水素・アンモニア・ＬＯＨＣ関連
ＪＯＧＭＥＣ 豪州・北部準州政府とエネルギー、金属分野でＭｏＵを締結 2024.7.22
ＪＯＧＭＥＣは、豪州・北部準州政府と、エネルギー分野および金属分野で、包括的な協力関係の強化を目指すＭｏＵを締結したと発表した。エネルギー分野では、天然ガス、ＣＣＳ、水素・アンモニアを協力分野に含み、エネルギーの安定供給と脱炭素社会の実現につながる取り組みを進めていくとしている。
ＪＦＥ 液化水素ＳＣに向け、土地貸借契約を締結 2024.7.25
ＪＦＥホールディングスは、グループ会社ＪＥＦスチールが、日本水素エネルギーが実施する「液化水素サプライチェーンの商用化実証」を目的に、ＪＦＥスチール東日本製鉄所 扇島の土地約２１ｈａを賃貸借する契約を締結したと発表した。実証では、大規模な液化水素の海上輸送技術の確立を目指している。契約を基に、ＪＦＥスチールは対象地の既存建物の撤去等を実施し、その後、日本水素エネルギーが、実証用設備の建設の設置を行う。２０２８年度の設備建設の完了、２０２９年度液化水素運搬船の入港、２０３０年度実証の完了を目指す。
ＩＨＩ 台湾肥料とクリーンアンモニアのバリューチェーン構築で覚書を締結 2024.7.26
ＩＨＩは、台湾の化学肥料メーカー台湾肥料と、クリーンアンモニアのバリューチェーン構築に向けた協業の可能性検討のための覚書を締結したと発表した。台湾肥料は、台湾市場でアンモニアの製造・販売・輸送を行っている。ＩＨＩは、台湾肥料とＭｏＵを締結することで、世界各国で検討しているクリーンアンモニア製造事業から、日本・台湾をはじめとする東アジア向けにアンモニアを供給し、バリューチェーン構築の検討を進める。
ＣＣＵＳ、ＤＡＣ関連
太平洋セメント 東大と建設廃材にＣＯ２固定化成形製造技術を開発 2024.7.24
太平洋セメントは、東京大学 野口貴文教授らの研究グループと共同で、空気中のＣＯ２を廃コンクリートに固定化した上で、加圧し固化するカルシウムカーボネートコンクリートブロックの製造技術を開発したと発表した。セメント製造でのＣＯ２排出量削減技術は、完成したセメント部材やブロックに外側から高濃度ＣＯ２を反応させる方法があるが、材料内部まで反応が進行しないことや、一般的なセメントを用いる場合にはＣＯ２が排出されるという課題がある。開発したＣＯ２固定化技術は、原材料として粉砕した廃コンクリートを使用し、排ガスや空気中のＣＯ２を炭酸カルシウムとして固定化したのち、加圧成形してコンクリートブロックを製造することで、ブロック全体にＣＯ２を固定化できる。また、製造したブロックは、固体化の強度が高くなることが確認されたとしている。
川崎重工 鹿島とＤＡＣ×コンクリート固定の共同研究を開始 2024.7.26
川崎重工は、川崎重工が保有するＤＡＣ技術を、鹿島らが開発したカーボンネガティブコンクリート「ＣＯ２－ＳＵＩＣＯＭ」の製造に利用するための共同研究を開始したと発表した。川崎重工のＤＡＣ技術は、多孔質材料とアミン化合物から成る固体吸収材で、大気中のＣＯ２を分離回収する。鹿島らが開発した「ＣＯ２－ＳＵＩＣＯＭ」は、プレキャストコンクリート製品工場で炭酸化養生を行うことで、ＣＯ２を吸収・固定化させるが、ＣＯ２の調達手段が課題となっている。両社は今後、プレキャストコンクリート製品工場に適したＤＡＣ装置の構造を検討し、「ＣＯ２－ＳＵＩＣＯＭ」の製造実証を行っていくとしている。
運搬・貯蔵、燃焼、利用関係
カワサキ 水素エンジンモーターサイクルの公開走行を実施 2024.7.22
カワサキモータースは、７月２０日、鈴鹿サーキットで開催された８耐レースに先立ち、量産メーカーとして世界初となる水素エンジンモーターサイクルの叩解走行を実施したと発表した。カワサキは、「Ｎｉｎｊａ Ｈ２」の９９８ｃｃ直列４気筒スーパーチャージドエンジンを、水素燃料の筒内直接噴射使用に改良した。カワサキは、技術研究組合水素小型モビリティ・エンジン研究組合（ＨｙＳＥ）に参画し、モーターサイクルをはじめとする水素小型モビリティの実現に向けて、水素エンジンや、水素充填システムおよび燃料供給系統システムの基礎研究を推進している。
ニュースウォッチ
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