技術・製品
エンシュウ レーザー溶接で米社と協業 2024.4.18
エンシュウは、米国リンカーン・エレクトリック社と、レーザーとホットワイヤ溶接加工システム「精密パワーレーザー」溶接工法の提供を協業して行うと発表した。一般にEV用バッテリー筐体はアルミで、欧米ではレーザー×ホットワイヤによる高速溶接加工が中心となっている。米国リンカーン・エレクトリック社は北米でのレーザー×ホットワイヤ溶接システムの納入実績があり、エンシュウは日本でのレーザー×ホットワイヤ溶接システムと同システムのサービス提供を行っていくとしている。
曙ブレーキ 電動パーキングブレーキ モータギアユニット開発で日本機械学会賞を受賞 2024.4.19
曙ブレーキ工業は、「中小型トラック用電動パーキングブレーキのモータギヤユニット開発」において、日本機械学会より2023年度「日本機械学会賞(技術)」を受賞したと発表した。製品は、2ピストンディスクブレーキの2つのピストンに伝達する機構を、1つのモータと2つのスピンドル機構で行うことで、高出力かつ車両1台当たり3kg以上の軽量・小型化を実現した。
ジーテクト アルセロールミッタルとライセンス契約を締結 2024.4.19
ジーテクトは、アルセロールミッタルと日本国内向けにアブレーション技術のライセンス契約を締結したと発表した。アルミメッキ処理されたホットスタンピング用鋼板同士をレーザー溶接する際、アブレーションにより接合部付近のメッキ層を除去することで、接合部の強度を保つアルセロールミッタルの特許技術のライセンスを取得する。ジーテクトはアブレーション技術を使用してホットスタンピングでの大型一体化車体製品を開発するとしている。
新事業
日本精工 病院での搬送ロボ実用化 2024.4.19
日本精工は、湘南鎌倉総合病院の協力を得て、医療従事者の負担軽減を目的とした搬送アシストロボットを実用化したと発表した。搬送アシストロボットはストレッチャー下部に取り付けることで、リモコン操作でストレッチャーの電動搬送を行うことができる。リモコン操作を行わない際には手動でストレッチャーを動かすことができ、従来の搬送ワークの変更を必要としない。日本精工は、搬送アシストロボットを医療現場だけではなく、様々な用途に活用を拡大させていくとしている。
三五 ノーラエンジニアリングと配管システムで合弁会社を設立 2024.4.18
三五は、配管製造を行うノーラエンジニアリングと、次世代配管システムの事業化を目的とした合弁会社を設立すると発表した。フェライト系ステンレス鋼材を使用した管と継手の一体化部材による継手レスでの配管システムFP35を事業化する。合弁会社は福岡県豊前市に設置し、資本金9,500万円の出資比率は三五が65%、ノーラエンジニアリングが35%。2024年10月の操業を予定している。
体制
JFE商事 セルビアにモータコア製造拠点設立 2024.3.27
JFE商事は、セルビア インジア市に電磁鋼板の加工販売を行う会社・工場を設立し、3月18日起工式を開催したと発表した。欧州では電動化需要が高まり、駆動用モータだけでなく、車載モータも市場が拡大している。JFE商事は、電磁鋼板のグローバル加工流通No.1体制の確立を進めていて、これまで日本、米州、中国、アセアンの4極体制をとってきたが、欧州のセルビアに拠点を設置することで、事業強化を図る。セルビア新工場には約78億円を投資し、100人の従業員を雇用し、2025年1月の竣工、7月の本格稼働を予定する。
日本精機 HUD部品生産能力増強 2024.4.16
日本精機は、ヘッドアップディスプレイ(HUD)のコア部品である凹面鏡の生産を増強するため、新潟県長岡市に蔵王工場を竣工したと発表した。HUD用凹面鏡は樹脂が採用されていて、光学設計および精密加工技術が必要だ。HUD市場は高い成長が見込まれていて、日本精機のHUDシェアは世界No.1となる30%となっている。日本精機は、2030年に1,000億円の売上高を見込む。今回、本社の隣接地に1年前に生産を終了したLCDディスプレイ製造工場を約24億円をかけて改修した。
デンソー 福島での水素利用が前進 2024.4.17
デンソーとデンソー福島は、トヨタ自動車と共同で進めている「水素の利活用を通じた工場におけるカーボンニュートラル化」に関する実証が前進したと発表した。2023年3月より、デンソー福島の工場内で太陽光や風力などによる電力で、トヨタが開発した水電解装置による水素を製造し、製造した水素を工場ガス炉内で活用する実証を行っている。2024年3月末には、製造した水素を使用しラジエーターの製造を開始するなど取り組みを前進させている。今後実証を重ね、水素製造から利活用までのパッケージを構築し、工場規模に合わせて導入できるモデルを構築するとしている。
太平洋工業 電動車用バルブ生産新工場を建設へ 2024.4.17
太平洋工業は、電動車向けバルブ製品の需要拡大に対応するため、岐阜県安八郡の北大垣工場敷地内に新工場を建設すると発表した。電動車では冷暖房を含めた熱マネジメントの重要性から、ヒートポンプ式エアコンシステムが採用されている。太平洋工業が生産する電子膨張弁は、システム内の冷媒を制御する機能を担っていて、需要が拡大している。新工場には約45億円を投資し、2025年3月の稼働開始を予定する。
TSテック インドで新工場建設 2024.4.19
テイ・エステックは、インドラジャスタン州にある子会社で既存工場の近隣に新工場の建設を行うと発表した。マルチスズキ向け四輪車用シートの受注拡大対応を目的に、新工場では新規顧客向け製品の生産を行う。投資額は約6億円で、2025年6月の建設完了を予定する。
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