水素・CO2利活用関連ニュース      2023.5.22
水素・CO2利活用関連ニュース      2023.5.22

水素・CO2利活用関連ニュース      2023.5.22

水素・アンモニア関連ニュース

二輪車メーカー4社 水素エンジン開発で技術研究組合を設立へ        2023.5.17

カワサキモータース、 スズキ、本田技研工業、ヤマハ発動機の4社は5月11日、小型モビリティ向け水素エンジンの基礎研究を目的とした 「水素小型モビリティ・エンジン技術研究組合(HySE: Hydrogen Small mobility & Engine technology)」の設立に向け、経済産業省の認可を得たと発表した。水素を燃料としたエンジンでは不安定や燃焼や燃料搭載スペースなどの課題がある。5年間のHySEでの研究によって小型二輪車での内燃機関の存続の活路を見いだす。

日立造船 北海道電力に大型水素製造装置を納入         2023.5.18

日立造船は、北海道電力の苫東厚真発電所(苫小牧市)の隣接地に1MW級の水素発生装置1基(水素発生量:200N㎥/h)を納入したと発表した。北海道電力によると、装置は寒冷地での運用・保守技術の確立と北海道内自治体への水素供給および自社消費などの利用方法の拡大を図る。日立造船は2000年に水素製造装置の販売を開始し、これまで国内の企業や研究機関に30基以上の納入実績がある。

日揮HDら 中部圏で廃プラから水素製造で検討会を発足         2023.5.18

日揮HD、岩谷産業、豊田通商の3社は、廃プラスチックのガス化設備を活用した低炭素水素製造事業の実現に向けて、中部圏の14の市町村と、12のオブザーバーと共に、廃プラスチックのケミカルリサイクルによる水素製造検討会(検討会)を発足したと発表した。日揮グループは、荏原環境プラント、UBE、レゾナックが保有する廃プラスチックのガス化プロセスEUP(Ebara Ube Process)のライセンス実施許諾権を有している。検討会では2022年12月に日揮HD、岩谷産業、豊田通商の3社で締結した名古屋港近郊での廃プラからの水素製造事業の計画を基に、2020年代中ごろに年8万トンの廃プラを回収し、1.1万トンの水素を製造することを目指す。

CO2利活用関連ニュース

経産省 合成燃料の商用化を前倒し検討へ       2023.5.16

経済産業省は5月16日、合成燃料(e-fuel)の導入促進に向けた関係者会議を開催し、現在2040年としている合成燃料の商用化目標について前倒し行う方向で検討を進める中間とりまとめ(案)を提案した。具体的には現行のグリーンイノベーション基金プロジェクトの出の支援を拡充し、300BPDの合成燃料を製造するパイロットプラントの実証を2028年に実現し、10,000BPD規模のプラントを2030年代前半に製作し商用化を前倒しする。合成燃料は、水素や他の水素キャリアとは異なり既存の内燃機関や燃料インフラが活用できるが、1リットル当たり300円から700円といわれる製造コストが課題とされている。海外ではスタートアップを含めた多くのプロジェクトが進行していて、これらのプロジェクトへの参画支援や国産プロジェクトの組成への支援も検討項目として挙げられている。

日揮HD 国内での大規模SAFの生産実証設備の起工式を実施         2023.5.18

日揮HDは、 コスモ石油、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYと共に、国内初となる廃食用油を原料とした国産SAFの大規模生産実証設備の起工式を5月16日、コスモ石油堺製油所で実施したと発表した。2024年度内に運転開始を予定し、年間3万キロリットルのSAFを生産する。2025年の大阪・関西万博にSAFの供給を開始する。

ニュースウォッチ

  • アンモニア混焼で汚染拡大 民間試算、「環境に致命的」 2023.5.16
  • 日揮HD、次世代燃料、24年度にかけ複数件受注へ 2023.5.17
  • 出光など3社、「バイオマスナフサ由来製品」供給網構築で基本合意 2023.5.18
  • アンモニア混焼率8割 世界初、実船搭載予定のエンジン実機で運転試験 2023.5.18
  • 三井物産、メタノールをパイプライン輸送 CO2削減 2023.5.19

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