水素・アンモニア関連ニュース
日揮HD 岩谷産業、豊田通商とともに名古屋港での廃プラスチックガス化による水素製造事業共同検討 2022.12.12
岩谷産業、豊田通商、日揮HDの3社は、廃プラスチックガス化設備を活用した低炭素水素製造に関して、愛知県名古屋港近郊での協業を検討する基本合意書を締結したと発表した。日揮は2020年10月に、荏原環境プラント、宇部興産、昭和電工から、廃プラをガス化するプロセスEUPのライセンス供与を受けている。2021年3月には、岩谷産業、豊田通商と共にEUPを使用した廃プラガス化リサイクル事業の可能性調査を行ってきた。2020年代中ごろに、年8万トンの廃プラを回収して1.1万tの水素製造開始を目標としている。
IHI マレーシアでのグリーンアンモニア製造販売事業検討開始 2022.12.15
IHIは、マレーシア国営石油ガス会社ペトロナス社の子会社ジェンタリ・ハイドロジェンと、マレーシアでのグリーンアンモニア製造・販売の事業性を検討・調査する覚書を締結したと発表した。マレーシア・ジョホール州でのグリーンアンモニア製造を検討し、日本・アジア市場への輸出を目論む。2023年初までの事業性評価ののち、2026年の商業プラント完成及び運転開始を目指すとしている。
関西電力 原子力発電を利用したCO2フリー水素製造の実証開始 2022.12.16
関西電力は、敦賀市と共に国内初となる原子力エネルギーを活用したCO2フリーの水素製造の実証を開始したと発表した。実証では、敦賀市公設市場に設置された水素製造装置に、関西電力の原子力発電所から電気を供給し、水素製造から利用までの流れをトラッキングし、水素が原子力発電の電気によって製造されたことを特定する。実証試験期間は2023年2月末までの予定。
三菱重工ENG 英国セメント工場向けCO2回収プラントに関する基本設計を受注 2022.12.15
三菱重工エンジニアリング社(MHIENGは、英国の大手セメント会社であるハンソン・ユーケー社から、ウェールズ北東部フリントシャーに同社が保有するペイズウッドセメント工場向けCO2回収プラントに関する基本設計(Pre-FEED)を受注したと発表した。MHIENGは、関西電力と共同開発したCO2回収技術「Advanced KM CDR Process™」を適用したCO2回収プラントの基本設計を行い、現在稼働中のペイズウッドセメント工場にCO2回収プラントを追加設置することで年間80万トンのCO2を回収し、回収したCO2をイングランド北西の枯渇ガス田へ貯留する計画となる。2027年のCO2回収プラント運転開始を目指すとしている。
ニュースウォッチ
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