
売上収益: フォークリフトなど産業車両事業を持つ豊田自動織機以外は、各社とも日本での顧客の認証適合試験不正発覚による生産停止、中国・アジア・欧州での生産台数減少影響を受け前年同期比に対し減収。
営業利益: デンソーとアイシンを除いて顧客の減産影響等により減益となった。
デンソーは為替差益や合理化努力が増益要因としている。
アイシンは円安や企業体質改善努力、および前年同期は品質関連費用を計上し今期はなかったことから増益。
デンソー

売上収益
・概況:円安進行があるがアジアでの販売不振や日本顧客の稼働停止影響に伴う車両減産により前年同期比1.2%減となる5兆2,884億円となった。
・製品別セグメント:モビリティエレクトロニクスが前年同期比2.6%増の1兆4,710億円、サーマルシステムが0.7%減の1兆2,792億円、パワートレインシステムが6.8%減の1兆732億円、エレクトリフィケーションシステムが7.6%増の1兆18億円などとなった。
・地域セグメント:日本は顧客の稼働停止影響に伴う車両減産により前年同期比0.8%減の3兆1,218億円、北米が拡販効果で6.3%増の1兆3,664億円、欧州は車両販売不振で5.9%減の5,367億円、アジアも車両販売不振で3.8%減の1兆4,628億円、そのたは9.6%増の898億円となった。
・トヨタGr向け売上比率:54.9%。
営業利益
・概況:操業度差損や部材費高騰の影響があるが、為替差益や合理化努力で前年同期比63.3%増となる4,15億円を計上した。
・地域セグメント:日本は合理化努力および前年度は品質費用引当金を計上した影響は今期はなく前年同期比694.6%増となる1,777億円、北米は163.7%増の725億円、あじあは操業度差損があり15.8%減の1,259億円、その他は23.4%増の186億円となった。
アイシン

売上収益
・概況:円安効果はあったもののパワートレインユニットの販売台数減少などにより前年同期比3.4%減となる3兆6,021億円となった。
・地域セグメント:日本は車両生産台数減少等により前年同期比4.4%減となる2兆3,232億円、北米は8.6%増の7,895億円、欧州は23.0%減の2.184億円、中国は8.7%減の4,702億円、アセアン・インドは円安や北米向け輸出の増加により4.0%増の3,899億円となった。
・トヨタGr向け売上比率:68.2%。
営業利益
・概況:売上減の影響はあるが、円安や企業体質改善努力、および前年同期は品質関連費用を計上したことから前年同期比23.7%増となる1,159億円となった。
・地域セグメント:日本は売上減やヒト・将来投資により前年同期比12.8%減となる383億円、北米は前年同期営業損失371億円にたいし収益増効果で13億円の利益計上、欧州は56.6%減の23億円、中国は23.1%減の282億円、アセアン・インドは8.0%増の440億円となった。
豊田自動織機

売上収益
・概況:円安影響から前年同期比6.9%増となる3兆227億円となった。
・製品別セグメント:自動車部門の車両が前年同期比4.6%増の780億円、エンジンが2.9%減の2,549億円、カーエアコン用コンプレッサーが3.1%増の3,584億円、電子機器等が14.5%増の1,674億円、自動車関係全体では3.4%増の8,589億円、産業車両が9.4%増の2兆612億円、繊維機械が15.4%減の596億円などとなった。
・地域セグメント:日本は前年同期比4.1%増となる7,330億円、北米は10.0%増の1兆1,653億円、欧州は5.9%増の6,627億円、アジアは3.3%増の2,802億円、その他は9.6%増の1,813億円とすべての地域で増収となった。
営業利益
・概況:産業車両、スーエアコン用コンプレッサーの販売台数減少や人件費の増加等により前年同期比9.9%減となる1,809億円となった。
・製品セグメント:自動車は前年同期比24%減の396億円となった、産業車両は前年同期並みの1,352億円、繊維機械は84%減の596億円となった。
トヨタ紡織

売上収益
・概況:為替影響はあるもののグローバルでの生産台数の減少により前年同期比1.7%減となる1兆4,466億円となった。
・地域セグメント:日本は生産台数減少などにより前年同期比1.8%減の6,939億円、北中南米は為替影響により1.5%増の3,520億円、中国は5.7%減の1,816億円、アジアは3.9%増の2,156億円、欧州・アフリカは12.8%減の874億円となった。
営業利益
・概況:減産影響や諸経費の増加により前年同期比32.2%減の247億円となった。
・地域セグメント:日本は新製品効果や車種構成変化によるプラス要因があるが減産影響や諸経費の増加により前年同期比49.1%減の92億円、北中南米は前年同期営業利益0億円からげんさんえいきょうで59億円の損失、中国は16.1%減の164億円、アジアは3.4%減の282億円、欧州・アフリカは59.8%減の39億円となった。
ジェイテクト

