水素・アンモニア関連
三菱重工 米国水蒸気電解装置開発スタートアップに出資 2023.8.17
三菱重工は、米国三菱重工を通じ、低温水蒸気による水電解装置を開発する米国のスタートアップ アドバンスト・アイオニクス社に出資したと発表した。100℃以下の水蒸気を利用することで、従来の水電解装置より30%以上少ない消費電力で水素を製造することが可能で、工場廃熱があり水素を利用するプラントでの活用が期待できる。
CCS関連
JCCL 2億円の資金調達を実施 2023.8.16
工場の排出ガスなどからCO2を回収する装置を開発している九州大学発スタートアップJCCLは、ファンドより2億円の資金調達を実施したと発表した。JCCLは独自のアミン含有ゲルを活用したCO2回収装置を開発している。開発ゲルを用いることでCO2回収時のエネルギーコストを従来のアミン液による化学吸収法に対して4分の1まで削減できるとしている。2024年までに実証試験機を設置し。2027年の実用化を目指す。
三菱重工 カナダ・アルバータ州でのCO2回収実証試験が本格稼働 2023.8.17
三菱重工は、グローバルに展開するセメントメーカー 独ハイデルベルグ・マテリアル社のカナダ・アルバータ州にあるセメントプラントに小型CO2回収装置「CO2MPACT」を設置し、CO2回収実証実験を本格稼働させたと発表した。将来的には、セメント産業分野では世界初となるフルスケールCCUSにつなげ、年間100万トン以上のCO2を回収、地下貯留するプロジェクトが計画されている。
JFEエンジ 冷熱利用CO2分離技術開発がNEDOプロジェクトに採択される 2023.8.17
JFEエンジニアリングは、NEDOが公募した「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム」に対して、提案した「冷熱利用CO₂分離技術の開発」が採択されたと発表した。JFEエンジは、LNGを気化する際に生じる未利用冷熱を活用してCO2を分離回収する技術「GX-Crystal」の開発を進めてきた。今後2年間をかけて実用化に向けた開発を行い、2027年の商用化を目指す。開発の一部は東京ガスに委託される。
運搬・貯蔵、燃焼、利用関係
日本郵船 アンモニア燃料向けバンカリングブームを開発へ 2023.8.17
日本郵船は、荷役機器製造会社TBグローバルテクノロジーズ社(TBG)と共同で、アンモニア燃料を船舶間で供給するためのバンカリングブームを開発すると発表した。毒性の高いアンモニアを船舶に供給する際の安全性を高めるとしている。
ニュースウォッチ
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- 三井とビーチの豪ガス田、来年生産開始へ 2023.8.16
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