水素・アンモニア・LOHC関連
三菱商事 北海道千歳エリアでのグリーン水素供給を検討 2024.6.17
三菱商事は、高砂熱学工業、北海道電力およびエア・ウォーター北海道と共同で、北海道千歳エリアでのグリーン水素供給に向けた共同検討を行うと発表した。検討を行う事業性調査(FS)は、資源エネルギー庁の補助金対象に5月31日付で採択されていて、今後4社は地産地消型グリーン水素供給に向けて、水素製造や貯蔵サイト候補地の検証や輸送方法など最適な供給方法を検討していく。2030年までに水素拠点を構築し、グリーン水素サプライチェーンの実現を目指すとしている。
ENEOS、三菱商事 水素・脱炭素燃料の社会実装を共同検討 2024.6.18
ENEOSと三菱商事は、水素・脱炭素燃料の社会実装に向けた共同検討を行う覚書を締結したと発表した。2社は覚書に基づき、MCHによる水素サプライチェーン構築や、海外でのCO2フリー水素供給元の開発と水素需要の創出、モビリティ分野での水素を活用した燃料電池商用車の社会実装について検討を行っていく。また、CO2フリー水素だけでなく、CO2フリー水素を原料とする合成燃料の普及に向けても連携をしていくとしている。ENEOSと三菱商事は2022年4月にSAFの社会実装に向けた事業化検討で覚書を締結している。
合成燃料関係
三菱ガス化学 自動車運搬船向けにメタノール燃料を供給へ 2024.6.18
三菱ガス化学は、トヨフジ海運が新造するメタノールを主燃料とする自動車運搬船へ、メタノール燃料を供給すると発表した。トヨフジ海運が2027年に竣工予定の国内自動車運搬船2隻に、三菱ガス化学がメタノールを供給、グループ会社の国華産業がメタノール輸送船でバンカリングする予定だ。日本初の取り組みとなる。三菱ガス化学は、排出CO2や廃プラ、バイオマスなどからメタノールを製造し、炭素循環を実現する環境循環型プラットフォーム「Carbopath」を推進している。
出光興産 BD活用軽油の供給を開始 2024.6.18
出光興産は、エア・ウォーター及び鹿島建設と共同で、鹿島建設が北海道内の工事現場で使用する建設機械・発電機向け燃料として、バイオディーゼル燃料(BD)を混合したB5軽油「出光バイオディーゼル5」の供給・使用を開始すると発表した。B5軽油は、出光が北海道製油所で製造する軽油と、白老油脂が北海道内のセイコーマートなどから回収した使用済み植物油を使用して製造したBDを原料として、エア・ウォーターのグループ会社エア・ウォーター・ライフソリューションが混合して製造される。BDの供給には品質管理が課題であるが、B5軽油は出光が分析し強制規格及び独自の商品企画を満足しているとしている。
三菱ガス化学 消化ガスからバイオメタノールを製造 2024.6.21
三菱ガス化学は、三菱ガス化学新潟工場に、下水消化槽で汚泥を微生物によって分解したガス(消化ガス)を原料にバイオメタノールを製造する設備を設置し、操業を開始したと発表した。新潟県が所有する新井郷川下水道浄化センターから発生する消化ガスのうち未利用分を活用する。
また、三菱ガス化学は、新井郷川浄化センターの消化ガスについてISCC PLUS認証を取得したと発表した。これにより既に認証取得済みのバイオメタノールとDME合わせて、消化ガスから製造したバイオメタノールをISCC PLUS認証品として提供する。
ニュースウォッチ
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