売上収益
・概況:全地域で販売が低調、特に日本・欧州・中国での客先減産影響で前年同期比1.9%減となる1兆3,850億円となった。
・製品別セグメント:自動車部門のステアリングが前年同期比2.4%減となる6,585億円、駆動が2.2%減の3,203億円、自動車全体では2.4%減の9,788億円、産機・軸受が2.7%減の2,626億円、工作機械が3.2%増の1,435億円となった。
・地域セグメント:日本が前年同期比3.9%減となる5,424億円、北米が2.9%増の3,493億円、欧州が5.3%減の1,574億円、中国が8.3%減の1,251億円、豪亜が2.8%増の1,825億円等になった。
・トヨタGr向け売上比率:39.1%。
事業利益
・概況:大幅な販売減少に加えインフレに伴うコストアップが客先転嫁に対し先行発生していることなどにより前年同期比36%減となる349億円となった。
・製品別セグメント:自動車は減収や北米での生産性悪化により前年同期比減と52.0%減となる163億円、産機・軸受が37.2%減の60億円、工作機械は12.8%増の120億円となった。
豊田合成

売上収益
・概況:インド以外の全地域の顧客減産影響から前年同期比2.1%減となる7,869億円となった。
・地域セグメント:日本は顧客の生産台数減少などにより前年同期比3.1%減となる3,253億円、米州は3.1%増となる3,253億円、欧州・アフリカは6.1%減の243億円、中国は19.6%減の745億円、アジアは1.8%減の1,022億円、インドは23.8%増の311億円となった。
営業利益
・概況:合理化や為替影響はあるものの減販影響や昇給影響等により前年同期比15.8%減となる470億円となった。
・地域セグメント:日本は減販影響や固定費増加等により前年同期比28.2%減の96億円、米州は8.7%減の207億円、欧州・アフリカは合理化努力により11.4%増の20億円、中国は78.5%減の10億円、アジアは5.7%減の102億円、インドは増販効果や合理化努力などで37.8%増の30億円となった。
フタバ産業

売上収益
・概況:主に日本でのトヨタの生産台数減少に伴い、売上高は前年同期比13.7%減となる5,264億円となった。
・製品セグメント:売上構成比率は、得意先から有償支給される触媒等の支給品込みで排気系/燃料系が49.9%、ボデー/内装部品が39.9%、足回り部品が5.7%、その他が4.4%。支給品除きで排気系/燃料系が28.8%、ボデー/内装部品が56.3%、足回り部品が8.1%、その他が6.9%であった。
・地域セグメント:日本は前年同期比13.1%減となる2,436億円、北米は7.6%減の1,529億円、欧州は19.4%減の450億円、中国は19.4%減555億円、アジアは16.8%減の384億円と全地域セグメントで減収となった。
・トヨタGr向け売上比率:82.2%。
営業利益
・概況:減収による利益減および材料費・労務費・経費の増加により減収要因が、合理化改善や価格転嫁を上回り前年同期比38.1%減となる99億円となった。
・地域セグメント:日本が前年同期比54.8減となる39億円、北米が28.3%減の14億円、欧州が4.7%減の11億円、中国が18.0%減の20億円、アジアが0.6%減の14億円と全地域セグメントで減益となった。
減損損失計上
・中国セグメントで固定資産の減損損失23億円を計上している。
東海理化

売上収益
・概況:日本と中国を含むアジアでの生産減少により前年同期比3.3%減となる4,594億円となった。
・製品別セグメント:売上構成率39%を占めるHMI製品が前年同期比3.6%減となる1,779億円、スマートシステムは7.0%増の676億円、シートベルトは4.9%減の627億円、シフトレバーは2.0%減の529億円などとなった。
・地域セグメント:日本は客先生産台数減少により前年同期比5.2%減となる2,276億円、北米が為替影響で0.7%増の1,215億円、アジアは中国減産影響で3.6%減の1,457億円、その他は2.3%増の370億円となった。
・トヨタGr向け売上比率:74%。
営業利益
・概況:操業減および売価変動要因大きく前年同期比16.8%減となる276億円となった。
・地域セグメント:日本が前年同期比88.9%減となる3億円、北米は17.4%減の12億円、アジアは9.2%減の18億円、その他は5.4%減の1億円と全地域減益となった。