水素・アンモニア関連ニュース
三菱商事 燃料アンモニアサプライチェーン構築に向けた戦略的アライアンスを締結 2023.2.8
三菱商事は、ドイツRWE Supply & Trading GmbH(RWE)、韓国LOTTE CHEMICAL Corporation(LOTTE)と、アジア・欧州・米国地域における燃料アンモニアサプライチェーンの構築に向けた戦略的アライアンスを組むことに合意したと発表した。手始めに、米テキサス州コーパスクリスティ港においてブルー及びグリーン燃料アンモニアの製造事業に向けた共同調査を開始する。年間最大1000万トンの燃料アンモニアの製造を計画し、2030年までに初号の製造系列の製造開始を目指すとしている。
日本製鉄 大型高炉での高炉水素還元実証試験を開始 2023.2.9
日本製鉄は、東日本製鉄所君津地区の4500㎥の大型高炉で、製鉄所内発生水素をベースとした水素系ガス吹込み技術の実証試験の実行に入ることを決定したと発表した。2026年1月からの実証試験開始に向け、水素系ガス吹込み技術の実証設備導入に着手する。
JERA フィリピンでのアンモニア混焼に関する共同検討を開始 2023.2.10
JERAは、フィリピン財閥グループAboitiz Equity Ventures Inc.の子会社Aboitiz Power Corporation(Aboitiz Power)と脱炭素化に向けた石炭火力発電所におけるアンモニア混焼の共同検討を開始する覚書を締結したと発表した。JERAは2021年12月にAboitiz Powerに出資している。
CO2利活用関連ニュース
川崎重工 固体吸収法でのCO2分離・回収技術の実証へ 2023.2.10
川崎重工は、郡山市とごみ焼却施設から排出される燃焼排ガス中のCO2を固体吸収材を利用したシステムで分離・回収する技術の共同実証に合意したと発表した。川崎重工が開発した固体吸収材によるCO2分離・回収システム「Kawasaki CO2 Capture (KCC)」では、従来技術である液体吸収法がCO2回収時に120℃の熱を利用しているのに対し、KCCでは60℃の低温蒸気でCO2を回収することができ、エネルギーを大幅に低減できる可能性がある。実証試験では、郡山市のごみ焼却施設にKCCを設置し、信頼性・運用上・経済性評価を行うとしている。
ニュースウォッチ
- 「晴海フラッグ」の水素供給、24年までに開始 東京都 2023.2.4
- 港湾の脱炭素化、横浜・大阪など計画 水素や再エネ活用 2023.2.5
- 100%アンモニア燃料でガラス溶融 日本山村硝子 2023.2.3
- JFEなど10社、京葉コンビナートを脱炭素化 連携策検討 2023.2.7
- 発電所の排出削減、400万キロワット分募集へ 経産省 2023.2.8
- 三菱商事、植物「カメリナ」をSAF原料に活用 米社と共同研究 2023.2.9
- 経産省、都市ガス脱炭素化 制度整備を検討 2023.2.10