減収にて前年同期比0.3%減の2,566億円となった。
・地域セグメント:日本は海外向け部品の販売減少などから前年同期比8.5%減となる288億円、米州は客先需要の継続と円安影響から4.0%増の759億円、アジアは2輪販売増加で9.9%増の609億円、中国は日系自動車販売低迷により7.9%減の242億円、欧州は客先需要の減少続き6.2%減の666億円となった。
・ホンダGr向け売上比率:50%。

営業利益
・概況:アジア、米州の増収効果による増益が他地域の減益を補い前年同期比4.6%増の120億円となった。
・地域セグメント:日本は前年同期比31.8%減の24億円、米州は42.9%増の37億円、アジアは63.6%増の67億円、中国は86.7%減の1億円、欧州は前期3億円の利益計上から8億円の損失計上。

ジーテクト

売上収益
・概況:南米セグメントにおける増産に加え、日本セグメントにおける金型・試作等の車種開発売上が増加したものの、中国セグメントをはじめとした減産の影響によって前年同期比2.0%減の2,546億円となった。
・地域セグメント:日本は生産台数減少も、金型・試作等の車種開発売上の増加や得意先からの補償の計上により前年同期比17.4%増の529億円、北米は機種構成変動および円安効果から6.3%増の925億円、欧州は1.5%増の273億円、アジアは生産台数減少影響等により18.4%減の300億円、中国は生産台数激減影響から24.2%減の444億円、南米は車種開発売上増により9.1%増の139億円となった。
・ホンダGr向け売上比率:54.5%。

営業利益
・概況:減収による影響に加え、インフレによる人件費高騰等により前年同期比7.6%減の109億円となった。
・地域セグメント:日本は労務費増加があるも、車種開発売上の増加や得意先からの補償の計上により前年同期比70%増の49億円、北米は19.3%増の20億円、欧州は新機種対応費用増および労務費増から30.7%減の15億円、アジアは41.2%減の15億円、中国は減収影響大きく前期12億円の利益から2億円の欠損、南米はロイヤリティ負担および労務費増から7.6%減の9億円となった。

エフテック

売上収益
・概況:中国での大幅受注減あるも、北米での生産堅調および円安効果から前年同期比3.1%増となる2,217億円となった。
・地域セグメント:日本は前年同期比1.1%減の222億円、北米は12.0%増の1,666億円、アジアは中国大幅減産から25.1%減の328億円となった。

営業利益
・概況:北米での増収およひ価格転嫁推進で前年同期比382%増となる25億円となった。
・地域セグメント:日本は北米のターンアラウンドに向けたコンサルティング費用の計上などにより前期11億円の利益から3億円の損失、北米は前期11億円の損失から42億円の利益、アジアは前期5億円の利益から14億円の損失となった。

エフ・シー・シー

売上収益
・概況:インドやインドネシアでの二輪クラッチの販売増加、円安影響により前年同期比6.9%増の1,897億円となった。
・製品別セグメント:二輪事業がインド、インドネシアでの二輪クラッチ販売増により前年同期比13%増の895億円、四輪事業は中国、米国での販売減も円安効果により1.9%増の1,001億円、非モビリティ事業が439%増の6,100万円となった。
・地域セグメント:日本は前年同期比1.2%減の194億円、米国は2.9%増の755億円、アジアは二輪用クラッチ販売増により12.3%増の860億円、その他は同12.3%増の86億円となった。

営業利益
・概況:増収、円安効果から前年同期比31.4%増の157億円となった。
・製品別セグメント:二輪事業は増収効果から前年同期比44.5%増の104億円、四輪事業も11.3%増の75億円、非モビリティ事業は前年同期20億円の損失から22億円の損失に拡大した。
・地域セグメント:日本は前年同期14億円の損失から4億円の損失に軽減、米国は前年同期比6.7%減の56億円、アジアは38.9%増の84億円、その他は42.4%増の15億円となった。

エイチワン

売上収益
・概況:ホンダの自動車フレームの生産量がおよそ15%減少したことを主因に前年同期比1.3%減の1,710億円となった。
・地域セグメント:日本は生産量が前期と同等レベルにて前年同期比0.2%増の418億円、北米は生産量減少も設備売上増や販売価格の適正化などにより20.9%増の860億円、中国は31.3%減の291億円、アジアは21.5%減の196億円となった。

営業利益
・概況:製造コスト圧縮および前期における減損損失計上の剥落により前期149億円の欠損から107億円の利益を計上した。
・地域セグメント:日本は製造コスト圧縮で前年同期比74.8%増の39億円、北米は増収効果で前期4億円の損失から52億円の利益、中国は製造コスト圧縮や前年減損損失計上の剥落等により前期170億円の損失から14億円の利益、アジアは89.2%減の57百万円となった。

ユタカ技研

売上収益
・概況:中国での貴金属価格下落および顧客からの受注減などにより前年同期比18.6%減となる1,350億円となった。
・地域セグメント:日本は受注増および原材料・輸送費高騰分価格転嫁などで前年同期比1.4%増の317億円、北米も同様に11.3%増の518億円、アジアは1.5%増の259億円、中国は51.4%減の359億円、その他は9.5%減の10億円となった。

営業利益
・概況:中国での受注減による減収および急激な生産変化への対応費用や早期退職の募集に伴う経済補償金の計上により前年同期比46.7%減となる39億円となった。
・地域セグメント:日本は価格転嫁や費用削減施策効果などにより前年同期比73.2%増の10億円、北米は前期1億円の損失から3億円の利益計上、アジアは増収ながら労務費増により27.1%減の16億円、中国は86.9%減の5億円、その他は前期工場移転に伴う売却益の計上があったため49.8%減の1億円となった。

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