自動車部品関連動向      2024.9.30
自動車部品関連動向      2024.9.30

自動車部品関連動向      2024.9.30

技術・製品

ジェイテクト いすゞの新型SUVに低トルク円すいころ軸受が採用            2024.9.25

 ジェイテクトは、2020年5月に開発を発表した低トルク円すいころ軸受LFT-Vが、いすゞの新型SUV「MU-X」のリアデファレンシャルに採用され、量産を開始したと発表した。LFT-Vは、樹脂保持器の形状を最適化したことで潤滑油の流入量を制御し、それまでのLFT-Ⅳに比べ損失トルクを最大15%低減、軸受の昇温を最大10℃下げることに成功した。ジェイテクトは、今回の量産を皮切りにLFT-Vで世界中の自動車の低燃費化に貢献するとともに、産業機械などあらゆるモビリティのエネルギー損失低減に貢献していくとしている。

新事業

武蔵精密 インドLog9と戦略提携で合意            2024.9.26

 武蔵精密工業は、インド・ハリアナ州に本社があるEV向けLiB開発・製造・販売を手掛けるLog9 Materials Scientific社と戦略提携に関する基本合意書を締結したと発表した。Log9は、EV及び定置型蓄電システム用バッテリーを提供していて、バンガロールに50MWh商業用LiB製造施設を保有する。基本合意書に基づき、両者は、武蔵精密製e-AxilとLog9のLiBを統合したEVパワートレインを提供するとともに、新たなEVパワートレインへの武蔵精密のBMSの搭載や、ハイブリッドスーパーキャパシタ(HSC)を活用した高温地域用バッテリーに関する共同研究にも取り組むとしている。

日本精工 細胞製品の実用化・商用化に向けた新技術開発に成功              2024.9.26

 日本精工は、バイオ3Dプリンティング技術による再生医療スタートアップのサイフューズと共同で、再生・細胞医療、創薬、ヘルスケア分野での新たな細胞製品の実用化・商用化に向けた技術開発に成功したと発表した。サイフューズのバイオ3Dプリンティング技術に、NSKのメカトロ技術を活用することで、サイフューズの研究開発用3Dプリンタ「S-PIKE(スパイク)」を、3D細胞製品の商業生産技術に応用・発展させた。今後、両者は製品製造工程プロセスの自動化に向けた研究開発を行い、サイフューズの再生医療等製品やヒト3Dミニ肝臓などの3D細胞製品の生産性及び品質の向上を目指していくとしている。NSKは、2022年12月にサイフューズとの共創を公表している。

M&A・出資

児玉化学 メプロホールディングスの株式を取得へ              2024.9.25

 児玉化学工業は、メプロホールディングスの全株式を取得し、連結子会社とする基本合意書を締結したと発表した。メプロホールディングスは、2023年11月にアルミダイカスト及び鉄鍛造製品を手掛ける柳川精機(三重県亀山市)と焼結機械部品及び軸受等粉末冶金製品を手掛けるダイヤメット(新潟県新潟市)の経営統合のために設立された会社であり、ファンド下にあった。樹脂加工製品を手掛ける児玉化学は、柳川精機とダイヤメットの金属加工製品群を手に入れることで、企業規模の拡大とポートフォリオの強化を図る。

イクヨ 昆山偉理塑汽車部件の株式を取得           2024.9.25

 自動車用樹脂製品を手掛けるイクヨ(神奈川県厚木市)は、ドイツの自動車部品製造会社Veritasの中国子会社であるKunshan Veritas Automotive Systems(昆山偉理塑汽車部件有限公司)の株式51%を取得すると発表した。イクヨは、自動車用樹脂成形品は市場が熟成し需要の期待ができず、業界内の競争が激化していること、近年の自然災害によるBCP対応として日本以外での事業活動が可能になることから、昆山偉理塑の株式を取得することにしたとしている。今後、当面Veritas社と共同で昆山偉理塑の運営を行い、その後残りの49%分の株式を取得するとしている。

エフ・シー・シー インド・アセアン特化型ファンドに出資              2024.9.26

 エフ・シー・シーは、リブライトパートナーズによって組成されたインド・アセアン特化型ファンドRebright Partners Vに出資したと発表した。

体制

NTN ベトナム・ホーチミン支店を設立  2024.9.25

 NTNは、ベトナム・ホーチミンに販売会社NTN BEARING VIET NAMのホーチミン支店を新設すると発表した。NTNは2016年にベトナム・ハノイにNTNベトナムを設立し販売や技術サービスを行ってきた。ベトナム南部にはハノイ本社やNTNシンガポールが対応してきたが、自動車や各種産業の市場参入で成長が見込まれることから、ホーチミン支店を設立することになった。10月1日より業務を開始する。

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