技術・製品
サンスター 環境対応二輪レース用ブレーキディスク、パッドを製品化 2024.8.28
サンスターは、東海カーボンと共同で開発を行ってきた熱処理廃止の鉄製ブレーキディスク及びローダストブレーキパッドを、環境負荷低減シリーズ「Naturide」の二輪レース専用新製品として製品化すると発表した。環境対応レース専用ブレーキディスクは、製造時の熱処理工程を廃止することで製造時のCO2排出量の約50%を削減した。また、開発ブレーキパッドは、ブレーキの効きやコントロール性は従来性能と同等を維持しながら、約15%の低ダスト化を実現した。2024年12月頃からの販売展開を予定する。
東海理化 カーボンナノチューブを用いた熱電発電技術を展示会に出展 2024.8.28
東海理化は、東京都立大学理学部柳和宏教授と共同研究している「カーボンナノチューブ(CNT)を用いた熱電発電技術」を、9月4日から6日まで幕張メッセで開催される「第3回 ネプコン ジャパン[秋]」(エレクトロニクス開発・実装展)に出展すると発表した。熱電発電は、温度差を利用して熱エネルギーを電気エネルギーに変換する技術だ。CNTは温度差による起電力が大きく、また電気伝導性が優れていることから熱電材料として期待されている。東海理化は、2022年より東京都立大学とCNTに化学処理を行い発電性能を向上させる共同開発を行ってきた。また、2024年8月にCNTを開発・製造販売している名城ナノカーボンと資本業務提携を行い、名城ナノカーボン製CNTを使用することで更に電気伝導率を高めることが可能になったとしている。
プロテリアル EV車載非接触充電システム用磁気シートを開発 2024.8.29
プロテリアルは、EV向け車載非接触充電システム用磁気シート及び磁気シートパネルを開発したと発表した。車載非接触充電システムは2020年にSAE規格が発行され、実用化に向けた検討が本格化している。プロテリアルはこれまで携帯電話向け非接触充電用磁気シートとしてナノ結晶軟磁性材料ファインメットを素材としたシートを提供し、市場で大きなシェアを有している。車載用途では携帯電話に比べ電力容量が大きいため、従来磁気シートとしてはフェライトが使用されてたが、プロテリアルはファインメットリボンの熱処理加工時に、長手方向に張力をかけ異方性を持たせる透磁率制御を行うことで非接触充電システムの効率を改善した。また、この磁気シートMS-HiQを切断し、磁力線が流れる方向に配置した磁気シートパネルを形成し、さらに効率を改善することができ、従来のフェライトに対して、約1/2から1/3の厚みでほぼ同等の効率性を得られたとしている。
新事業
エクセディ 家具デザインアプリを展示会に出展 2024.8.27
エクセディは、2024年8月29日から31日まで幕張メッセで開催される「第60回 JAPAN DIY HOMECHENTER SHOW 2024」に、新規事業の家具デザインアプリ「DIY Designer」を出展すると発表した。DIY Designerは、棚や木箱、机など9種類の家具テンプレートをベースに家具を設計し、必要な木材と木材カットの依頼をアプリ上で入力支援し、ユーザーが指定するホームセンターで受け取ることができるサービスだ。エクセディは2024年4月25日にDIY Designerのウェブサイトを立ち上げ、5月7日よりサービスを開始している。https://diy-designer.com/
M&A・出資
豊田合成 ギフトショーにエシカルブランドRe-Sを出展 2024.8.28
豊田合成は、2024年9月4日から6日まで東京ピックサイトで開催される「第98回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2024」に出展すると発表した。エアバッグ生地やシートベルトの端材を活用したトートバッグや、本革端材を活用したペンケースや名刺入れなどを出展し、エシカルブランドRe-Sの認知拡大を図る。
エクセディ 川俣精機の株式を取得 2024.8.29
エクセディは2024年8月、東芝グループで中・大型直流電動機開発・製造、販売を手掛ける川俣精機株式会社(福島県伊達郡川俣町)の株式の一部を取得したと発表した。川俣精機は1943年東芝の専属工場として設立、1946年に印刷電信用の直流電動機を完成後、中・大型直流電動機を主力製品として設計、製造を行ってきた。近年は、一般産業用途以外にEV/HEV用永久磁石同期電動機の開発、製造も行っている。エクセディは、川俣精機の株式取得を機に、東芝グループとの関係を維持し、中大型商用車・産業車両・建産機向けのモータ開発を加速させるとしている。
大日本印刷 ミックウェアと資本業務提携契約を締結 2024.8.30
大日本印刷は、兵庫県に本社のある車載向けシステム開発会社ミックウェアに出資し、資本業務提携を締結したと発表した。大日本印刷は、今後自動車関連情報サービスが成長すると見込み、車載インフォテイメントやコネクテット基盤を開発するミックウェアと、情報システムやスマートコミュニケーション技術を連動させ、モビリティ領域でのDX関連事業の発展を目指すとしている。
体制
豊田通商 オギハラグループと南アフリカにプレス部品JVを設立 2024.8.26
豊田通商はグループ会社である南アフリカに本拠がある豊田通商アフリカ(TTAF)が、オギハラタイランド(OTC)と共同で、南アフリカトヨタ(TSAM)向けに自動車用プレス部品を製造するオギハラ南アフリカ(OSA)を南アフリカに設立したと発表した。南アフリカでは、自動車産業政策として2035年までに自動車生産部品の現地調達比率を現在の39%から60%に高めることや、自動車産業関連の雇用者を現在の2倍に当たる24万人にすることが決まっている。豊田通商とオギハラグループはOSAの設立によって、南アフリカの自動車産業政策に寄与する。現在、南アフリカ・ダーバン市で工場建設が進んでいて、2026年1月からブレス部品の製造開始を予定している。
エクセディ 旧村上ファンド系が追加株式取得 2024.8.28
エクセディは、2024年8月7日付で、旧村上ファンド系である南青山不動産の総株主の議決権数に対する割合が、9.98%から10.02%に増加し、主要株主及び主要株主である筆頭株主の異動があったと発表した。同じく旧村上ファンド系シティインデックスイレブンスが南青山不動産と共同で当局に提出した8月6日付変更報告書では、シティインデックスイレブンスの発行済み株式等総数に対する割合が6.68%、南青山不動産が8.67%で計15.49%(議決権ベースでそれぞれ7.85%、9.98%、計17.83%)となっている。エクセディは5月にアイシンとの資本関係解消及びアイシンが保有していた株式の売出しを発表していた。その後、旧村上ファンド系2社及び村上氏の長女野村絢氏がエクセディの株式を取得したことが明らかになり、エクセディは村上氏と「対話」を行っていくと報告されていた。
中計
ジェイテクト 第二期中期経営計画を策定 2024.8.27
ジェイテクトは、2021年から2030年までの10カ年を3期に分けた第二期2024年度から2026年度までの中期経営計画を発表した。2030ビジョンも作成し、引き続きソリューションプロバイダーへの変革を推進していくとしている。
ニュースウォッチ
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