技術・製品
ジェイテクト SUBARUクロストレックにオイル共用式ITCCを開発 2024.12.17
ジェイテクトは、SUBARUのクロストレックe-BOXER向けに電子制御カップリング「オイル共用ITCC(Intelligent Torque Controlled Coupling)」を開発したと発表した。4輪駆動での後輪への動力伝達軸上のリアディファレンシャルにトルクを伝えるために使用されるITCCは、従来リアディファレンシャルに近接する位置に搭載されていて、専用のオイル貯蔵スペースを必要としていた。開発した新型ITCCはトランスミッション内に搭載され、トランスミッションオイルを共用することでオイル貯蔵スペースを取り除き、従来品と比較して全長を約25%短縮した。また、ITCC内クラッチの潤滑を最適化することでクラッチの放熱性を高め、耐久性を向上させたとしている。
新事業
TPR コミュニケーションロボットのショールームを開設 2024.12.17
TPRは、コミュニケーションサポートロボット「CoRoMoCo(コロモコ)」に触れることができる体験型ショールーム「CoRoMoCoハウス」を、東京銀座に12月23日にオープンすると発表した。コロモコは、左目にカメラが搭載され表情分析を行い、抱き上げることで心拍測定などの測定を行うほか、LEDや振動での感情表現や本体に内蔵されたスピーカー・マイクで外部とのコミュニケーションも可能なロボットだ。高齢者向けのヘルスケア支援等への用途が期待されている。TPRは新事業開発を推進していて、コロモコは2025年上期の販売を目標に開発を進めている。
河西工業 アップサイクル製品高機能パーテーションを展示 2024.12.17
河西工業は、工場から排出した製品の端材を活用したアップサイクル製品を、11月24日神奈川県寒川町のイベント「さむかわ安全・安心フェア」に出展したと発表した。イベントでは、災害時に避難所生活でのプライバシー保護を目的とした高機能パーテーションを展示した。工場排出端材を使用し、2枚の板をジョイントでくみ上げ、空気層を持ったパーテーションにすることで防音性および断熱性を確保している。
デンソー 東急コミュニティーと集合住宅向け充電サービスの実証を開始 2024.12.19
デンソーは、東急コミュニティーが管理する首都圏のマンションで、開発中のBEV、PHEV向け充電システムを活用した集合住宅向け充電サービスの実証を2025年1月より開始すると発表した。実証では、デンソーが、首都圏のマンション2棟の駐車場に6kWの普通充電器と個人認証、電力計量、エネルギーマネジメント機能を備えた充電システムを設置し、東急コミュニティーがシステムを活用して充電サービスを運営する。デンソーは実証を通じて、実用化に向けた改善点を特定し、運用や管理などのシステムの最適化を行い、集合住宅での電動車の充電環境の整備、エネルギー効率の向上を目指すとしている。
M&A・出資
デンソー オンセミと先進安全領域の半導体で連携を強化 2024.12.17
デンソーは、米国アリゾナ州に本拠があるオンセミ社の株式の一部を取得し、自動運転および先進運転支援システムに関する半導体分野で連携を強化すると発表した。デンソーはこれまでもオンセミ社と車載用イメージセンサーの取引を通じて10年にわたる連携を行ってきた。
豊田合成 パイフォトニクスに出資 2024.12.20
豊田合成は、産業向けLED照明装置を開発・製造・販売する静岡県浜松市に本社があるパイフォトニクスに出資したと発表した。パイフォトニクスの高輝度LEDは、独自設計の光学素子により光で描いた直線や円環などのパターン表示が可能で、工場などでの位置指標等への使用実績がある。豊田合成は、国内外の工場でのクレーン作業が伴う金型の搬出入などにパイフォトニクスの技術を導入するとともに、適用用途拡大に向けた協業を検討していくとしている。
豊田合成 EVモーターズ・ジャパンに資本参加 2024.12.20
豊田合成は、トラック・バスなど商用EVの開発・販売を手掛ける北九州市に本社があるEVモーターズ・ジャパン(EVM-J)に2024年11月資本参加したと発表した。EVM-Jは独自開発のモータ制御システムにより、加減速時などの電力ロス制御や航続距離延長、バッテリー負荷低減・長寿命化技術を保有している。現在、北九州市内に商用EV専用組立工場を建設中だ。豊田合成は、EVM-Jとの人的交流などにより、商用EVの開発から製造までのプロセスを学習し、知見を広めることを目的に資本参加したとしている。
体制
曙ブレーキ JISファンドが筆頭株主へ 2024.12.18
曙ブレーキは、ジャパン・インダストリル・ソリューションズ(JIS)ファンドが、議決権のないA種種類株式の一部を普通株式に転換することで、議決権のある株式保有割合が50.72%となり筆頭株主になると発表した。これまでの筆頭株主はトヨタ自動車で、トヨタの株式保有割合は11.60%から5.72%に減少し、第2位の株式保有者となる。実施日は、A種種類株主の取得請求権行使日または2025年1月15日までのいずれかの日となっている。また、これに伴い代表取締役社長CEOには、日産自動車出身の長岡宏氏が2025年1月1日付けで就任すると発表した。
フタバ産業 子会社フタバ須美を吸収合併 2024.12..19
フタバ産業は、自動車ボディー部品を手掛ける子会社フタバ須美を2025年4月1日の効力発生日として吸収合併すると発表した。フタバ須美の2024年3月期の売上高は87億円、1億2千万円の当期純利益を計上し、181人の従業員がいる。フタバ産業は、合併によりシナジー効果の創出を通じて、競争力強化を目指すとしている。
ニュースウォッチ
- 日本特殊陶業、超音波で空中に触覚を表現 大阪・関西万博で披露 2024.12.14
- 三菱電機、米国の自動車部品工場を空調関連へ転用 成長事業に注力 2024.12.16
- デルタ系、島根・雲南工場を増設 トヨタ向けシート生地 2024.12.16
- ジヤトコ、「eアクスル」生産にAGV 効率化・コスト減 2024.12.17
- J-MAX、バッテリーケースなど生産予定の中国孫会社に15億円増資 経営体力を強化 2024.12.18
- セキネシール工業、和紙技術でEV向け新素材開発 2024.12.19
- 日本精機の後付けUHD、25年2月下旬に発売 2024.12.18
- 東海理化、プロジェクト単位のチーム 自動運転関連など 2024.12.18
- 豊田合成、インパネ骨格を樹脂に置換 2024.12.20
- 横浜ゴム、中国・杭州の乗用車用タイヤ新工場の起工式を開催 2024.12.19
- 三菱ケミG、EV電池負極材を4割増強 206億円投資 2024.12.20
- HKS、日本精機と業務提携 カスタムパーツで新製品開発 2024.12.20
- ヒロセ電機、車載向け新コネクター 幅4割小さく 2023.12.20