自動車部品関連動向      2024.7.29
自動車部品関連動向      2024.7.29

自動車部品関連動向      2024.7.29

技術・製品

三洋化成 環境配慮型プラの臭気消臭剤を開発  2024.7.17

 三洋化成は、プラスチックの溶融混錬時に混ぜ込むだけで、環境配慮型のプラスチック固有の臭気成分に対して高い消臭効果を発揮する消臭剤「ケシュナール」を開発したと発表した。バイオマス複合PEやPPで発生するアルデヒドやケトン、環化合物、酸などのVOC、リサイクルPPなどで発生するポリオレフィン分解物由来の臭気を捕捉し、樹脂固定化することで臭気を抑制する。

住友ゴム 次世代オールシーズンタイヤを発売    2024.7.22

 住友ゴム工業は、次世代オールシーズンタイヤDUNLOP「SYNCHRO WEATHER(シンクロウェザー)」を10月1日から発売すると発表した。新商品は、水や温度に反応し路面状態に合わせてゴム中のポリマーの動きを制御することで性質が変化する新技術「アクティブトレッド」を採用した。ウェット環境でもスタンダードサマータイヤ以上の優れた性能を発揮するとともに、従来のオールシーズンタイヤではカバーできていなかった氷上を含むあらゆる路面での走行を可能となるとしている。

豊田自動織機 AI活用フォークリフト安全評価サービスを開始              2024.7.23

 豊田自動織機 トヨタL&Fカンパニーは、富士通と共同して、AIを活用してフォークリストや操縦者の動きから安全運転を評価するサービス「運転動画AI解析」を開発したと発表した。トヨタL&Fは、2021年にフォークリフトの稼働状況や使用状況を収集・解析し、現場改善を支援するサービス群「FORKLORE」を発表している。今回、富士通のAIサービス「Fujitsu Kozuchi」と組み合わせることで、運転動画AI解析を開発した。サービスは、「FORKLORE」サブスクリプションで利用できる。

新事業

ニデック タタ・エレクシー社と包括的MoUを締結              2024.7.23

 ニデックは、インドのタタ・グループ会社で、ADAS、電動化、コネクテッドなどのソフトウェア開発を行っているタタ・エレクシー社と、協力覚書(MoU)を締結したと発表した。ニデックは、ソフトウェア開発の能力を強化していて、タタ・エレクシー社のノウハウやリソースを活用して、能力強化を促進したい考えだ。また、インドやその他の市場向けソフトウェア開発やニデック製品の地域適合検討なども行う。将来的にはニデックグループのソフトウェア開発のグローバル拠点の設立・運営支援も視野に入れているとしている。

日本特殊陶業 工場回収CO2を活用した温室ミカンを販売              2024.7.26

 日本特殊陶業は、愛知県蒲郡市の工場で発生したCO2を回収・運搬して、ハウスミカン栽培に活用した実証実験で収穫したみかん「地域CCU温室みかん」を販売すると発表した。日本特殊陶業は、2024年2月に開始した「地域CCUプロジェクト」実証実験に参画していて、蒲郡市の竹本油脂 亀岩工場の製造工程ボイラーから排出されたCO2を回収・運搬し、愛知県農業総合試験場のハウスみかん栽培への活用を行ってきた。8月1日から8月5日まで、愛知県蒲郡市および豊橋市のイベントで、ひと箱2個入りの「地域CCU温室みかん」を約350箱販売する。

M&A・出資

横浜ゴム グッドイヤーの鉱山・建設用車両向けタイヤ事業を買収              2024.7.22

 横浜ゴムは、2024年7月22日、米国のタイヤ生産販売会社グッドイヤー社の鉱山・建設用車両向けタイヤ(OTR)事業を買収する契約を締結したと発表した。買収金額は9億500万USドル(約1,294億円)だ。OHT市場規模は約4兆円で、年成長率は6%と予測されていて、消費財タイヤ市場の年2%成長に比較して高い成長が期待できる。横浜ゴムは、農業・林業用機械向けタイヤ市場では約40%のシェアを確保していて、グッドイヤー者の鉱山・建設用車両タイヤ事業の買収によって、農業用途以外でのOHT事業の商品ラインアップを拡充できるとしている。

豊田合成 人工衛星エンジン開発スタートアップに出資              2024.7.26

 豊田合成は、人工衛星のエンジンを開発する札幌市に本拠があるLetara社に出資したと発表した。Letara社は、北海道大学発のスタートアップで、宇宙空間での人工衛星同士の衝突や宇宙ゴミの回避などを目指し、プラスチックと酸化剤を用いた燃料技術による推進力エンジンを開発している。豊田合成は、今後成長が見込める宇宙関連ビジネス分野での知見を高めるために出資したとしている。

NSK 欧州イノベック社を売却   2024.7.25

 日本精工(NSK)は、ドイツにある欧州生産子会社Neuweg Fertigung(イノベック)社を、個人投資家など3名に売却することにしたと発表した。イノベック社は1990年にNSKがUPI社を買収した際にグループ会社となった。Neuwegブランドの複列玉軸受を中心に生産を行ってきた。NSKは、イノベック社が既存事業とのシナジーが限定的であることから、NSKの欧州事業の構造改革の一環として売却を決定した。2024年上期中に売却の完了を予定する。

体制

NTN 欧州事業の新本社社屋起工式を開催        2024.7.22

 NTNは、欧州地域のベアリング開発、製造、販売を行うフランスに本拠があるNTN EUROPEが、7月10日にフランス・オートサヴォア県・アヌシー市の新本社社屋建設予定地にて起工式を行ったと発表した。NTN EUROPEは、2008年にNTNグループに加わり、欧州事業の中核拠点として自動車や航空機、鉄道車両、産業機械向けのベアリングの開発、製造、販売を行ってきた。NTNは、今後も事業推進体制を強化していくとしている。

日本製鉄 中国宝山鉄鋼との自動車鋼板JV解消 2024.7.23

 日本製鉄は、中国 宝山鋼鉄と2004年に中国上海市に設立した自動車向け冷延及び溶融亜鉛めっき鋼板製造・販売合弁事業 宝鋼日鉄自動車鋼板(BNA)について、合弁を解消すると発表した。

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