水素・アンモニア関連ニュース
日揮 インドネシア・アンモニア生産拠点でのGHG測定実施に関する覚書締結 2022.9.26
日揮HDは、日揮グローバルがインドネシアのアンモニア製造販売会社PT Panca Amara Utama(PAU)と、インドネシア中央スラウェシ州のアンモニア製造拠点でのメタンを含む温室効果ガス(GHG)排出量測定実施についての覚書に調印したと発表した。日揮はJOGMEC事業を通じて温室効果ガス算定のための「GHG・CIガイドライン」策定に従事してきた。インドネシア・アンモニア製造拠点でのGHG測定はこのガイドラインに沿って実施される初めての事例となる。
https://www.jgc.com/jp/news/2022/20220926.html
三菱重工 シンガポールでのアンモニア専焼GTCCでリスクアセスメント実施に関する覚書締結 2022.9.27
三菱重工業は、ケッペル社子会社Keppel New Energy Pte Ltd、リスクマネジメント・認証サービス・プロバイダーDNVとの間で、シンガポール・ジュロン島でのアンモニア専焼ガスタービン発電所の定量的リスクアセスメントに関わる戦略的提携についての覚書に調印したと発表した。8月31日にKeppel New Energyと締結したシンガポールでのアンモニア専焼GTCC発電所開発FSの一環として、主にDNVがアンモニア専焼ガスタービンの安全性調査を実施する。
https://www.mhi.com/jp/news/220927.html
双日、Johor Corporationとマレーシアでの脱炭素社会実現に向けた事業化調査共同実施 2022.9.27
双日は、マレーシア・ジョホール州の経済開発公社であるJohor Corporation(ジェイコープ)と水素・アンモニアを活用した脱炭素社会実現に向けた事業化調査を共同実施する覚書を締結したと発表した。事業化調査ではアンモニア受入基地やアンモニア焚きガスタービン火力発電所の開発、アンモニアの船舶燃料としての供給、ジェイコープの子会社が運営する港湾関連での水素を活用したカーボンニュートラルポート化などの事業化の可能性について共同で調査するとしている。
https://www.sojitz.com/jp/news/docs/220927.pdf
三菱重工 アンモニア・ガスタービン発電に関して、インドネシア バンドン工科大学と共同研究開発開始 2022.9.28
三菱重工業は、インドネシア国立バンドン工科大学(ITB)と、ガスタービンによるアンモニア発電について共同研究契約を締結したと発表した。三菱重工は、ITBはインドネシアの脱炭素化に向けたクリーンエネルギーソリューションに関していろいろなテーマで産学共同に取り組んでおり、その一環として、ITBが得意とする化学反応工学を用いたアンモニア発電の最適化を目指すとしている。
https://www.mhi.com/jp/news/220928.html
日本郵船 アンモニア燃料供給船の基本設計承認(AiP)を取得 2022.9.28
日本郵船は、開発中のアンモニア燃料供給船(ABV)について、日本海事協会から基本設計承認(AiP)を取得したと発表した。AiPを取得したABVは、2020年代後半からの普及が予想されているアンモニア燃料船への燃料補給船として使用予定としている。
https://www.nyk.com/news/2022/20220928_01.html
川崎重工 ドライ方式水素ガスタービン改良でNOx大幅削減 2022.9.29
川崎重工は、神戸市ポートアイランド水素コージェネレーションシステム(CGS)実証プラントで、ドライ方式水素ガスタービンのマイクロミックスバーナー燃料噴射孔の形状変更と独自の追い炊きバーナー併用により、水素20cal%(50vol%)混焼天然ガス燃焼での、NOx排出量を35ppmと大幅に低減させることに成功したと発表した。今後の社会実装促進に大きく貢献できるとしている。
https://www.khi.co.jp/pressrelease/news_220929-2.pdf
住友商事 韓国ロッテケミカルと水素・アンモニア分野で協業覚書締結 2022.9.30
住友商事は、韓国ロッテケミカルと、水素・アンモニア分野での協業に関する覚書を締結した発表した。住友商事とロッテケミカルは、脱炭素エネルギーである水素・アンモニア分野での協業に向け、(1)豪州、チリなどの地域における水素・アンモニア生産事業への共同出資および日本・韓国へのバリューチェーンの構築、(2)日本・韓国でのアンモニア貯蔵ターミナルの開発、(3)水素・アンモニア関連の新技術の商用化および日韓市場への展開、(4)CCUS(注1)分野での協業など、幅広い事業開発を共同で検討していくとしている。
https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/release/2022/group/16020
CO2利活用関連ニュース
三菱ガス化学、東北電力 CCSサプライチェーン構築に関する共同調査実施 2022.9.26
三菱ガス化学、東北電力、野村総研3社は、新潟東港エリアでのブルー水素製造装置や既設火力発電所でのCO2排出源について、CO2回収設備の仕様や回収したCO2を貯留地まで輸送する方法検討やコストについて共同調査を行うと発表した。
https://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/1229089_2558.html
関西電力 インドネシアでの火力発電所脱炭素技術調査 2022.9.27
関西電力は、メドコパワーインドネシア社とインドネシア火力発電所での脱炭素技術の適用可能性共同調査に関する覚書を締結したと発表した。インドネシアでの既存火力発電所へのバイオマス混焼/専焼およびCCS技術の適用可能性等について検討を実施するとしている。
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2022/pdf/20220927_2j.pdf
INPEX インドネシア・アバディLNGプロジェクトでの水素・アンモニア、CCS分野での共同調査実施に関する覚書締結 2022.9.27
INPEXは、インドネシア・アラフラ海マセラ鉱区でのアバディLNGプロジェクトにて、インドネシア国営電力会社PT PLNとの間で、水素・アンモニア、CCS分野での共同調査実施に関する覚書を締結したと発表した。締結し覚書では、プロジェクトから生産される天然ガスを用いたブルー水素・アンモニアをPLNが保有・運営に関与するインドネシア国内の火力発電所向けの混焼燃料としての供給や、PLNが保有・運営に関与するインドネシア内の火力発電所から排出されるCO2を回収・輸送しアバディガス田へ貯留することについて、共同研究を実施するとしている。
https://www.inpex.co.jp/news/assets/pdf/20220927.pdf
千代田化工 インドネシア・プルタミナ社とタンジュンエニムCCS事業共同研究開始 2022.9.30
千代田化工建設は、「インドネシアにおける化学品製造プラントから副生されるCO2の大規模輸送・貯留の実現可能性調査」事業について、インドネシア国営石油会社プルタミナ社と共同検討業務を開始したと発表した。千代田化工とプルタミナ社は2022年1月18日に脱炭素分野での協力に関する覚書を締結している。このCCS事業はインドネシアで計画されているDME製造プラントから排出される年間100万トンのCO2を想定して、CCS技術課題に対してプルタミナ社と共同で実現可能性検討を行うとしている。
https://www.chiyodacorp.com/media/220930.pdf
ニュースウォッチ
- CO2地下貯留、手のひらサイズ装置で監視 東京大学など 2022.9.26
- 低炭素の水素製造年9000万トンに、30年目標 閣僚会議 2022.9.26
- 三菱商事、米でアンモニア製造検討へ 最大年1000万トン 2022.9.28
- アンモニア混焼の石炭火力、CO2削減効果高く 民間試算 2022.9.27
- 天然ガス代替のメタン精製実験 倉敷市・旭化成 2022.9.27
- 日本触媒、アンモニア分解触媒を事業化、25年めど 2022.9.29
- 経産省、水素供給網構築を支援、GI基金事業補完 2022.9.30