技術、製品
ブリヂストン 植物資源由来人工ゴムを使用したタイヤの商業化で連携 2025/2/5
ブリヂストンは、ENEOSマテリアルおよび日揮HDと共同で、植物資源由来の合成ゴムを使用したタイヤの商業化に向けた連携を加速すると発表した。3社は2022年より植物資源由来のバイオブタジエンおよびタイヤ用合成ゴム製造についての基礎的な技術検討や市場調査を行ってきた。2024年7月、ENEOSマテリアルと日揮HDの2社が参画する事業がNEDO事業に採択されたことを受け、3社は植物資源由来のバイオエタノールからバイオブタジエンの製造、バイオブタジエンから合成ゴムの製造、合成ゴムからタイヤの開発に向けて開発を行う。2028年までにパイロット装置を設置し、植物資源由来の合成ゴムによるタイヤ技術の実証を開始、2030年代前半の商業化を目指す。

新事業
武蔵精密 人工皮膚製造の共同研究開発を開始 2025/2/4
武蔵精密工業は、再生医療ベンチャー企業オーガンテックと共同で3D人工皮膚モデルの普及に向けた事業提携に合意したと発表した。武蔵精密はモノづくりや製造装置の自動化、AI技術をオーガンテックに提供し、人工皮膚製造容器の量産および人工皮膚自動製造装置の共同研究開発を行っていくとしている。

エフ・シー・シー 電動二輪車向け積層モータコアをホンダより受注 2025/2/5
エフ・シー・シーは、ホンダより電動二輪車向け積層モータコアを受注し、量産を開始したと発表した。ホンダの電動二輪車「ACTIVA e:」「CUV e:」に搭載される電動モータ用モータコアで、エフ・シー・シーのインドで生産され、インドネシア向けには2024年11月から、インド向けには2025年2月より量産を開始した。積層モータコアはエフ・シー・シーにとって初めての電動基幹部品の量産となる。
M&A、出資
JFEスチール インド電磁鋼板会社を買収 2025/1/31
JFEスチールは、インドのコングロマリットJSW Steelと共同で設立した合弁会社JSW JFE Electrical Steel(J2ES)社を通じて、2025年1月30日インドの電磁鋼板製造販売会社thyssenkrupp Electrical Steel Indiaを共同で買収したと発表した。J2ESはインド市場での方向性電磁鋼板のフル生産販売を2027年に行うと計画していたが、前倒しが可能となったとしている。買収した会社の持分比率はJFEスチール50%、JSW Steel50%。買収額は約710億円であった。
武蔵精密 韓国バッテリースタートアップBEI Lab社に出資 2025/2/5
武蔵精密工業は、韓国のスタートアップBEI Lab(ベイ)社に出資したと発表した。ベイ社はLiBの劣化の原因となるデンドライトの発生抑制を行う技術を保有している。武蔵精密は、子会社である武蔵エナジーソリューションズで開発、製造販売を行うハイブリットスーパーキャパシタの電極にベイ社の技術を適用し、大容量で耐久性のある小型EV向けバッテリーの開発を行うとしてる。
マブチモーター 樹脂ギアメーカーを子会社化 2025/2/7
マブチモーターは、高精度樹脂ギアメーカーで大阪市に本社があるオービー工業の株式を取得し、子会社化したと発表した。オーピー工業は、金型および成形技術を有し、スーパーエンプラを含む高精度樹脂ギアを製造・販売を行っていて、中国、ベトナム、フィリピンに拠点がある。近年の売上高は40億円前後となっている。
マブチモーターは、2030年ビジョンとしてe-MOTOコンセプトを掲げ、M&A活用を含めた事業領域拡大を進めている。今回のオーピー工業の買収もユニット領域事業の拡大としての位置づけとなる。マブチモーターは、樹脂ギア事業を手中にすることで自動車電装機器市場の拡大に対し、モータユニットビジネスの適用を図る。
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