自動車部品関連動向      2024.9.23
自動車部品関連動向      2024.9.23

自動車部品関連動向      2024.9.23

技術・製品

ジェイテクト 高圧水素関連製品が「ポータブル水素カートリッジ」に採用 2024.9.17

 ジェイテクトは、トヨタ自動車が手掛けるポータブル水素カートリッジに「カートリッジバルブ」が採用されたと発表した。ジェイテクトは、2002年より油圧パワーステアリングの流体技術を応用して高圧水素事業に着手して以来、トヨタのMIRAIへ高圧水素供給バルブなどの供給を行ってきた。今回、トヨタ自動車が開発を行っている水素を持ち運びできるポータブル水素カートリッジに、ジェイテクトが開発したカートリッジバルブが採用された。ジェイテクトは、今後とも高圧水素製品の開発を推進していくとしている。

日本精工 低フリクションハブユニット軸受を開発              2024.9.18

 日本精工は、軸受の低フリクションと耐泥水性を両立させる新技術により、従来比40%のフリクション低減を実現した「低フリクションハブユニット軸受」を開発したと発表した。自動車の航続距離延長に寄与し、電動車向けを中心に2026年に200億円の売上を目指すとしている。

アイシン 小型吸収冷凍機による未利用熱活用開発がNEDO事業に採択2024.9.20

 アイシンは、NEDOが公募した「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム」に応募し、「小型吸収冷凍機による未利用熱活用製品の開発」が採択されたと発表した。アイシンは、2015年度から2022年度までNEDOの研究開発事業で車両向け小型吸収冷凍機の開発を行ってきた。今回のプロジェクトでは、これまでの開発技術を応用し、燃料電池コジェネシステムや工業炉など数kWから数十kWの熱源装置向け吸収冷凍機の開発を目指す。自社の工場などで発生する未利用熱を空調や製品の冷却に活用し、エネルギーとCO2の削減を目指すとしている。

新事業

愛知製鋼 次世代鉄肥料がトウモロコシの鉄欠乏改善に効果              2024.9.17

 愛知製鋼は、徳島大学との共同研究により、次世代鉄肥料PDMA(プロリンデオキシムギネ酸)が、アルカリ性土壌におけるトウモロコシの鉄欠乏賞を改善できることを実証したと発表した。アルカリ性土壌では、鉄の溶解度が低いため、多くの植物は鉄を十分吸収できず鉄欠乏症をおこす。愛知製鋼が2021年に徳島大学と共同で研究開発したPDMAは、イネの鉄欠乏症に改善効果があることが実証されていたが、今回トウモロコシでも硬化があることが分かった。この結果は、トウモロコシのほか近縁種であるソルガムでも同様の効果があることが期待され、アルカリ土壌での食料生産やバイオマスエネルギーの活用への期待がかかる。愛知製鋼は、今後とも研究を継続するとともに、実用的な製造方法の確立について取り組みを行っていくとしている。

リケンNPR 農業支援運搬ロボットに圧粉コアを用いたモータが採用      2024.9.18

 リケンNPRは、開発圧粉コアを用いた薄幅高トルクのアキシャルギャップモータが、DONKEYの農業支援運搬ロボット「CP200」に採用されたと発表した。アキシャルギャップモータは、銀河電機工業と共同で開発し、農業支援ロボットの駆動モータに必要な可搬重量、登坂能力、防水防塵性能を備えている。リケンNPRは、開発した圧粉コアを活用したアキシャルギャップモータを通じて、農業分野での就業者減少や高齢化対策などへの支援を行っていくとしている。

武蔵精密 三菱電機の次世代蓄電モジュールに蓄電デバイスが採用          2024.9.20

 武蔵精密は、グループ会社である武蔵エナジーソリューションズが開発を進めている蓄電デバイスが、三菱電機の鉄道業界向け蓄電モジュールに採用されたと発表した。武蔵エナジーソリューションズは、三菱電機と2024年5月に業務提携及び共同開発契約を締結して、鉄道車両等への従来品よりも小型化された次世代蓄電モジュールの共同開発を推進してきた。

M&A・出資

エフ・シー・シー ティエムファクトリに出資           2024.9.19

 透光性超軽量断熱エアロゲル「SUFA(スーファ)」を開発中のティエムファクトリ(茨城県東茨城郡)は、エフ・シー・シーより資金調達を実施したと発表した。エフ・シー・シーは、SUFAの技術を活用して、断熱材としての応用や、熱伝導率の低減による冷却効率の向上などサーマルマネジメント領域の事業展開を計画するとしている。

エフ・シー・シー Guide Roboticsに出資       2024.9.19

 エフ・シー・シーは、Visual SLAM技術を活用してフォークリフトや自律走行ロボット(AMR)向けの屋内測位およびナビゲーションシステムを提供・販売するGuide Roboticsに出資を行ったと発表した。エフ・シー・シーは、Guide Robotics社のVisual SLAM技術を活用したAMRを業務提携により開発していくとしている。

体制

小糸製作所 米州での生産能力増強       2024.9.17

 小糸製作所は、米州における中長期的な自動車産業の成長や受注拡大への対応として、メキシコ及びブラジルで生産能力を増強すると発表した。メキシコは、メキシコ サンルイスポトシ州 サンルイスポトシ市の現工場の隣接地に約200億円を投資して新工場を建設し、前照灯と標識灯合わせて年産180万台分を生産する、現工場の生産能力300万台分と合わせて、480万台分への能力増強となる。ブラジルは、ブラジル サンパウロ州 ソロカバ市現工場敷地内に拡張工場を建設し、前照灯と標識灯合わせて年産70万台分を生産する。現工場の生産能力100万台分と合わせて、170万台分への能力増強となる。メキシコ新工場葉2026年4月、ブラジル拡張工場は2025年8月の生産開始を予定する。

豊田合成 インド南部に工場を新設         2024.9.19

 豊田合成は、インドでの自動車生産拡大に対応するため。インド南部カルナタカ州ハロハリに約35億円を投資して、グループ会社豊田合成サウスインディアの分工場として工場を新設すると発表した。新工場では、エアバックやハンドルなどのセーフティシステム製品やコンソールボックスなど内外装部品の生産を2026年から開始する予定。また、既存のテクノパーク工場にも、内外装部品の生産設備を増設し、インド南部で最適な生産体制を構築するとしている。

ニュースウォッチ

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