自動車部品関連動向      2024.4.15
自動車部品関連動向      2024.4.15

自動車部品関連動向      2024.4.15

研究

戸田工業 東北大学とナノテラスを活用した共同研究開発を開始            2024.4.9

 戸田工業は、東北大学と共同研究契約を締結し、高輝度放射光施設ナノテラスを活用した研究開発を開始したと発表した。戸田工業は、射出成型用ボンド磁石材料を生産していて、自動車や家電のモータ、センサーに使用されている。小型軽量化が求められる金属インサート成型部品では、希土類系磁石の高温環境下での磁気特性の低下が課題となっていて、ナノテラスを活用することで、これまで可視化できなかった温度変化が物質に与えるメカニズムを解明し、新製品開発を加速させるとしている。

技術・製品

デンソーなど ELVの部品解体プロセス等技術実証を開始          2024.4.9

 デンソーなど33企業・団体は、「使用済み自動車(ELV)自動精緻解体を起点とした水平サイクルを実現する動静脈一体プロセス技術実証」が、環境省の産官学連携推進事業に採択されたと発表した。自動車部品メーカー、解体業者、素材メーカー、研究機関などが参画し、質と量の両方を確保する「自動精緻解体プロセス」の技術実証や、抽出素材の再資源化プロセスの技術実証および再生材部品の試作評価を行う。デンソーは自動車部品解体システムの開発を、豊田合成、トヨタ紡織が再生材を用いた自動車部品評価を担当する。実証は2024年か3月から2025年1月までとしている。

住友ゴム タイヤ摩耗を見える化する検知システムを開発          2024.4.10

 住友ゴムは、村田製作所と共同で、タイヤ形状を三次元でとらえて摩耗を検知し、ユーザーへフィードバックするタイヤ摩耗検知システムを開発したと発表した。従来目視で確認していたタイヤの摩耗について、スマホのアプリ摩耗検知デバイスでタイヤをスキャンし、タイヤ表面データを解析することで、摩耗を三次元で把握することができる。偏摩耗がある場合にはその位置がフィードバックされる。2025年より順次DUNLOP直営店で実証を開始するとしている。

小糸製作所 短距離LiDARをOEMより受注      2024.4.10

 小糸製作所は、グローバルOEMより車載向け短距離LiDARを受注したと発表した。短距離liDARは、米国カルフォルニア州に本社のあるスタートアップ セプトン社のマイクロモーション技術(MMT)を活用して共同開発した。長寿命で耐久性があり、自動運転レベル4での周辺監視用として使用される。小糸製作所は、短距離LiDARのほか、中・長距離LiDARのラインナップをそろえている。

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