水素・アンモニア・ＬＯＨＣ関連
つばめＢＨＢ 小型アンモニア製造設備の国内２機目を受注 2024.8.27
つばめＢＨＢは、工業用途向けに国内で２機目となる小型アンモニア合成設備を受注したと発表した。受注したアンモニア合成設備の容量は年産５００トンで、つばめＢＨＢはアンモニア製造設備と合成触媒を供給する。２０２４年８月からＦＥＥＤを実施し、２０２６年夏頃の生産開始を予定するとしている。
合成燃料関係
東京ガス 下水道設備での再生水と消化ガスを使用したｅメタン製造実証を開始 2024.8.29
東京ガスは、横浜市と２０２２年１月に締結した協定に基づき、横浜市北部下水道センターの再生水と消化ガスを、東京ガス横浜ステーションに輸送し、ステーション内のメタネーション実証設備で水素とｅメタンを製造する原料として利用する共同実証を開始したと発表した。
ＣＣＵＳ、ＤＡＣ関連
ＪＡＰＥＸ インドネシア・南スマトラ州でのＢＥＣＣＳ適用性評価に係る共同調査を実施へ 2024.8.26
石油資源開発（ＪＡＰＥＸ）は、丸紅と共同して、インドネシアの国営エネルギー会社プルタミナとプルタミア傘下のＰＨＥ社と共に、インドネシア・南スマトラ州のパルプ工場及び近隣油田エリアでのＢＥＣＣＳの適用性評価を実施するための共同スタディ契約を締結したと発表した。丸紅の子会社ＴＥＬ社のパルプ工場でバイオマス燃料を使用した自家発電用ボイラーから排出されるＣＯ２を回収し、近隣でプルタミナが操業するリマウ油田鉱区の北部の向斜部帯水層にＣＯ２を圧入し、貯留する適用性評価を実施する。
東ソー ＣＯ２分離膜によるＣＯ２分離回収プロセスの実用化検討がＮＥＤＯプロジェクトに採択 2024.8.28
東ソーは、京都工芸繊維大学、東京工業大学、及び再委託先としてキッツマイクロフィルター、東京農工大学と共に、ＮＥＤＯプロジェクトに応募した「革新的ＣＯ２分離膜モジュールによる効率的ＣＯ２分離回収プロセスの実用化検討」が採択されたと発表した。これまで東ソーは共同事業社と共に、アルカノールアミンを高分子マトリックスに担持した高分子膜材料で構成されるCO2分離中空糸膜モジュールの開発に取り組んできた。ＮＥＤＯプロジェクトに採択され実用化検討では、ベンチ試験用ＣＯ２分離膜モジュールの研究開発、ＣＯ２分離膜モジュールのベンチ試験を行い、膜分離システムの社会実装の検討を行っていく。事業の委託期間は２０２４年５月から２０２６年３月までとなっている。
ＪＯＧＭＥＣ ＩＮＰＥＸらが応募した首都圏ＣＣＳ事業を委託事業に採択 2024.8.30
ＩＮＰＥＸは、ＪＯＧＭＥＣが公募した「先進的ＣＣＳ事業の実施に係る設計作業等」の業務委託先として、ＩＮＰＥＸ、日本製鉄、関東天然瓦斯開発が応募した「首都圏ＣＣＳ事業」を正式に採択されたと発表した。これまで３社は、日本製鉄東日本製鉄所君津地区及び京葉臨海工業地帯の複数産業を排出源とするとＣＯ２を回収し、パイプラインで輸送の上、千葉県外房沖の海域に貯留するＣＣＳ事業について、ＣＯ２の分離回収・輸送・貯留に係るＦＳを行ってきた。今後は、事業瀬調査の後続としてＣＣＳバリューチェーン全体の設計作業や貯留ポテンシャルについて評価を行う。
運搬・貯蔵、燃焼、利用関係
三菱重工 液化ＣＯ２輸送船の標準仕様・船型の共同検討を開始 2024.8.27
三菱重工は、川崎汽船、商船三井、日本郵船の船舶３社が、三菱造船、今治造船、ジャパンマリンユナイテッド、日本シップヤードと共同で、液化ＣＯ２輸送船（ＬＣＯ２輸送船）の標準仕様・標準船型確立に向けた検討を開始したと発表した。今後、各種ＣＣＳプロジェクトでのＣＯ２の海外輸送が増加することが見込まれることから、ＬＣＯ２輸送船の標準仕様・標準船型を確立し、国内の他の造船所を含めＬＣＯ２輸送船の建造の効率化を進める。また、更にはアンモニア燃料等を活用した燃料船についても業界関係者と連携する枠組みの構築などを検討していくとしている。
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