自動車部品関連動向 2025/4/21
自動車部品関連動向 2025/4/21

自動車部品関連動向 2025/4/21

技術、製品

エクセディ 自転車駆動補助パーツを開発       2024/4/15

 エクセディは、自転車用ダンパー付きクランク「Reloda(リロダ)」を開発し、ホームページに特設ページを開設した。リロダは、自動車クラッチに使用されるダンパーが作動回転する仕組みを応用した。自動車駆動時に踏み込む足側のダンパースプリングが圧縮し、踏み込み時の漕ぐ力を低減する。神戸大学との共同研究で、筋肉使用量を最大20%程度軽減することが確認された。シングルギアタイプの自転車に搭載が可能で、製品の導入を検討するメーカーからの問い合わせ受け付けている。

新事業

愛三工業 中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議と基本合意書を締結 2025/4/14

 愛三工業は、「中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議」と、カーボンニュートラル実現に向け、中部圏における「水素やアンモニア等のサプライチェーン構築に向けた相互協力に関する基本合意書」を締結したと発表した。MoU締結を通じて、水素・アンモニアを使用した新製品を開発し、水素・アンモニアの社会実装に貢献をしていくとしている。

矢崎総業 使⽤済みバッテリーを活⽤した蓄電システム⽤製品の実証試験を開始 2025/4/14

 矢崎総業は、劣化状態の異なる使用済み車載バッテリーが混在しても利用が可能なリユース蓄電システム用製品「B∀TTERFLY(バタフライ)」を開発し、静岡県裾野市にある矢崎総業の研究施設Y-CITY内で実証試験を開始したと発表した。独自の制御アルゴリズムを開発し、劣化状態の異なるバッテリーが混在していても安定した電気力需給が可能にした。実証試験では、制御アルゴリズムの有効性の検証、および異常検出による自動停止または異常部切り離しによるシステムの運転継続制御機能の有効性を評価する。実証は2025年1月より開始をしていて、データ検証を重ね、産業用や系統用などの蓄電システムへの実用化を目指すとしている。

豊田自動織機 大気圏再突入システム用耐熱材料を共同開発へ 2025/4/16

 豊田自動織機は、東北大学発のスタートアップで小型人工衛星内での宇宙実験や製造を可能とするプラットフォーム開発を行っているElevationSpaceと、宇宙空間の実証機が地球に帰還する際の大気圏再突入システムに用いる耐熱材料を共同で開発を行うと発表した。豊田自動織機は、炭素繊維を使用した3次元織物技術を保有していて、これまで自動車や航空宇宙産業向けに製品を提供してきた。従来、大気圏再突入時の熱防護システムは最大熱負荷に合わせて部材や厚みの選定を行っていたが、過剰設計による重量増が課題となっていた。豊田自動織機の持つ3次元織物技術を活用し、各部位の熱負荷に応じて最適な密度で織ることで、軽量で低損耗な耐熱材料を開発する。ElevationSpaceは、2026年後半に実証実験を目的とした「ELS-R」シリーズの初号機「あおば」を打ち上げる予定だ。豊田自動織機はElevationSpaceと技術の融合を図り、日本の宇宙産業の基盤強化および国際競争力の向上を目指すとしている。

M&A、出資

TPR 水素エンジン研究開発を手がけるi Laboに追加出資 2025/4/14

 TPRは、水素エンジン研究開発および水素化コンバージョン技術を展開するスタートアップi Laboに5億円の追加出資を行ったと発表した。TPRは、2023年5月にi Laboと技術資本締結を締結し技術交流を行ってきた。i Laboが愛知県碧南市にR&D拠点を設立することになり、増資を募ったことに対して追加出資を行った。追加出資を行うに際に人材派遣の枠組みについても合意を行っている。TPRは、i Laboと協業を行い、水素エンジン研究開発での競争優位性を確立し、水素化コンバージョンや水素エンジン発電機の一部事業化を担うことで、事業領域の拡大を目指すとしている。

体制

住友ゴム 白河工場に水素製造装置を導入      2025/4/15

 住友ゴム工業は、タイヤの主要製造拠点である白河工場(福島県白河市)に、水素製造「やまなしモデルP2G」システムを導入し、4月より稼働を開始したと発表した。やまなしモデルP2Gは、山梨県が中心となって開発を行ったエネルギーシステムで、太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用し、水電解装置によってグリーン水素を製造する。住友ゴムは、2021年8月より白河工場での水素活用によるタイヤ製造の実証を行ってきた。導入したP2Gシステムは24時間稼働させることで、年間最大100トンの水素を製造させることができ、輸送を含むサプライチェーン全体で年間約1.000トンのCO2排出量が削減される見込みだ。住友ゴムは、白河工場を「脱炭素グランドマスター工場」と位置づけ、将来的には国内外の他工場への展開を視野に入れる。

統計

ニュースウォッチ

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