水素・アンモニア関連ニュース 2022.6.6
川崎重工 舶用水素ボイラの基本設計を完了 2022.5.31
川崎重工は、舶用水素ボイラの基本設計を世界で初めて完了したと発表した。すでに実用化している小型陸用水素ボイラと異なり、波の揺動や設置スペース制限などの条件や運用面を考慮した設計となっていて、従来の天然ガス焚きバーナより高いターンダウン比を実現したとしている。
川崎重工 「日本ガスタービン学会 技術賞」を受賞 2022.5.31
4月15日、川崎重工は、NEDO助成事業「ドライ低NOx水素専焼ガスタービン技術開発・実証事業」での新規開発マイクロミックス燃焼技術を適用したドライ方式水素専焼ガスタービンの運転、及び、地域社会への電気と熱の同時供給の実績により、日本ガスタービン学会 技術賞を受賞したと発表した。
https://www.khi.co.jp/news/detail/20220531_2.html
JERA、IHI 碧南火力発電所でのアンモニア混焼実証事業 大規模混焼時期の前倒し 2022.5.31
JERA及びIHIは、碧南火力発電所での燃料アンモニア混焼技術確立実証事業での大規模混焼実証に必要な設備の調整が整ったことから、燃料アンモニアの大規模混焼(熱量比20%)の開始時期を約1年前倒し、2023年とすると発表した。
https://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2022/resources_energy_environment/1197928_3473.html
東洋エンジニアリング インドネシアでのグリーンアンモニア生産事業化調査開始 2022.5.31
東洋エンジニアリング(TOYO)は、インドネシアで同国肥料公社Pupuk Indonesia Holding Company (PIHC)社と、アチェ州Pupuk Iskandar Muda (PIM)社の肥料工場でのグリーンアンモニア生産に関するFSを開始すると発表した。TOYOは今回検討対象の肥料工場を2000年代に建設、既存プラントの改造によりグリーンアンモニア生産体制の確立を目指すとしている。
千代田化工、横浜国立大学 包括連携協定を締結 2022.5.30
千代田化工建設と横浜国立大学は、5月30日、産業発展につながる研究開発や人材育成など社会貢献を目指し、包括連携協定を締結したと発表した。両社は、かねてより水素エネルギー関連技術やプラント安全技術分野の研究で協働していた。
https://www.chiyodacorp.com/media/220539.pdf
やまなしハイドロジェンカンパニー、スズキ インドでの再生可能エネルギーによるP2G水素製造FS 2022.6.2
やまなしハイドロジェンカンパニーと、スズキは、インドのマルチ・スズキ・インディア マネサール工場で水素技術等実証要件適合性調査を行うと発表した。再生可能エネルギー余剰電力で水電解P2Gシステムで水素製造を行い、工場内における最適な熱運用システムの構築の可能性検討調査を行う。
https://www.suzuki.co.jp/release/d/2022/0602a/
三菱重工 インドネシアでの既設火力発電所向けアンモニア利用発電FS着手 2022.6.3
三菱重工は、インドネシア スララヤ石炭焚き発電所及び同国内既設ガス焚き発電所でのアンモニア導入によるエネルギー脱炭素化支援事業化調査に着手したと発表した。インドネシア産出の石油・天然ガス改質によるブルーアンモニアのバリューチェーン構築を視野に入れている。
https://www.mhi.com/jp/news/22060302.html
CO2利活用関連ニュース 2022.6.6
JOGMEC CCS事業実施、LNG・水素・アンモニアGHG排出量算定ガイドライン公表 2022.5.30
JOGMECは、CCS事業実施のための推奨作業指針(ガイドライン)、及び、LNG・水素・アンモニアの温室効果ガス排出量及びCarbon Intensity算定のための推奨作業指針(ガイドライン)を公表した。
JAPEX 新潟東港でのCCUS事業FS実施 2022.5.30
JAPEXは、新潟県・新潟東港でのCO2排出源と貯留値を結ぶハブ&クラスター型CCUS事業FSをJOGMEC採択事業として行うと発表した。2021年5月に開始した三菱ガス(MGC)との東新潟ガス田でのCO2-EGR 共同FSを含めMGC、及び、プラントエンジニアリング会社などとも連携、協業していくとしている。
https://www.japex.co.jp/news/uploads/pdf/JAPEX20220530_NiigataCCUS_JOGMEC_FS_j.pdf
三菱重工グループ ガスエンジン向けCO2回収を共同実証 2022.6.2
三菱重工Grの三菱重工エンジニアリング(MHIENG)と三菱重工エンジン&ターボチャージャ(MHIET)は、MHIENGのCO2回収技術をMHIETが有するガスエンジン設備に適用する共同実証試験を開始すると発表した。MHIET相模原工場の自家発電施設にあるガスエンジン設備にMHIENGが製造する小型CO2回収装置を設置し実施する。