アイシン 熱電発電モジュールでの省電力無線路車間通信に成功 2023.1.24
アイシンは、物質・材料研究機構（NIMS）、茨木大学、岩崎通信などと共同で、環境性能に優れる材料を使用して熱電発電モジュールを製作し、照明器具の排熱による電力で無線による路面/車間通信に成功したと発表した。車載に搭載されるセンサーが増加するにつれ、多数の機器に電力を供給する環境に安全で低コストである小型自立電源が必要とされる。これまで、毒性元素であるビスマル・テルル（Bi-Te）系化合物が使用されてきたが、アイシンでは希少金属や毒性のある元素を使用しない鉄・アルミ・シリコン（Fe-Al-Si-Thermoelectric Materials: FAST）によるモジュール技術開発を行ってきた。今回、岩崎電気が中心となり、開発した熱電発電モジュールを照明器具に設置し、発電した電力により人感センサーと通信モジュールに電力供給するシステムを構築し、路車間通信に成功したとしている。今後、IoT機器用自立電源としての普及と使途範囲拡充を検討していく。
日本特殊陶業 月面探査プログラムHAKUTO-Rでの固体電池稼働を確認 2023.1.24
日本特殊陶業は、月面探査プログラムHAKUTO-Rの着陸船に搭載した固体電池が、宇宙空間で技術実証試験を行い正常に動作していることが確認できたと発表した。宇宙空間では、放射能や月面着陸時の衝撃、-30から100℃までの温度変化など過酷な環境にさらされる。この実証試験を通じて酸化物セラミック系固体電解質の航空宇宙以外への用途展開を検討していくとしている。
ニュースウォッチ
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