合成燃料関係
ユーグレナ マレーシアでのSAF、RD製造プラント建設で最終投資を決定 2024.7.26
ユーグレナは、マレーシアの国営エネルギー会社ペトロナス、イタリアの半国営エネルギー会社エニ社の子会社であるエニリブと共同で、マレーシアでのSAFおよびRD(リニューアブルディーゼル、HVO)などバイオ燃料製造プラントを建設するための最終投資決定を行ったと発表した。商用プラントは、植物油や動物油加工時に排出される廃棄物・残渣を原料として、エニ社がハネウェルUOP社と共同で開発した「Ecofining技術」を活用してSAFとHVO、バイオナフサを製造する。2024年第4四半期に建設を開始し、2028年下期までの稼働を目指す。将来的には。微細藻類由来の藻油などのバイオマス原料も使用するとしている。
日揮 Osaka Metro国産SAF向けに廃食用油を再利用へ 2024.7.31
日揮HDは、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)と、Osaka Metro直営のレストランOrchid time等から出る使用済み食用油を国産のSAF製造原料に供給する基本合意書を、日揮HD、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYと締結したと発表した。
伊藤忠、ENEOSなど 成田空港でSAF利用促進プロジェクトを開始 2024.8.2
伊藤忠商事やENEOSなど7社は、成田国際空港にSAFを搬入し、プラットフォーム上にScope3(間接的CO2排出量削減効果)環境価値を提供することで、参画各社がScope3環境価値を取引するスキームを構築するプロジェクトを開始すると発表した。参画企業は、伊藤忠商事、ENEOS、NIPPON EXPESS HD、日本航空、みずほ銀行、みずほリサーチ&テクノロジーズ、成田国際空港となっている。
出光 徳山事業所でのHEFA-SAF製造PJ FEEDに移行 2024.8.2
出光興産は、徳山事業所でのHEFA技術によるSAF製造プロジェクトについて、FSを完了し、FEEDに移行すると発表した。出光は2030年までに年間50万kLのSAFを国内に供給する体制を構築することを目標に、徳山事業所で2028年度に年間25万kLのSAF生産開始を目指している。
運搬・貯蔵、燃焼、利用関係
川崎重工 水素30%混焼大型ガスエンジン実証設備の試運転に成功 2024.7.29
川崎重工は、神戸工場内の定格出力7.5MWの大型ガスエンジン実証設備で、体積比で水素を30%混焼した試運転に成功したと発表した。実証設備は既存のエンジン型式KG-18-Tを水素混焼用に改修したもので、高圧水素ガストレーラによる水素供給設備と都市ガスへの水素混合ユニットを設置している。水素を5~30%の任意の割合で混合できるとしている。
マツダ 宇品工場にアンモニア活用火力発電所を計画 2024.8.1
マツダは、三菱商事クリーンエナジーと共同で、広島市に「アンモニア活用火力発電所整備事業 環境影響評価実施計画書」を提出したと発表した。設置場所は広島市市南区仁保沖町のマツダ宇品工場敷地内で、アンモニア専焼GTCC(ガスタービン・コンバインドサイクル発電)、またはアンモニア分解ガス専焼GTCCの発電方式を検討し、約11万kWの発電出力を計画する。マツダは本社工場内に石炭火力発電設備を有していて、多量のCO2排出源となっている。アンモニア燃料による火力発電建設によって、CO2の排出削減を進めカーボンニュートラル実現に貢献するとしている。
ニュースウォッチ
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