水素・CO2利活用関連ニュース 2023.4.3
水素・CO2利活用関連ニュース 2023.4.3

水素・CO2利活用関連ニュース 2023.4.3

水素・アンモニア関連ニュース

住友商事 中部圏での水素・アンモニアサプライチェーンビジョンの策定 2023.3.27

住友商事は、事務局を務めている中部圏水素利用協議会が参画している中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議が、中部圏での水素およびアンモニアの社会実装を目指した方向性を示す「中部圏水素・アンモニアサプライチェーンビジョン」を策定したと発表した。ビジョンでは2030年に水素23万トン/年、アンモニア150万トン/年、2050年には水素200万トン/年、アンモニア600万トン/年の需要量を目標値として設定している。中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議は、愛知県知事を会長に、トヨタ自動車、ENEOS、川崎重工など中部圏水素利用協議会20社にJERAを加えた民間21社、名古屋商工会議所など経済団体3団体、行政11組織が参画している。

川崎重工 LPG燃料LPG/アンモニア運搬船を受注         2023.3.27

川崎重工は、シンガポールのクミアイ ナビゲーション プライベートリミテッド向けに、86,700m3型LPG燃料LPG/アンモニア運搬船1隻の造船契約を締結したと発表した。クミアイ社向けのLPG /アンモニア運搬船は3隻目となる。2026年の竣工に向けて川崎重工坂出工場で建造する予定。

JOGMEC サウジアラムコと燃料アンモニアのバリューチェーン構築に向けた関係強化 2023.3.28

JOGMECは、サウジアラビア国営企業サウジアラムコと、燃料アンモニアのバリューチェーンにおける協力分野を検討していくことで合意し、「燃料アンモニアのバリューチェーンにおける個別協力協定」を締結したと発表した。JOGMECは、2022年10月にサウジアラムコとの間で、水素・燃料アンモニアプロジェクトに関してた包括協力協定を締結している。

東洋ガス 工業用途に「水素燃焼おためしサービス」を拡充         2023.3.28

東洋ガスは、工業用途で水素を利用する顧客向けに「水素燃焼おためしサービス」を拡充すると発表した。愛知県東海市の東洋ガス技術研究所に設置された試験場で、これまでバーナ単体や小型の炉を対象に顧客が工場で使用する燃焼機器で水素を燃焼させ課題抽出と対策検討に役立ててきたが、今回大型の炉の試験も可能にした。まずは、日本ガイシが最初に試験場を使用するとしている。

マツダ 次世代グリーンCO2燃料技術研究組合へ参画         2023.3.29

マツダは、ENEOS、トヨタ自動車、スズキ、豊田通商など6社から構成される次世代グリーンCO2燃料技術研究組合へ参画すると発表した。組合では、カーボンニュートラル実現へのため、バイオマスの利用、および、自動車用バイオエタノール燃料の製造に関する技術研究を推進している。

伊藤忠、レゾナック 使用済みプラスチック・繊維で循環事業を推進       2023.3.29

伊藤忠はレゾナックと共に、レゾナック川崎事業所のプラスチックケミカルリサイクルプラント(KPR)を活用した、使用済みプラスチック・繊維の循環事業推進を目的とした共同検討に関する覚書を締結したと発表した。伊藤忠がレゾナックの協力のもと展開する循環型プロジェクト「ARChemia(アルケミア)プロジェクト」において、使用済みプラスチック・繊維を混合したリサイクル固形原料RPAFをレゾナックに供給し低炭素アンモニアなどに変換し、循環型社会の実現に貢献していくとしている。

伊藤忠 国内でのジェット燃料へのSAF混合サプライチェーンを構築    2023.3.30

伊藤忠は、国土交通省航空局が進める「輸入ニートSAFモデル実証事業」でのSAF供給事業者として、中部国際空港へのSAF搬入を完了し、国土交通省航空局が所有する飛行検査機へ供給を開始したと発表した。伊藤忠は、フィンランドNeste OYJ社より国内において初めてニートSAFを輸入し、富士石油の協力のもと、日本でのSAF混合サプライチェーンを構築した。羽田空港・成田空港・中部国際空港3空港にて、全日本、日本航空をはじめとした国内外の民間航空会社向けに供給していくとしている。

IHI 国際認証機関がアンモニアCO2トレーサビリティPFを検証         2023.3.31

IHIは、国際認証機関DNVビジネス・アシュアランス・ジャパン(DNV)が、アンモニアバリューチェーン全体のカーボンフットプリントを記録および可視化する「アンモニアCO2トレーサビリティプラットフォーム」での計測手法・データが、国際標準に則していることを検証し、整合性を確認したと発表した。

