技術・製品
JTEKT 鍛造工程の省エネ化が2023年度省エネ大賞会長賞を受賞 2023.12.18
ジェイテクトは、ドライブシャフトの一部であるCVJの温間サイジング工法開発による鍛造素形材生産ラインの省エネの取り組みが、一般財団法人省エネルギーセンター主催2023年度省エネ大賞の省エネルギーセンター会長賞を受賞したと発表した。従来は、温間鍛造後に冷間サイジング工程を設けていたが、温間サイジング工法を開発し、冷間サイジング工程を廃止し、年間で原油換算380kL、CO2排出量547tのエネルギー、CO2の削減を達成したことが評価された。
JTEKT 第2世代RP-EPSがトヨタの新型車に採用される 2023.12.21
ジェイテクトは、RP-EPS(ラックパラレル式電動パワーステアリング)を改良した第2世代RP-EPSが、トヨタの新型「センチュリー」「アルファード」「ヴェルファイア」に採用されたと発表した。RP-EPSは、トルクセンサをピニオン軸に設置し、パワーアシスト用モータの動力を、ボールねじ機構を介して直接ラック軸へ伝えることで、摩擦による動力損失の軽減と高い操舵性能を実現している。第2世代では、Alハウジングの薄肉化、減速機を小型化し樹脂を使用することで軽量化を図った。また、生産ラインの自働化・省人化で組み立てラインの▲80%の省人化を達成したとしている。
新事業
日本特殊陶業 SOEC共電解による合成燃料製造の研究開発がNEDO委託事業に採択される 2023.12.20
日本特殊陶業は、三菱電機、電力中央研究所、東京工業大学と共同して提案した「SOEC共電解実用化の研究開発」がNEDOの「次世代FT反応と液体合成燃料一貫製造プロセスに関する研究開発」事業に採択されたと発表した。4者はそれぞれ保有するSOEC共電解に関する技術を持ち寄り、システムの高効率化や大容量化、信頼性向上に向けた研究開発に取り組む。
NOK 生体用信号ゴム電極による脳波測定で「香りが人に得たえる影響」を分析 2023.12.22
NOKは、微弱な脳波を測定可能にする生体用信号ゴム電極「Sottoブレイン」を用いて、富士通ゼネラルと共同で実証実験した「香りが人に与える影響」で、人は「香りがある空間の方が集中や覚醒の度合いが高い」という分析結果を、12月21日に開催された「NOK Innovation Day」で発表した。富士通ゼネラルはさらにデータの取得を進めエアコンの新たな役割を探る。また、NOKはこのような協働の場をつくり新事業を創出していくとしている。
M&A・出資
豊田合成 スマホで南京錠管理システム開発のスタートアップKEYes社に出資 2023.12.19
豊田合成は、スマートフォンで解錠できる南京錠(スマート南京錠)を製造・販売する福岡県に本社を置くKEYes(キーズ)社に出資したと発表した。今後、生産現場の機械設備や劇物保管場所などにおいて、安全管理のDX化の推進により、職場の安全性向上が期待できるKEYes社の製造業向け南京錠管理システムの開発で、同社との連携を検討していくとしている。
エクセディ トルコのドローンメーカーに出資 2023.12.19
エクセディは、農薬散布用ドローンなどを開発するトルコのスタートアップ・バイバース社に出資を行ったと発表した。拡大が見込まれる無人航空機(UAV)産業への進出の足掛かりとして、協業を検討していくとしている。
エフ・シー・シー インドの電動モビリティ向けPCU開発スタートアップに出資 2023.12.19
エフ・シー・シーは、インドで電動モビリティ向けPCU、VCUを開発するTAKUMI社に出資したと発表した。エフ・シー・シーは出資と共にTAKUMI社と電動モビリティ向けビークルコンピュータの共同開発に関する業務提携を締結した。
エフテック 米国子会社の債権を株式化 2023.12.21
エフテックは、米国連結子会社F&P America Mfg., Inc.(FPA)に対する債権を株式化(デット・エクイティ・スワップ:DES)すると発表した。債券金額は$4,600万で、1株$151.57で約303,483株を発行する。FPAは業績が伸び悩む中、労務・製造コストの上昇で借入額が増加、財務体質の改善が課題となっていた。
体制
ブリヂストン ロシア事業の譲渡を完了 2023.12.20
ブリヂストンは、ブリヂストンの欧州グループ会社であるブリヂストン・ヨーロッパが、ロシア事業をロシアの投資会社であるS8キャピタル社への譲渡が完了したと発表した。譲渡内容は、ウリヤノフスクの乗用車用タイヤ工場とモスクワの販売会社を含む。
ニデック インド・ニムラナ工場の第2棟を開所 2023.12.20
ニデックは、インドの子会社であるニデックインドのラジャスタン州ニムラナにある工場の新棟(第2棟)の開所式を実施したと発表した。既存工場は家電・産業用モータを生産しているが、第2棟では出力30kW以下の電動バイク向け駆動モータを毎月9万台生産する。ニデックは2025年度でのグループでの電動2輪車関連事業で売上高1,000万円を目標としている。
豊田合成 メキシコで自動車外装部品の生産能力拡大 2023.12.21
豊田合成は、メキシコ・グアナファト州にある子会社豊田合成イラプアトメキシコ社の生産能力を強化したと発表した。リアスポイラーやバンパー周辺部品の塗装製品の需要拡大に対応し、投資額約16億円をかけ建屋を従来の約4万m2から4.87m2に拡張した。2023年12月より拡張部分の生産を開始した。
住江織物 メキシコで合成皮革新工場の開所式を開催 2023.12.21
住江織物は、メキシコにあるグループ会社がメキシコでの合成皮革生産新工場の開所式を開催したと発表した。北米での自動車内装材市場拡大に向け、天井材、シート表皮、カーマット、フロアカーペットなどを生産する。住江織物は2027年までに合成皮革事業の売上高を100億円以上とする目標を設定している。
ニュースウォッチ
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