技術・製品
住友化学 ホンダEVフロントグリル向けに「ノーブレン Meguri」を供給 2024.7.16
住友化学は、ホンダが2024年秋に発売予定の新型電気自動車(EV)N-VAN e:のフロントグリル向けに、マテリアルリサイクル技術によって得られたPP「ノーブレン Meguri」を提供すると発表した。回収したホンダ車の廃棄バンパーを、再生事業者である協和資材が洗浄・粉砕し、住友化学の材料設計とコンパウンド技術で再生材料とした。住友化学は、今後もグループを挙げて「Meguri」の製品ラインアップを拡充し、循環型社会の実現に貢献していくとしている。
豊田自動織機 ANAと無人貨物レベル4搬送試験運用を実施 2024.7.16
豊田自動織機は、ANAと共同で7月1日から7月19日まで、開発中の自動運転トーイングトラクターによる国内貨物搬送を想定したレベル4での試験運用を羽田空港の制限区域で実施したと発表した。両社はこれまで航空機搭乗者の手荷物や貨物が搭載されたコンテナを、自動運転レベル3で搬送する実証実験を行ってきた。今回のレベル4自動運転試験では、車両の運行管理のほか、車両搬送指示、現場スタッフの作業項目などを一元化するフリートマネジメントシステム(FMS)を新たに開発し、異常時に迅速に対応できるように遠隔監視機能も搭載した。ANAと豊田自動織機は、グランドハンドリング業務の人手不足対応や、航空業務の持続的な発展に向け、2025年度中のレベル4での無人搬送の実現を目指し、開発を進めるとしている。
ブリヂストン タイヤ摩耗予測技術をJAL大型機へ拡大 2024.7.17
ブリヂストンは、JALと共同で、タイヤ摩耗予測技術を活用したタイヤ交換オペレーションを、2024年5月からJALが運行するエアバスA350-900型機を含む大型機に対象を拡大したと発表した。航空機のタイヤは、機体や空港の状態などの使用環境によりタイヤの摩耗進展速度が異なる。両社は2020年5月より、ジェイエアが運行するリージョナル機を対象に、JALのフライトデータ知見と、ブリヂストンのタイヤ摩耗予測技術や知見を組み合わせ、タイヤ摩耗の予測技術を活用したタイヤ交換オペレーションを行ってきた。これまで培った知見を基にタイヤ摩耗予測技術と活用法を進化させ、タイヤ交換オペレーションをリージョナル機から大型機に拡大した。
ニデック xEVモデリングシミュレータを開発 2024.7.19
ニデックは、グループ会社ニデックアドバンステクノロジーが、電動車両の設計解析時においてデジタルツインを実現するシミュレーションツール「E-Transport Simulator」を開発したと発表した。ツールは、xEV開発時に車載用駆動モータ、ギア、インバータなどを一体化したe-Axleの各特性を含めた電動車両全体をシミュレーションすることで、車両条件や走行環境に適合するモータやコンポーネントを提案する。また、シミュレーションによる詳細計算によりモータの試験時間の短縮が可能となる。追加機能により、ドローン、eVTOL、電車、航空、船舶などの乗り物にも適用が可能としている。
新事業
日本特殊陶業 陸上養殖ソリューションで新会社を設立 2024.7.18
日本特殊陶業は、2024年7月にえびの陸上養殖事業ソリューションを行う新会社「Niterra AQUA」を設立したと発表した。日本特殊陶業はこれまで培ってきたセンサ技術を応用し、陸上養殖の課題である水質をセンサーで把握し、水質状態に合わせた養殖作業を行うことで、陸上養殖未経験の顧客に日本特殊陶業の登録商標である「うるみえび」の陸上養殖を開始できるソリューションを提供する。2024年10月以降、協力会社と事業内容のPoCを開始する。
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