技術・製品
アイシン 超高精度周波数信号の配信技術が内閣府SIP研究開発テーマに採択される 2024.2.5
アイシンは、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期課題の研究開発テーマ「超高速通信・モビリティ等を支える時空間ビジネス基盤の構築」に応募し、採択されたと発表した。提案研究題目は福岡大学の大前宣昭准教授を研究開発責任者とする「光格子時計精度の周波数信号の光ファイバー配信インフラストラクチャ技術」で、アイシンは共同研究機関として参画する。光格子時計による高精度な周波数情報を光ファイバー網を用いた配信技術確立に適用し、GPSに依存しない超高速通信や位置測定を必要とするモビリティへの社会実装を目指すとしている。
ジェイテクト Liイオンキャパシタの商標を登録 2024.2.7
ジェイテクトは、高耐熱リチウムイオンキャパシタの商標「Libuddy リバディー」を日本で登録したと発表した。ジェイテクトは2019年より自動車の車内温度要求に適合する高耐熱・高出力・長寿命のLiイオンキャパシタを量産している。
ニデック 内歯車の研磨加工法を開発 2024.2.9
ニデックは、グループ会社であるニデックマシンツールが、自動車のトランスミッションやロボットの関節部分に用いられる遊星歯車機構の内歯車の表面を仕上げる「量産用内歯車ポリッシュ(研磨)加工法」を開発したと発表した。内歯創成研削加工で弾性特性を持つ樹脂砥石を用い、砥石形状と主軸回転の条件を高速高精度に調整することで、従来の研削、ホーニング、スカイビングなどの仕上げでは得られなかった精度で内歯の表面仕上げを行うことができるとしている。
NOK シリコンゴム製ヘアゴム「KKOOR」をAmazonで発売 2024.2.9
NOKは、開発新素材のシリコンゴムで星型断面により髪をしっかり固定することができるヘアゴム「KKOOR」を、2月14日よりAmazonで発売すると発表した。NOKとしては初の一般消費者向けの商品となる。
新事業
アイシン CO2コンクリート固定化技術によるカーボンリサイクルが愛知県の事業化支援対象に選定 2024.2.9
アイシンは、東邦ガス、大成建設と共同提案した「CO2コンクリート固定化技術を用いた域内カーボンリサイクルプロジェクト」が、愛知県の「あいちカーボンニュートラル戦略会議」の事業化支援対象に選定さたと発表した。プロジェクトでは、工場などの排ガスから回収したCO2と、廃棄物に含まれるCaOを反応させてCaCO3を製造し、コンクリート材料に利用する。固定化されたコンクリートで愛知・岐阜・三重の東海3県でのカーボンリサイクルのサプライチェーン構築を目指す。
愛知製鋼 名古屋市での自動運転バス実証実験にGMPSを提供 2024.2.9
愛知製鋼は、愛知県名古屋市のガイドウェイバス志段味線(愛称:ゆとりーとライン)で予定されている大型自動運転バスによる実証実験に、GMPS(磁気マーカシステム)を提供すると発表した。実証実験では各種誘導方式による車両制御の制度を検証する。ジェイテクトのGMPSは、誘導方式の一つとして約600mの実証実験区内に300個の磁気マーカを設置して、走行車両の位置推定の検証を行う。実験期間は、2月12日から2月21日までとなっている。
M&A・出資
ナブテスコ 船舶自動操舵装置開発米国スタートアップに出資 2024.2.7
ナブテスコは、CVCを通じて、船舶の遠隔/自動操船装置を提供する米国のSea Machines Robotics社に出資したと発表した。Sea Machinesは、AI画像解析やレーダー情報を統合し、船舶周囲の物標認識と、障害物の自動避航を含む船舶の遠隔/自動操船装置を提供している。ナブテスコはSea Machinesの共同開発パートナーとして、製品開発の拡大を推進していくとしている。
トヨタ紡織 中国孫会社を香港社へ譲渡 2024.2.8
トヨタ紡織は、連結子会社セイワが保有する中国安尾省で内装材の製造販売を行う聖和座套(蚌埠)の株式を香港創造社貿易へ譲渡すると発表した。中国地域での自動車向けシート縫製事業の最適生産施策の一環としての見直し。聖和座套(蚌埠)の2020年度から2022年度までの3年間の営業利益、当期利益はいずれも赤字となっていた。
カヤバ 中国合弁会社に追加出資 2024.2.8
カヤバ株式会社は、電動パワーステアリングシステム(EPS)の研究開発および製造販売を行う中国の湖北恒隆汽車系統集団(恒隆集団)との合弁会社、湖北恒隆凱迩必汽車電動転向系統(HKE)へ増資と持分比率変更を目的とした追加出資を行うと発表した。これまで、カヤバの100%中国投資会社KCIが33.4%、恒隆集団が66.6%保有していたHKEの株式を、増資と株式比率変更でKCIが40%、恒隆集団が60%とする。中国市場で成長するNEV向けEPSの供給拡大とプレゼンスの向上を行っていくとしている。
体制
デンソー 熊本半導体製造第2拠点に追加出資 2024.2.6
デンソーは、台湾のファウンドリーTSMC、ソニーセミコンダクタソリューションズ、トヨタ自動車と共に、TSMCの日本での製造子会社JASMが熊本県に建設する第2工場に追加出資すると発表した。2024年から生産開始を予定するJASM第1工場を含めたJASMへの設備投資額は約3兆円となる。第2工場の建設は2024年末までに開始する予定。JASMの第1第2工場合計の生産能力は300mmウェーハ換算で100,000枚以上となる見込み。今回の出資により、JASMの出資比率は、TSMCが86.5%、SSS6.0%、デンソー5.5%、トヨタ2.0%となる。
ヨロズ 東海地区の新拠点が稼働を開始 2024.2.8
ヨロズは、岐阜県安八郡輪之内町に建設していた新拠点でプレス工程の生産を1月より開始したと発表した。今後、溶接・組立・塗装工程を順次立ち上げる。また、現在愛知県名古屋市港区のヨロズ愛知本社工場の生産を移管し、新拠点に集約する予定。ヨロズ愛知は4月1日付けで、新拠点に所在地を移し、ヨロズ・サステナブル・マニュファクチャリング・センターに商号を変更する。
武蔵精密 インドで2輪・3輪向けe-Axleを開発へ 2024.2.9
武蔵精密工業は、住友商事とインドのテックマヒンドラの合弁会社SCTMエンジニアリングと協力して、インド・ベンガロールのエレクトロニックシティに、2輪・3輪向けe-Axleを開発する拠点MIDC(Musashi India Development Center)を1月に設置したと発表した。開発したe-Axleはインドのほか、東南アジアやアフリカなどの成長市場での量産、販売を目指すとしている。
決算
ホンダ系列主要企業 決算状況 2023年12月期
・売上収益: 各社とも、顧客の販売増に伴い増収。
・営業利益: 増収効果、円安影響などで増益。
・四半期利益:エフテックはインド子会社化に伴う負ののれん発生益の会計処理もあり欠損。
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