自動車部品関連動向      2024.8.12
自動車部品関連動向      2024.8.12

自動車部品関連動向      2024.8.12

新事業

デンソー、JERA 火力発電所でのSOECと廃熱活用水素生成技術を共同開発へ            2024.8.5

 デンソーとJERAは、デンソーのSOEC型水電解装置を使用し、JERAの火力発電所で廃熱を活用した高効率水素生成技術の共同開発及び共同実証試験を実施すると発表した。電解電力200kWのSOECを使用し、排熱を活用することで水素生成時のエネルギー効率を向上させる。2025年度からJERAの火力発電所内で共同実証試験を実施、将来的には複数のSOECを組み合わせて数千kW級の規模への拡大を目指すとしている。

デンソー 英セレス・パワーHDとSOECセルスタック製造ライセンス契約を締結              2024.8.6

 デンソーは、SOECの早期実用化を目的に、固体酸化物セルスタック技術を保有するイギリスのセレス・パワー・ホールディングスと製造ライセンス契約を締結したと発表した。セレス社は金属とセラミックを接合した独自の固体酸化物技術を保有している。

日本特殊陶業 デシカント空調機をドラッグストアショーに出展  2024.8.6

 日本特殊陶業は、アースクリーン東北と共同で、2024年8月30日、31日東京ビッグサイトで開催される「第24回JAPANドラッグストアショー」に、省エネ型空調機器のとしてデシカント空調機を出展すると発表した。出展デシカント空調機は、ナノセラミックスを用いた除湿技術で、消費電力を抑えながらカビや結露を抑制することができるとしている。

豊田自動織機 港湾での荷役機器等統括コントロールシステムを開発     2024.8.8

 豊田自動織機は、飛鳥コンテナ埠頭と共同で、国交省の「港湾技術開発制度」に公募し、「荷役機器等の作業状態を踏まえた荷役指示最適化に関する技術開発」が採択されたと発表した。実証試験では港湾コンテナターミナルでガントリークレーンが作業するコンテナ1本ごとにサイクルタイムを把握し、最適なタイミングで構内搬送車やヤードクレーン等ターミナル内の荷役機器等の作業指示を一括して行うシステム(ECS)の開発を行い、作業時間の短縮など操業の最適化を目指す。2024年8月から2026年度まで開発・実証を行うとしている。

東海理化 ZENAIM KEYBOARD US配列モデルを発売へ              2024.8.8

東海理化は、ゲーミングギアブランドZENAIM(ゼンエイム)より「ZENAIM KEYBOARD TKL US」を 2024年8月29日から販売を開始すると発表した。ゼンエイムは東海理化がゲーミングギアのために、いろいろな会社と共創して創出したブランドだ。2023年5月にZENAIM KEYBOARDをリリースしたが、多くのeスポーツプレイヤーからUS配列製品を要望する声が寄せられていた。ZENAIM KEYBOARDは、スイッチのがたつきを極限まで無くし、キーの中央や端、どこを押しても、常に一定のポイントでのON/OFF操作ができ、理想のゲーム体験が追求できるとしている。製品価格は43,800円となっている。

武蔵精密 武蔵エナジーソリューションズが米Flex社と提携              2024.8.9

 武蔵精密工業は、グループ会社である武蔵エナジーソリューションズが、EMS(電機電子機器受託サービス)事業大手で米国テキサス州に本拠を置くFlex社と、AIデータセンターでのエネルギー課題解決で提携すると発表した。Flex社は、武蔵エナジーソリューションズのハイブリッドスーパーキャパシタ(HSC)技術を採用したキャパシタベース蓄電システム(CESS)をハイパースケーラーへ導入することを目指している。Flex社のデータセンターではAIトレーニングなどの最中に、AIワークロードによって電力の過渡現象やスパイクが発生するが、CESSはピーク電力のバランスを取り、電力サージや回線障害を保護する役割を行う。Flex社は2025年からCESSの生産を開始するとしている。

M&A・出資

エクセディ 商用車向け電動駆動システムPRE-EVモビリティの株式を取得        2024.8.7

 エクセディは、商用車向け電動駆動システムの開発を手掛けるPRE-EVモビリティの株式を取得し、子会社化したと発表した。PRE-EVモビリティは、2022年5月に車両整備などを行う山形県山形市に本拠のあるサニックスと、大阪府八尾市で運送業を行うドーシンキャピタルによって設立された。サニックスは環境省の「2019年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」公募に提案した「商用電動車向け高効率発電蓄電システムの開発・実証事業」が採択され、2021年度まで実証を行ってきた。実証では走行に必要なエネルギーを計算し計画的に発電・蓄電できる「計画発電蓄電制御装置(SGCCS)」と、4トン車の5Lエンジンを230kWモータに置き換え、2Lエンジンレンジエクステンダーに改造した商用トラックによる実証を行い、2025年燃費基準を上回る燃費性能と、計画に沿ったCO2の削減効果を達成している。エクセディはPRE-EVモビリティの子会社化に伴い、代表取締役をエクセディから出し、本社所在地を山形市からエクセディ本社と同じ大阪府寝屋川市に変更した。

体制

エクセディ 米国子会社を解散、清算       2024.8.5

 エクセディは、米国の連結子会社であるエクセディアメリカ(EAC)を解散及び清算すると発表した。EACではトルクコンバーターを製造していたが、北米市場でのEV化の進展で受注が低迷し、直近3期は欠損計上となっていた。エクセディはEACでのトルクコンバーターの生産量を確保し、収益性の改善を図ることは困難と判断した。日程については未定としている。

武蔵精密 インドバンガロール工場を拡張            2024.8.9

 武蔵精密工業は、インドの子会社MAP-INが、インド・カルナータカ州バンガロールのMAP-IN第2工場を拡張すると発表した。市場の伸長が見込まれているインドでの2輪車向けギア・シャフト部品や2輪EV向けeAxleの生産能力を増強する。拡張工事は2025年第2四半期中の完了を予定している。

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