水素・CO2利活用関連動向      2023.10.9
水素・CO2利活用関連動向      2023.10.9

水素・CO2利活用関連動向      2023.10.9

水素・アンモニア関連

INPEX 米国テキサス州でのアンモニア事業を共同開発へ       2023.10.3

 INPEXは、エア・リキード、LSB Industries(LSB)およびVopak Moda Houston(VMH)の3社と共同で、米国テキサス州ヒューストン港にVMH社が保有する既存アンモニアターミナルを活用した低炭素アンモニア事業の概念設計(pre-FEED)を開始することに合意したと発表した。天然ガスを原料として低炭素化水素を製造し、低炭素アンモニアを2027年末までに年間110万トン生産することを目指す。

JERA ベトナム電力公社と脱炭素RM策定で協業 2023.10.6

 JERAは、ベトナムの発電容量の4割を占めるベトナム電力公社の脱炭素ロードマップ(RM)策定で協業することになったと発表した。ベトナム政府は再生可能エネルギーの導入拡大とともに、火力発電でのアンモニア・水素燃焼の推進方針を示していて、JERAはベトナム電力公社の事業全体のRM作成のほか、同社の火力発電所でのアンモニア・水素導入に向けた検討を進めていくとしている。

合成燃料関係

住友商事 韓国企業とバイオエタノールの日本への輸出強化で合意       2023.10.3

 住友商事は、韓国の化学品・アルコール製造・貿易会社アルコールグループ KC&A社(KC&A)と、バイオエタノールの日本市場開拓に向けて基本合意書を締結したと発表した。KC&Aはアジア最大のバイオエタノールトレーダーで、米国産及びブラジル産バイオエタノールをアジア各国に自動車燃料や飲料・工業用途向けに供給している。住友商事はKC&Aと協業して、成長するSAFやバイオマスプラスチック原料としての用途開発のマーケティングを行うとしている。

ENEOS eFuel生産HIF Globalと協業に関する覚書を締結         2023.10.4

 ENEOSは、合成燃料を製造するHIF Globalと合成燃料に関する協業覚書を締結したと発表した。HIF Globalは現在チリの最南端マガジャネスでHaru Oniプロジェクトとして実証試験機でe-メタノールを生産し、e-メタノールを原料として合成燃料eFuelの生産を開始している。現在アメリカ・テキサス州やオーストラリア・タスマニア州でのeFuel製造拠点建設を予定している。覚書ではHIF GlobalがENEOSへeFuelの供給を行うことのほか、日本でのe-メタノールを合成ガソリンやジェット燃料に変換するための製造拠点を日本で建設する可能性についても含まれているとしている。

INPEX 長野県のイベントでRDを供給          2023.10.6

 INPEXは、長野県松本市にて10月6日(金)から8日(日)に開催されるアウトドアイベント「ALPS OUTDOOR SUMMIT」で、株式会社ヤマサを通じてイベント会場で使用される発電機燃料の一部としてリニューアブルディーゼル(RD)を供給すると発表した。INPEXは、イベントや工事現場等で使用する発電機等の燃料としての供給も視野に、RDの販路拡大を目指すとしている。

CCS関連

川崎重工 関西電力舞鶴発電所でのCO2分離・回収試験装置の運転を開始     2023.10.3

 川崎重工は、地球環境産業技術研究機構(RITE)と共同で開発・建設を行ってきた関西電力舞鶴発電所での固体吸収材を用いたCO2分離・回収試験設備の運転を開始すると発表した。2020年にNEDOの研究開発事業として採択を受けて建設してきたパイロットスケール施設となる。アミンを吸着させた固体吸収体を吸収棟、再生棟、乾燥棟に移動させることでCO2の吸収、脱離、再生サイクルを行うシステムで、従来の液体アミンによるCO2分離・回収に比べてエネルギーを大幅に低減できるとしている。試験装置での運用性・経済性評価を基に、将来の大型商用プラントの社会実装を目指すとしている。

GSユアサ 京都大学発スタートアップとCO2分装置の開発へ         2023.10.4

 GSユアサは、子会社であるGSユアサ メンブレン及び京都大学発の分離膜研究開発OOYOO(ウーユー)と共同して、CO2の回収と再利用を可能にする高性能なCO2分離膜装置の開発・市場提供に向けて基本合意書を締結したと発表した。OOYOOは高性能なCO2/N2分離膜技術を開発している。GSユアサ メンブレンがスパイラルモジュールの開発を行い、GSユアサがCO2分離装置の開発を行う。2024年度中にCO2分離モジュールを開発し、2年以内の市場提供を目指すとしている。

ニュースウォッチ

  • 出光興産 合成炭カル化技術でCO2固定、広島県支援事業に 2023.9.29
  • 住友商事、建築鋼材もグリーンに CO2ゼロで脱炭素対応 2023.10.01
  • 大阪ガス、台湾中油とカーボンニュートラル共同検討 2023.10.02
  • 東京ガスなどガス200社、CO2削減量を売買 証書で取引 2023.10.2
  • 富士通、アイスランド・アトモニア社とアンモニア研究 2023.10.4
  • 出光、ペトロナスと再生航空燃料で連携 原料調達など 2023.10.5
  • 合成燃料、利用拡大に弾み ステランティスは24車種対応 2023.10.6

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