自動車部品関連動向      2024.7.8
自動車部品関連動向      2024.7.8

自動車部品関連動向      2024.7.8

技術・製品

日本精工 転がり軸受の基本定格寿命を延長      2024.7.1

 日本精工は、転がり軸受の寿命計算パラメータである基本動定格荷重を改定し、転がり軸受の基本定格寿命(計算寿命)を延長したと発表した。2023年3月に発表した「Micro-UT法を用いた高精度寿命予測」を、転がり軸受に適用した。改訂により、ラジアルころ軸受では寿命が最大で2倍に延長され、機械の小型・軽量化に貢献するとしている。

レゾナック EV向けディスクブレーキパッドを開発              2024.7.3

 レゾナックは、EV搭載電動ブレーキシステムに対応したノンアス系摩擦材(NAO材)のディスクブレーキパッドを開発したと発表した。車重が重いEVの使用環境下で、高い制動力とブレーキ台上評価で一般的な欧州ロースチール系ブレーキパッドの30%以下の摩耗粉排出量という高い耐摩耗特性を持つ。2026年に量産化し、欧州Tier1ブレーキシステムメーカーへの採用を目指す。

住友ゴム タイヤの故障予知に向けた実証実験を開始     2024.7.4

 住友ゴム工業は、7月からロジスティード社とトラックの稼働率向上に向けた実証実験を始めたと発表した。住友ゴムが開発したタイヤ空気圧や温度をモニタリングし異常を知らせるサービスを導入し、車両の稼働率向上や走行時の安全性向上などを検証する。住友ゴムは、実証実験を通じてメンテナンスや車両調達などの管理を一括して行う「フリートマネジメントサービス事業」への進化を目指すとしている。

新事業

武蔵精密 植物バイオ事業のオンラインショップをリニューアル              2024.7.5

 武蔵精密工業は、「鋼の肝臓 KReTA(クレタ)」及び「アルコール代謝遺伝子検査キット」を販売するオンラインショップをリニューアルしたと発表した。また、楽天市場とAmazonへの出店も開始した。今後も販売チャネル拡大を目指すとしている。

M&A・出資

ニデック 米国eVTOL開発企業に出資  2024.7.1

 ニデックは、米国子会社がeVTOLの設計・製造を手掛けるEve Air Mobility社に約29億円の出資を行ったと発表した。Eve社は、2020年ブラジルの航空機メーカーエンブラエル社からスピンアウトしたeVTOL開発スタートアップだ。ニデックは、2023年6月にエンプラハム社と合弁会社ニデック・エアロスペースを設立し、アーバンエアモビリティ向けの電動駆動システムの開発を行っている。今回の出資を基に、ニデック・エアロスペース社製電動駆動システムをEve社に供給し、その後世界中のeVTOLメーカーに供給を行っていくとしている。

体制

ジェイテクト 販売子会社、軸受製造子会社を合併            2024.7.1

 ジェイテクトは、国内グループの販売会社ジェイテクトセールスと明和商工を、また、軸受製造会社ジェイテクトメタルワークスとタイホーを、それぞれ2024年10月1日付けで合併すると発表した。国内でのグルーブ間連携を加速させ、商材や販売ネットワークの充実やベアリング製造での生産性向上や製品力強化などのシナジーを図るとしている。

NOK グループをマトリックス組織体制に移行   2024.7.1

 NOKは、6月27日よりNOK国内外グループ会社93社を、事業軸「BUSINESS FUNCTION」と機能軸「LEADING FUNCTION」のマトリックス組織体制に変更したと発表した。ガバナンスの強化と意思決定の迅速化を図るとしている。

日本精工 グルーブ物流機能会社の一部株式を譲渡        2024.7.1

 日本精工は、100%子会社で物流サービスを手掛けるNSKロジスティックスの発行済み株式の約66%をSBSホールディングスに譲渡すると発表した。トラック輸送業界の人材不足、物流コスト増などの環境変化に対応するため、SBS HDと共同で物流事業を展開していくことが望ましいとしている。株式譲渡後もNSKの物流サービスはNSKロジスティックスが行う。

横浜ゴム 中国に乗用車用タイヤ新工場を建設   2024.7.1

 横浜ゴムは、中国浙江省杭州市に乗用車用タイヤの新工場を建設すると発表した。約367億円を投じ、年産900万本の生産能力の工場を建設する。2026年第2四半期からの稼働を予定している。

ニュースウォッチ

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