自動車部品関連動向 2025/1/13
自動車部品関連動向 2025/1/13

自動車部品関連動向 2025/1/13

技術、製品

豊田合成 開発GaN基板がパワー半導体の性能向上に寄与         2025/1/8

 豊田合成は、開発したGaN基板の高品質化技術が学術誌Physica status solidiで、GaNパワー半導体の性能を高めるとして紹介されたと発表した。大阪大学と共同開発した種結晶を使ったGaN基板では、市販の基盤を用いた場合に比べ電力制御性能の向上と素子製造時の歩留まり向上が実証された。

ユタカ技研 作業アシスト装具改良版の販売を開始               2025/1/6

 ユタカ技研は、重量物運搬作業の負荷を軽減する作業アシスト装具「BELT POWER」の改良版「BELT POWER X」を1月6日より販売を開始したと発表した。腰と肩のベルトを主体に運搬作業時には肩から手頸部に繋げたベルトが荷物を吊り下げ、最大30kgの重量物の持ち上げおよび保持時の筋力アシストを行い、上腕二頭筋の負荷を50%以上低減するとしている。運搬作業以外の時にはベルトを収納できるようにした。BELT POWER Xは、従来タイプに比べ操作性、装着快適性を改良した。

日本特殊陶業 日東工業と新たな陸上養殖システムの実証実験の開始 2025/1/10

 日本特殊陶業はグループ会社のNiterra AQUAが、日東工業の協力のもと日東工業磐田工場敷地内で、エビを使用した陸上養殖システムの実証を2025年1月から12月まで行うと発表した。Niterra AQUAは、自動車部品開発により生み出されたセンサー技術を応用し、閉鎖型陸上養殖向け水質や温度管理、および循環型水再利用システムを開発している。また、このシステムで養殖されたエビを「うるみえび」という商標で登録を行っている。実証ではNiterra AQUAが陸上養殖管理システムの提供を行い、日東電工が陸上養殖の工場運営での課題抽出と対策検討、およびエネルギーマネジメントの効率化を検討する。

M&A、出資

小糸製作所 米セプトン社の子会社完了 2025/1/8

 小糸製作所は、米国カルフォルニア州に本拠があるCepton(セプトン)社の合併手続きが1月7日に終了し、子会社化を完了したと発表した。セプトン社は2016年にサンフランシスコで設立され、マイクロモーションテクノロジー(MMT)と呼ばれる可動部やミラーがない構造によるLiDAR用レーザー出力機構技術を有している。2018年からは小糸製作所と共同で短・中・長距離用LiDARの開発に取り組み、2024年4月には短距離用LiDARがグローバルOEMからの受注が確定したと発表していた。自動車だけでなく産機・建機・農機などの産業用機械への自動運転技術の適用進展が期待される中、LiDAR需要も高まるとみられ小糸製作所はセプトン社の子会社化でLiDAR製品を次世代事業の柱とする。

住友ゴム DUNLOP商標をGoodyear社より取得         2025/1/8

 住友ゴムは、Goodyear(グッドイヤー)社より欧州・北米・オセアニア地域での四輪タイヤのDUNLOP(ダンロップ)の商標権を約826億円で取得したと発表した。住友ゴムはこれまで欧州・北米・オセアニア地域でFALKEN(ファルケン)ブランドで商品展開を行ってきた。今後は、ダンロップをプレミアムタイヤブランドとして展開、ファルケンはファン層向け商品に特化していくとしている。グッドイヤー社は事業の再構築を進めていて、2024年7月には鉱山機械用タイヤ事業を横浜ゴムに売却すると発表している。

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