千代田化工 Samsung C&T社と韓国でのSPERA水素の協業を検討        2023.3.31

千代田化工は、Samsung C&T Corporation(SCT)と韓国におけるSPERA水素の協業検討に関する覚書を締結したと発表した。覚書を通じて、SPERA水素技術を展開することで韓国でのカーボンニュートラル実現へ寄与していくとしている。

住友商事 米国サバンナ港での船舶向けアンモニア燃料事業の共同検討を開始            2023.3.31

住友商事は、米国船舶局、A.P.モラーなど7社と共に、米国ジョージア州サバンナ港での船舶向けグリーンアンモニア燃料の供給事業化に向けた共同検討を開始すると発表した。取り扱いが急増しているサバンナ港での、グリーンアンモニア供給網の開発、アンモニアバンカリング船の設計開発、海上輸送や貯蔵などインフラ整備など、アンモニア燃料供給に向けたサプライチェーンの構築を検討するとしている。

大阪ガス、三菱重工 CO2バリューチェーン構築の共同研究を開始       2023.3.31

大阪ガスと三菱重工は、国内で回収したCO2を海外に船舶輸送し、e-methaneへの再利用やCCUSを想定した、CO2バリューチェーンの構築に関する共同検討を開始したと発表した。CO2排出削減が困難な鉄鋼・セメント・化学産業から大気中に排出されるCO2の回収方策や、船舶によるCO2輸送の検討を行い、e-methaneとしての再利用や地中への貯留を含めたCCUS全体の事業性評価を幅広い産業界の企業と連携しながら実施する。また、三菱重工が日本アイ・ビー・エムと構築を進めるCCUSのデジタルプラットフォーム「CO2NNEXTM(コネックス)」を活用し、CCUSの拡大を推進するとしている。

CO2利活用関連ニュース

双日 水素細菌によるものづくり技術開発がNEDO GI基金事業に採択される 2023.3.29

双日は、電力中央研究所、Green Earth Institute、DIC、東レ、ダイセルと共同でNEDOグリーンイノベーション基金事業に提案した「水素細菌によるCO2とH2を原料とする革新的なものづくり技術の開発」テーマが採択されたと発表した。

三菱造船 液化CO2の船舶輸送実証試験船の進水式を実施         2023.3.31

三菱造船は、NEDOの「CCUS研究開発・実証関連事業/苫小牧におけるCCUS大規模実証試験/CO2輸送に関する実証試験」で活用する液化CO2輸送の実証試験船の進水式を、三菱重工業下関造船所江浦工場で行ったと発表した。今後もCCUSバリューチェーン構築に必要なLCO2船に関する各種技術を開発していくとしている。

日揮HD、東洋エンジニアリング 国内SAF製造プラントでアライアンス  2023.3.31

日揮HDの国内子会社日揮は、東洋エンジニアリングと国内のSAF製造プラントのFEEDおよびEPCの受注、遂行に関するアライアンス契約を締結したと発表した。2024年から2027年に集中することが想定されるSAF製造プラント建設に関して、両社の知見と実績を統合し、協業することで総合的なプラント建設力を発揮するとしている。

双日 日本の航空業界の脱炭素化に水素バリューチェーンの構築をもって貢献   2023.3.31

双日は、2021年4月に出資した米国のUniversal Hydrogen Co.(UH2)、および三菱HCキャピタルなどの日系企業とともに、日本の航空業界の脱炭素化に向けた水素バリューチェーン構築の促進、ならびに、水素燃料電池航空機や水素貯蔵カプセルの普及に取り組むと発表した。

ニュースウォッチ

  • 経産省、日本型の循環経済構築へ 今夏に産官学連携コンソーシアム 2023.3.27
  • 日立造船、脱炭素事業推進にM&Aも 事業投資750億円 2023.3.27
  • 関西電力、兵庫にバイオマス発電所 CO2年55万トン削減 2023.3.27
  • 中外炉工業、アンモニア専焼のプラント向けバーナ 2023.3.28
  • 日本ガイシ、水素焼成炉を導入へ 6月に実証開始 2023.3.28
  • 東京都、選手村で脱炭素の街づくり 水素供給モデル検証 2023.3.28
  • 経産省、新型工業炉の開発支援 電気炉ベースにアンモニア・水素ハイブリッド式 2023.3.39
  • 山梨県、水素・燃料電池の研究拠点完成 9社・団体入居 2023.3.30

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