自動車部品関連動向      2024.11.25
自動車部品関連動向      2024.11.25

自動車部品関連動向      2024.11.25

技術・製品

豊田自動織機 自社製品活用エネルギーマネジメントシステムを開発     2024.11.22

 豊田自動織機は、太陽光発電量と工場の電力需要量を予測し、発電したエネルギーを有効活用するエネルギーマネジメントシステム(EMS)を開発したと発表した。豊田自動織機製定置用蓄電システム「MEGALORE」と「燃料電池モジュール」を搭載したFC発電機を組み合わせたもので、工場の電力需要に応じて再エネを蓄電・供給する。高浜工場の海外拠点向けパーツセンター横に設置した再エネ電力供給施設「E PLAZA」で実証を開始した。今回の実証で海外拠点向けパーツセンターでの創エネ率は16%から33%に向上する見込みで、今後は太陽光発電やE PLAZAを通じて高浜工場全体の創エネ率を50%に向上させることを目指す。

新事業

バンドー化学 カナダのスタートアップと戦略的パートナーシップ契約を締結        2024.11.12

 バンドー化学は、カナダ・オンタリオ州に本拠があるInmotive社と、電動二輪/三輪車向け二段変速機に関する戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。Inmotive社は、モータ・ギアのみの場合と比較して加速および最高速度を15%以上向上させることができる二段変速機Ingearの開発を行っている。2023年にはスズキとのEV車向け2速トランスミッションの開発を開始し、2024年4月にはスズキと共同開発の拡張契約を締結している。バンドー化学は、伝動ベルト技術をIngearに適用させて新規事業展開を図る計画だ。

ユタカ技研 自動配送ロボットを共同開発へ        2024.11.21

 ユタカ技研は、自動配送ロボットの開発を行うスタートアップLOMBYと共同開発を開始したと発表した。ユタカ技研は、溶接などを使用せずに標準部品を連結してさまざまな形状のフレームを組み立てることができるM-BASEを開発している。2023年より、LOMBYとM-BASEを自動配送ロボットの筐体フレームへの適用を検討してきたが、量産化に向けた段階に進むこととなり、共同開発契約を締結した。LOMBYは経産省の自動走行ロボットの社会実装に向けた官民協議会のメンバーで構成されるスタートアップで、2023年3月にはスズキが共同開発契約を締結している。

M&A・出資

ミツバ タツミを完全子会社化   2024.11.13

 ミツバは、自動車電装用部品およびブレーキ用部品の製造販売を行うタツミ(栃木県足利市)を株式交換により完全子会社化すると発表した。1951年創業のタツミは、自動車電装品用部品の製造販売を行ってきたが、1973年に三ツ葉電機製作所(現在のミツバ)が資本参加し、ミツバが53.14%の株式保有比率を持つ子会社となっていた。自動車業界での電動化トレンドによりモータ需要の拡大・複雑化で、タツミの事業に関してもビジネスチャンスに繋がる可能性のあるテーマが増えてきた一方で、さらなる成長を遂げるには、新分野・新規取引先開拓など事業構造変革が必要となっているが、現状体制では実現には限界があると認識し、ミツバの完全子会社としてシナジーを発揮し、柔軟・迅速な意思決定を行っていくことを目指す。タツミは東京証券取引所スタンダード市場の上場廃止を2025年3月28日に行い、2024年4月1日にミツバの完全子会社となる予定だ。

体制

豊田鉄工 組立生産技術工場を竣工       2024.11.20

 豊田鉄工は、豊田市広久手町に新設した組立生産技術工場の竣工式を11月20日行ったと発表した。2階建て工場棟と3階建て事務所棟からなり、自動車部品生産用設備や治具の製作を行う。太陽光発電と水素発電設備を導入し、EMSの活用により、余剰電力を隣接する広くて工場に供給する。

パイオラックス 韓国工場を新設              2024.11.20

 パイオラックスは、韓国の子会社が韓国仁川広域市南洞区に物件を賃借し第2工場を新設すると発表した。各国でのEV・PHEV向け部品の需要拡大を見据え、新規設備の設置スペースを確保し生産能力を拡大させる。2025年1月末の工場稼働を予定している。

リケン ブラザー精密との合弁会社の合弁解消   2024.11.20

 リケンは、ブラザー精密工業との合弁会社であるリケンブラザー精密工業について、リケンが保有する株式すべてをブラザー精密工業に譲渡し、合弁を解消したと発表した。リケンブラザー精密工業は、カムシャフトの競争力強化を目的に2017年に合弁会社として設立した。エンジン部品の縮小が想定される中、リケンとブラザー精密工業は合弁を解消する選択を決定した。リケンはブラザー精密工業とのカムシャフト加工事業について協力体制を継続していくとしている。

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