水素・アンモニア関連ニュース
IHI 浮体式アンモニア貯蔵再ガス化設備搭載バージの共同研究開発契約締結 2022.08.22
日本郵船、日本シップヤード、日本海事協会、IHIは、浮体式アンモニア貯蔵再ガス化設備搭載バージ(Ammonia Floating Storage and Regassification Barge, A-FSRB)の実用化共同研究開発契約を締結した。A-FSRBは洋上でアンモニアを受け入れ貯蔵し、需要に応じて再ガス化し陸上パイプラインに送出する洋上浮体設備。陸上貯留基地建設に比べ短納期・低コストで導入が可能。2020年8月に日本郵船、ジャパン・マリンユナイテッド、日本海事協会3社でA-FSRB共同研究開発を開始したが、今回IHIを加えて共同研究開発契約を締結した。
https://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2022/resources_energy_environment/1198019_3473.html
経産省 水素・アンモニアSC支援制度設計開始 2022.8.26
経産省資源エネ庁は26日第4回総合資源エネルギー調査会を開催し、水素・アンモニア商用サプライチェーン構築に向けた支援制度設計について検討を開始した。現状では水素供給コストは100円/m3とLNGの10倍、アンモニアは20円程度で石炭の3倍水準。イギリスやドイツの先行事例を参考に、供給者と需要家の直接取引間での供給コスト販売価格との差を縮小させる市場型支援制度の方針を示した。
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/shoene_shinene/suiso_seisaku/pdf/004_02_00.pdf
CO2利活用関連ニュース
神戸製鋼所等 廃プラガス化、メタノール化実証事業開始 2022.8.23
神戸製鋼所グループ会社神鋼環境ソリューション、大栄環境とグループ会社DINS関西、三菱ガス化学、三菱化工機5社は、「廃プラスチックのガス化及びメタノール化実証事業」が環境省補助金事業に採択されたと発表した。雑多な廃プラでも処理可能な流動床式ガス化技術をベースに、廃プラのガス化、および、得られた合成ガスからメタノール合成を行う国内初のケミカルリサイクル技術の構築を目指す。大阪府エコタウンで2022年7月から24年3月まで実施予定。
https://www.mgc.co.jp/corporate/news/files/220823.pdf
INPEX オーストラリア北部準州GHGアセスメント鉱区落札 2022.8.24
INPEXと子会社INPEX Browse E&P(IBEP)は、オーストラリア北部準州北西沖合GHGアセスメント鉱区G-7-APを、Total Energies CCS Australia、Woodside Energyと共にボナパルトCCS評価共同事業体として落札したと発表した。INPEXが操業するイクシスLNGプロジェクトのCCS活用のほか、北部準州が構想するダーウィンCCUSハブでの利用が期待されている。
https://www.inpex.co.jp/news/assets/pdf/20220824.pdf
ニュースウォッチ
- 家畜由来のバイオガスで脱炭素、エア・ウォーター北海道 2022.8.24
- 三菱重工業、中小の脱炭素支援 小型CO2回収装置実用化 2022.8.24
- 海への窒素や鉄の排出、温暖化に匹敵する影響 東京大学 2022.8.24
- メタネーション拡大 日特は設備販売、豊田織機は全工場 2022.8.24
- CO2吸収の細菌プラント 京大発、20年代半ばに実用化へ 2022.8.25
- JFEが高炉を電炉に転換 CO2排出減、28年にも岡山で 2022.8.26
- 炭素税など「速やかに結論」 環境省、導入へ税制要望 2022.8.26
- 関西電力、姫路火力で30年に水素混焼 供給網も構築 2022.8.26
- ANA、CO2回収のスイス新興と提携 脱炭素技術活用 2022.8.28