トヨタ系列主要企業 決算状況 2024年3月期
トヨタ系列主要企業 決算状況 2024年3月期

トヨタ系列主要企業 決算状況 2024年3月期

売上収益: 各社とも、北米、日本での好調な自動車販売に伴い増収。
営業利益: デンソーは品質問題で前年比マイナスだが、その他各社は売上増等の影響で増益。

デンソー

売上収益

・日米を中心とした好調な車両販売、 円安の進行、注力領域製品などの拡販により、前年比で11.6%増となる7兆1,443億円となった。
・製品別では、モビリティエレクトロニクスが前年比16.7%、エレクトリフィケーションが前期比17.4%、先進デバイスが13.6%増と売上をけん引した。
・地域セグメントでは、日本が前年比12.4%、北米が9.6%増と増収に寄与、アジアは1.1%減であった。
・トヨタGr向け売上比率は52.1%と前期の50.4%から1.7ポイント増加した。

営業利益

・為替差益、合理化努力による増益要因も、燃料ポンプリコールによる品質引当により2,015億円の減益要因となり、前年比で10.7%減となる3,805億円となった。
・地域セグメントでは、品質問題対応の日本は前年比60.5%減、北米は170%増、欧州68.8%増、アジア12.3%増となった。

アイシン

売上収益

・日米を中心とした車両生産台数の増加及び為替要因で前年比11.5%増の4兆9,095億円となった。
・パワートレインユニット販売台数が前年比13.6%増の1,052万台、その内eAxleなどの電動ユニット販売台数が66.4%増の226万台と売上をけん引した。
・地域セグメントはすべての地域で前年増となった。特に、北米は20.6%増、中国15.1%増、日本10.4%増であった。
・トヨタGrへの売上比率は65.5%と、前年64.6%から0.9ポイント増加

営業利益

・売上増による事業環境改善および体質強化改善努力により、前年比147%増となる1,433億円となった。
・北米でのエアバックリコール関連を含む品質関連費用630億円をマイナス計上した。
・品質関連費630億円を除いた地域セグメントでは、前期赤字だった日本は941億円と大幅増加。北米も赤字から63億円の利益計上、中国は前年比127%増の364億円であった。

豊田自動織機

売上収益

・車両事業の販売台数増加、円安などにより前年比13.4%増となる3兆8,233億円となった。
・事業セグメントでは、自動車が前年比14.5%増、産業車両が13.3%増であった。
・地域セグメントは、各地域とも前年比増となり、アジア59.4%増、欧州22.6%増、北米17%増であった。

営業利益

・国内でのエンジン認証関連費での318億円減益要因あるも売上増及び為替差益により前年比18%増の2,004億円となった。
・事業セグメントでは、エンジン認証関連対応で日本が前年比47.4%減、その他のセグメントは産業車両が25.6%増、繊維機械が3.3%増などとなった。

トヨタ紡織

売上収益

・日米での増産、アジアでの拡販により前年比21.8%増となる1兆9,536億円となった。
・地域セグメントでは、売上の47%を占める日本が前年比25.9%増、米州28.7%増、欧州・アフリカ21.2%増。NEV化が進む中国は減産影響などで3.4%減となった。

営業利益

・増産効果や車種構成の変化、合理化などにより前年比65%増となる786億円となった。
・地域セグメントでは、日本が前年ロシア事業撤退影響を相殺しているため前年比9億円減、北中南米は前年11億円の損失から6億円の利益計上、中国は前年比27億円減、アジア・オセアニア229億円増、欧州・アフリカは前年のロシア事業分を除くことで100億円の増となった。

ジェイテクト

売上収益

・自動車の生産回復、円安効果で、日本・北米を中心に前年比12.7%増の1兆8,915億円となった。
・事業セグメントでは、ステアリングと駆動サブセグメントを含む自動車が前年比17.7%増、産機・軸受が中国・アジアの減少を日本・欧州が相殺し1.9%増、工作機械2.7%増となった。
・地域セグメントでは、中国が前年比4.9%減以外は増加、日本15.2%増、北米16.6%増、欧州22.1%増、豪亜5.6%増であった。
・トヨタGr向け売上は38.5%

事業利益

・増収、円安、原価改善効果などから前年比16.3%%増の728億円となった。
・事業セグメントでは、自動車が前年比45.3%増。産機・軸受は原材料価格、エネルギー費の高騰により25.6%減、工作機械は北米、アジアでの販売増加により7.1%増となった。

豊田合成

売上収益

・日本、米州を中心とした生産台数増などにより前年同期比12.5%増の1兆711億円となった。
・製品領域別では、セーフティシステムが前期比18%増の3,964億円、内外装が7%増の3,783億円、機能部品が14.1%増の1,768億円、ウェザストリップが11.4%増の1,195億円であった。
・地域セグメントは、すべての地域で前年度プラスで利益を計上、日本12.5%増、米州20.6%増、アジア3.1%増、欧州・アフリカ20.9%増であった。
・トヨタGr向けが67.9%

営業利益

・増販効果や合理化により前年同期比93.1%増の677億円となった。
・地域セグメントでは、日本が前年比151%増となる159億円、米州が64.3%増の262億円、アジアは36.3%増の227億円、欧州・アフリカは前年372億円の欠損だったものが277億円の利益計上となった。

フタバ産業

売上収益

・すべての地域で新車販売台数増加により前年比12.4%増となる7,958億円となった。
・地域セグメントでは、日本が前年比19.8%増の3,658億円、北米29.2%2,228億円、欧州9%増744億円、中国18.6%減832億円、アジア16.8%減584億円となった。

営業利益

・収益改善により営業利益も改善し、前年同期比150%増となる192億円となった。
・地域セグメントでは、日本が前年比220.6%増の98億円、北米前期7億円損失から34億円利益、欧州112%増20億円、中国15.6%減22億円、アジア4.3%減14億円となった。

東海理化

売上収益

・自動車の生産台数増加などにより前年比12.7%増となる6,235億円となった。
・製品別では、HMI製品が前年同期比13.2%増の2,414億円、シートベルトが12.6%増864億円、スマートシステムが9.7%増831億円、シフトレバーが18.9%増723億円などとなった。
・地域セグメントでは、日本が前年比15.9%増3,131億円、北米23%増1,641億円、アジア1.1%増1,958億円、その他22.7%増495億円となった。
・顧客別売上割合ではトヨタが65.5%を占める。

営業利益

・営業利益は、売上増による利益増、原材料価格影響や原価低減改善効果などで前年比73%増となる288億円となった。
・地域セグメントは、前年同期97億円の損失だった日本は今期も98億円の損失、北米188%増の96億円、アジア12.3%増253億円であった。

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