自動車部品関連動向 2025/3/3
自動車部品関連動向 2025/3/3

自動車部品関連動向 2025/3/3

技術、製品

河西工業 ラゲッジシステムの音の流れを可視化        2025/2/25

 河西工業は、自社が製造しているラゲッジトリムを中心としたラゲッジシステムでの騒音経路について可視化に成功したと発表した。電気自動車ではエンジンによる騒音がなくなり、車室内空間の静粛性が求められる。ラゲッジトリムは、車外からの騒音が乗車している人に届く音の通り道の中間に位置し、騒音レベルを低減するために重要な役割を果たしているが、河西工業はHSAE(Hybrid Statistical Energy Analysis Method)法を用いて、形状変更による音の流れの変化を可視化した。従来騒音レベルの低減には防音材による防音設計を行うが重量増の要因になっていた。河西工業は音の可視化技術を活かして、車内の快適空間を提供できる製品開発を行っていくとしている。

新事業

メタルアート いちご農園のオープニングセレモニーを実施      2025/2/26

 メタルアートは、滋賀県草津市にメタルアートの新事業となるいちご狩り農園「湖と苺」のオープニングセレモニーを開催したと発表した。3月4日よりいちご農園を開業する。「湖と苺」は第一農園として1.8haの敷地内にあり、いちご狩りや直売所でのいちごおよびいちごを活用したスイーツなどを販売する。第二農園(0.3ha)は育苗を行う。運営は、メタルアートが4割出資するメタルヴィレッジが行う。

M&A、出資

日本ガイシ ドイツDeutsche KNMを子会社化       2025/2/27

 日本ガイシは、熱交換器・膜装置等の製造・販売を行うドイツのBorsig(ボーシグ)社の持株会社であるDeutsche KNM(DKNM)の全株式を取得すると発表した。日本ガイシは気体や液体からCO2を分子レベルで分離するサブナノセラミックス膜の開発を行っていて、ボーシグ社の有機膜による膜装置システムとのシナジーやブランド力での販路確保による市場展開を図る。買収額は2億7,000万ユーロ(約420億円)となり、日本ガイシのM&Aとしては過去最大となる。

体制

ジェイテクト 欧州ニードルローラーベアリング事業を譲渡       2025/2/25

 ジェイテクトは、欧州でニードルローラーベアリング(NRB)の製造販売を行う連結子会社3社を含むNRB事業の譲渡に関して、ドイツの金融投資会社AEQUITAと株式譲渡契約を締結したと発表した。第二期中期経営計画での体制再構築の一環として欧州では事業整理統合を進めていて、2024年12月にAEQUITAとの基本合意書を取り交わしていた。今後、関連規制当局の承認、監査手続きを経て、完了されるとしている。

中央可鍛 中国で合弁会社設立 2025/2/26

 中央可鍛は、中国の持分法適用会社である蘇州石川精密製造科技が、成都豪能科技股份と合弁会社豪能石川(濾州)精密制造を設立すると発表した。中央可鍛は、1990年代から中国で自動車や産業機械向けに鋳鉄部品を製造してきたが、中国では現地企業の台頭が著しく、新会社の設立により中国現地企業向けの事業拡大を図る。合弁会社の出資比率は50%、50%で、董事長は中央可鍛側から就任、自動車部品、歯車・ギアボックスの製造販売を行う。

エフテック 米国子会社を増資  2025/2/27

 エフテックは、米国オハイオ州にある連結子会社F&P America Mfgがエフテックを引受先とした4,500万ドルの増資を行うと発表した。生産能力の拡充及び財務基盤の強化が目的だ。F&P America Mfgは、自動車部品および金型、機械器具などの製造販売を行っていて、エフテックが99.04%の株式を保有している。増資引き受けによりエフテックの持ち株比率は99.62%に上昇する。

ミツバ インドネシア子会社を完全子会社化     2025/2/28

 ミツバは、グループ会社であるインドネシアのPT.ミツバ・インドネシアについて、出資比率を100%に変更し、完全子会社化すると発表した。PT.ミツバ・インドネシアは、2001年11月にホンダとの合弁事業として設立し、これまでミツバの出資比率は70%であった。グループ経営の効率化と意思決定の迅速化を出資比率の変更理由としている。

エイチワン インド子会社を譲渡 2025/2/28

 エイチワンは、インドの連結子会社であるH-ONE India(HIL)社の全株式をBelrise Industries(ベルライズ)社に譲渡すると発表した。HIL社は1997年に設立され、インド市場でホンダ向けに自動車フレームを供給してきた。今後、成長が見込まれるインド市場での事業展開を拡大させ、より広範な顧客へアプローチを可能にするため、現地資本の自動車部品製造ベルライズ社へHILを譲渡することにしたとしている。

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