CCUS、DAC関連
エア・ウォーター GI基金事業カナデビア採択「CO2分離回収による廃棄物焼却処理技術開発」に参画 2024/12/24
エア・ウォーターは、カナデビアがNEDO GI基金事業として採択された「CO2高濃度化廃棄物燃焼技術の開発」に、再委託先企業として参画すると発表した。東京・品川清掃工場を実証試験場として、燃焼排ガスを再循環させたガスに酸素を混合し廃棄物を燃焼させる。これにより燃焼排ガス中の窒素分が低減され結果としてCO2を高濃度する燃焼を実証する。エア・ウォーターは、CO2回収率90%以上を安定的に達成するCO2分離・回収技術を開発する。
エア・ウォーターは、2018年から2022年まで、日立造船(現、カナデビア)が環境省の実証事業委託として、清掃工場から回収したCO2の資源化事業プロジェクトに今回と同様にCO2分離・回収に係る範囲で再委託を受け、商業規模のCO2回収設備の開発に係った実績がある。また、関連技術開発としてエア・ウォーターは、「CO2分離回収等技術開発プロジェクト」に「Na-Fe系酸化物による革新的CO2分離回収技術の開発」が採択されている。
運搬・貯蔵、燃焼、利用関係
三井物産 バイオディーゼル燃料100%を活用したセブン-イレブン店舗への配送を開始 2024/12/25
三井物産は、セブンイレブンと共同で、セブンイレブンの店舗に商品を配送するトラックにバイオディーゼル燃料(BDF)100%のB100燃料を活用する実証実験を12月26日より兵庫県内の共同配送センターで開始したと発表した。大阪府や京都府などのセブンイレブン約1,500店舗から回収した使用済み食用油を、植田製油がBDFを精製し、三井物産のグループ会社が管理を行う。B100燃料使用によるCO2削減効果を検証し、将来的な車両台数やエリアの拡大を検討するとしている。
コスモ 自動運転バス実証実験車へ国産バイオディーゼル「コスモCF-5」の供給を開始 2024/12/26
コスモエネルギーHDのグループ会社であるコスモ石油マーケティングは、神奈川中央交通が神奈川県平塚駅南口エリアで開始した自動運転バスの実証車両に、国産バイオディーゼル「コスモCF-5」を供給したと発表した。コスモCF-5は、コスモ石油が精製した軽油に、使用済み食用油を再資源化した軽油代替燃料を約5%混合したバイオディーゼルだ。コスモエネルギーグループは、今回の取り組みをはじめとしてバイオディーゼル燃料を活用した脱炭素社会の実現を後押ししていくとしている。
協業
千代田化工、JFEエンジ 脱炭素関連 国内EPCで協業 2024/12/24
千代田化工建設とJFEエンジニアリングは、国内の脱炭素に関連するEPC案件を中心とした協業について検討を開始したと発表した。アンモニア、LNG受入設備、CCUS設備等でのFSやFEED、EPC業務受注に向けた共同提案や遂行での相互人的対応を検討する。
脱炭素関連設備需要は今後も伸長することが見込まれていて、プラントエンジニアリング業界での人材不足が指摘されている。2022年4月には日揮HDが東洋エンジニアリングとアンモニア製造設備での協業を、2023年11月には同じく日揮HDが高田工業所と国内プラントEPC事業での協業を発表している。2024年10月にはIHIプラントとコスモエンジニアリングが燃料アンモニア受入・払出基地のFEED、EPCでの協業を行う基本合意を締結していて、国内脱炭素関連設備EPCなどでの業界内協力が進む。
ニュースウォッチ
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