水素・CO2利活用関連ニュース 2023.9.4
水素・CO2利活用関連ニュース 2023.9.4

水素・CO2利活用関連ニュース 2023.9.4

水素・アンモニア関連

IHI 大坂臨海工業地帯での水素・アンモニアSC構築の共同検討を開始 2023.8.30

 IHIは、三井物産、三井化学、関西電力と共同して4社で、大阪の臨海工業地帯を拠点とした水素・アンモニア サプライチェーン構築に向けた検討に関する覚書を締結したと発表した。大阪の臨海工業地帯でのアンモニアの受入、貯蔵、供給拠点の整備などの検討や、関西・瀬戸内地域での利活用先の拡大に向けた調査などに取り組むとしている。

合成燃料関係

J-オイルミルズ 非可食植物油でのSAF実証研究がNEDO事業に採択        2023.8.28

 J-オイルミルズは、応募した「食料と競合しない植物油脂利用によるSAFサプライチェーンモデル構築および拡大に向けた実証研究」がNEDOの「バイオジェット燃料生産技術開発事業」の助成先として採択されたと発表した。J-オイルミルズは2022年に琉球大学らと連携して非可食植物を活用したSAFの研究を実施した。2023年2月には出光とサーキュラーエコノミー実現に向けた取り組みを開始している。

大阪ガス、ENEOS 大坂港湾部での国産e-methane大規模製造の共同検討を開始 2023.8.29

 大阪ガスとENEOSは、大坂港湾部でグリーン水素を活用したe-methanekの大規模製造に関する共同検討を開始したと発表した。海外で製造したグリーン水素をMCHに変換して輸送し、国内で回収したCO2と合わせて合成メタンを一般家庭約25万戸に相当する6,000万m3/年(1万Nm3/h)を製造する設備、および、2030年までの製造開始に向けての検討を行う。

三菱商事 米国キャメロンLNG基地より日本へのe-methane導入PJに米国専ブラ・インフラストラクチャー社が参画         2023.8.30

 三菱商事は、2022年11月に発表した米国テキサス州・ルイジアナ州で年間13万トンのe-methane製造し、キャメロンLNG基地を活用して日本に合成メタンを導入するプロジェクトに、米国センプラ・インフラストラクチャー社が参画したと発表した。プロジェクトには東京ガス、大阪ガス、東邦ガスが参画している。

三菱ガス化学 ガラス製造時に発生するCO2を原料としたメタノールの製造販売を開始         2023.8.31

 三菱ガス化学はAGCと共同して、AGCが建築用ガラス製造時に発生するCO2を原料としたメタノールの製造・販売の検討を開始することに合意したと発表した。AGCの鹿島工場でガラス製造時に発生するCO2を活用した「環境循環型メタノール」を製造し2030年頃までに事業化を目指す。

CCS関連

ナブテスコ CO2地中貯留監視システムを開発するスタートアップに出資        2023.8.25

 ナブテスコはCVCを通じて、地中に貯留したCO2を監視するシステムを開発しているフランスのスタートアップ スポットライト社に出資したと発表した。従来、地下に貯留したCO2の監視には多数のセンサーを設置しなければならずコストがかさんでいた。スポットライト社は独自のシミュレーション分析手法を併用することでコスト低減が図れる。

三井物産 再生可能天然ガス製造 米国テレヴァ・リニューアブル社に出資        2023.8.31

 三井物産は、米国で再生天然ガス(RNG)の生産・販売を手掛けるテレヴァ・リニューアブル社の株式33.3%を取得したと発表した。テレヴァ社は北米のごみ埋め立て地から発生するメタンガスを処理しRNGを生産販売している。今後、三井物産はテレヴァ社が新規の生産プラントの開発検討しRNGの生産拡大を目指す際の顧客基盤の拡充等を通じて成長に寄与していくとしている。

運搬・貯蔵、燃焼、利用関係

大陽日酸 工業炉向け水素-酸素バーナを開発 2023.8.28

 大陽日酸は、水素ガスを燃料として用いる工業用炉向け水素-酸素バーナを開発したと発表した。水素ガスバーナは燃料に炭素を含まないためCO2を発生しない。大陽日酸がラインナップする高速酸素バーナランス「SCOPE-JET」、超低NOx酸素バーナ「Innova-Jet」、自励振動型酸素バーナ「Innova-Jet Swing」で水素を燃料として使用することが可能になった。

川崎重工 タイPTT Global Chemicalと水素ガスタービン発電設備に関する覚書を締結   2023.8.30

 川崎重工はタイの現地法人が、タイの石油化学会社PTT Global Chemical社(GC)と、水素ガスタービンを用いた水素ガスタービン発電設備の開発・建設・運用に関して検討するための覚書を締結したと発表した。

東洋エンジニアリング インドネシアで排ガス利用コンバインドサイクル発電追加設備を受注      2023.9.1

 東洋エンジニアリングはインドネシアの関連会社IKPTが、現地エナジリストリックバタム社より同社が保有するタイ・バタム島での火力発電所で、既存発電所の排ガスを利用するコンバインドサイクル発電プラント(CCPP)を建設し、発電能力を増強する追加設備を受注したと発表した。完成予定は2025年となる。

ニュースウォッチ

  • 山梨県と群馬県、グリーン水素の活用促進で提携 2023.8.28
  • 東邦ガス、部品1個のCO2見える化、製造の脱炭素を支援 2023.8.29
  • CO2をガラス原料に レブセルとAC Biode、吸着フィルター開発 2023.8.30
  • ヤンマー、水素発電を顧客に提案へ 岡山市に実証施設 2023.8.30
  • パナや川重、欧州で水素を分散電源に 25年ごろ事業化 2023.8.30
  • トヨタ系海運、車輸送も脱炭素 25年にLNG船初導入 2023.8.31
  • 水素輸送に第4の道 日東電工、液化せずCO2活用「ギ酸」で 2023.8.31
  • CCSの液化CO2輸送、技術調査を受託 日本郵船 2023.9.1

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