自動車部品関連動向      2024.7.1
自動車部品関連動向      2024.7.1

自動車部品関連動向      2024.7.1

研究

日本ガイシ AIを活用したセラミック製品の解析手法を開発      2024.6.24

 日本ガイシは、名古屋大学、アイクリスタルと共同で、AIを用いたセラミック製品の高精度解析手法を開発したと発表した。製品特性の解析期間を大幅に短縮できる。日本ガイシは、開発した技術を自動車用排ガス浄化用セラミック製品の評価に適用する。従来は、実験結果を得てからシミュレーション解析まで1~2週間かかっていたが、開発したAI技術を用いることで最短1日に短縮できるとしている。

ブリヂストン グアユールの生産性向上技術の共同研究に参画              2024.6.27

 ブリヂストンは、福岡バイオコミュニティが実施するグアユール由来の天然ゴム生産性向上研究プロジェクトに参画したと発表した。グアユールは米国南西部からメキシコ北部にかけての乾燥地帯が原産の低木で、現在の天然ゴムの供給元であるパラゴムノキとは異なる環境で栽培することができ、新たな天然ゴム供給元になると期待されている。ブリヂストンは福岡バイオコミュニティが構築した産業化プラットフォームに参画し、九州大学と共同でグアユールから収穫できるゴム量を向上させる方法や品種改良に関する技術開発を行い、実用化を目指すとしている。

住友ゴム 九州大学と「高分子バイオマテリアル研究に関する寄附研究部門」を開設                      2024.6.27

 住友ゴム工業は、九州大学と6月1日付けで再生医療などの医療技術を研究開発する「高分子バイオマテリアル研究に関する寄附研究部門」を開設したと発表した。住友ゴムは、これまで九州大学と機能合成高分子技術の共同研究を推進してきた。今回の研究部門は、特定の細胞の接着性を制御するための特殊高分子の設計・合成、および細胞・タンパク質・高分子間の相互作用を解明するためのナノバイオ面解析で、高分子を用いた人工組織や医療材料などの高分子バイオマテリアル学を創成する研究を行うとしている。

技術・製品

住友電工 高検知精度歩行者検知用ミリ波センサを発売開始              2024.6.27

 住友電気工業は、夜間や悪天候でも高い検知精度を実現する歩行者検知用ミリ波センサ「NEXUSEYE(ネクサスアイ)」を2024年10月より販売開始すると発表した。従来型センサでは夜間や悪天候時での検知精度に課題があった。住友電工は、ミリ波電波によるレーダ方式を採用し、歩行者からの微弱な反射信号をアンテナ技術と検知アルゴリズムを用いて検知できるミリ波センサ「NEXUSEYE」を開発した。夜間の雨天時でも60m先の歩行者をほぼ100%検知するとしている。北米市場向けにパートナー企業であるIteris社を通じて10月より提供を開始する。

住友ゴム トラック向け「タイヤ空気圧・温度管理サービス」の提供を開始  2024.6.27

 住友ゴム工業は、トラック向けのタイヤ空気圧や温度をモニタリングして異常を知らせる「タイヤ空気圧・温度管理サービス」を、7月8日からDUNLOPのトラック用タイヤ取扱店で提供を開始すると発表した。タイヤ空気圧監視システム(TPMS)とユーザーのニーズに合わせた4種類のツールを組み合わせることで、装着車両のタイヤ空気圧や温度情報を運行管理に活用できる。運送業における運行前点検の簡易化による業務効率化と、走行時のタイヤの状況をリアルタイムに把握し安全性向上に寄与するとしている。

新事業

デンソー 愛知県知多市での水素モデルタウン事業化FSに協力              2024.6.28

 デンソーは、愛知県が13の企業・自治体と連携して行う「愛知県知多市における低炭素水素モデルタウンの事業可能性調査」に協力しSOECに関する情報提供を行うと発表した。知多市の水素ステーションから公共施設や住宅などに低炭素水素を供給するモデルタウン事業化可能性調査では、安定して低コストで水素を精製する方法が課題となっていて、デンソーはSOECの開発・実証で蓄積したノウハウなどの情報を提供する。

M&A・出資

デンソー、豊田自動織機 アイシンの株式を売却  2024.6.27

 デンソーは、保有するアイシンの株式すべてを売却すると発表した。また、豊田自動織機も保有するアイシンの一部株式を売却すると発表した。デンソー、豊田自動織機共に、財務戦略として政策保有株式は低収益資産として合理性がない場合保有しない方針としていて、これまで保有していた政策保有株式の縮減に取り組んでいる。

住友商事、住江織物 エアバック・システムズを売却              2024.6.28

 住友商事及び住江織物は、住商エアバック・システムズの保有株式を投資会社リーバが設定した特別目的会社に譲渡すると発表した。住商エアバック・システムズは2004年に住友商事、住江織物、旭化成せんいの合弁会社として設立し、オートリブや豊田合成にクッション材を納入している。近年は商品競争力が低下していた。

体制

アイカ 中国・タイのグループ会社で生産設備増強              2024.6.24

 アイカ工業株は、グループ会社である中国・昆山アイカ社およびタイ・アイカタイケミカル社の生産設備を増設すると発表した。アジア圏での自動車生産台数の増加に伴いヘッドランプ用ホットメルトシート材の生産が伸長しているため、投資額約7億円をかけて、生産能力を現状の2倍に向上させる。

ニュースウォッチ

  • アイカ、剝がしやすい接着剤増産 車リサイクル規制で 2024.6.23
  • フタバ産業、大型鉄部品でギガキャスト対抗 EVコスト減 2024.6.24
  • トヨタ車体、間伐材配合樹脂をPR 食器・いす部材を開発 2024.6.24
  • 三井物産、インド電動商用車ピナクルに第2弾出資2024.6.24
  • TOPPANと東洋製缶、電池の外装材製造で合弁 2024.6.24
  • 河西工業、有報の提出延期を検討 海外子会社で会計ミス 2024.6.26
  • 大同特殊鋼、浜名部品から真空焼鈍炉を受注 2024.6.25
  • 日立アステモ、コネクテッドのプラットフォーム SDV向けに展開 2024.6.26
  • 住友電工、蘇州で車載機器用ケーブル増産 2024.6.27
  • ニッパツ、モーターコア試作を内製化 厚木とメキシコに専用ライン2024.6.27
  • 三五、創業家以外で初の社長 電動化に対応 2024.6.27
  • 丸紅グループなど、電動二輪リバーに出資 2024.6.28

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