水素・アンモニア・LOHC関連
JERA、東洋エンジ タイでのアンモニアクラッキング実証研究を実施へ 2024.6.11
東洋エンジニアリング及びJERAは、JERAの子会社であるJERA Asisと共同で、タイでの水素・アンモニア需要調査及びアンモニア分解装置安定稼働の実証研究が、NEDOの国際実証事業に採択されたと発表した。3社は、タイでの水素供給方法と利用普及の可能性調査、及びアンモニアクラッキング技術、水素貯蔵設備の設計手法の検討などを行う。期間は2024年度中頃から1年間となっている。
IHI 3地域でのアンモニア供給拠点FSが水素等供給基盤整備事業に採択される 2024.6.11
IHIは、エネルギー供給構造高度化事業コンソーシアム(CROS)の令和6年度「非化石エネルギー等導入促進対策費補助金 水素等供給基盤整備事業」に3地域のプロジェクトが採択されたと発表した。
① 大阪堺・泉北地域におけるアンモニア供給拠点整備の事業性調査事業
② 北海道苫小牧地域でのアンモニア供給大規模拠点
③ 福島県相馬地区におけるアンモニア供給拠点の構築に向けた調査
各地域プロジェクトのIHI以外の参画者は以下の通り、
① 大阪堺・泉北地域 三井物産、三井化学、② 北海道苫小牧地域 北海道電力、北海道三井化学、丸紅、三井物産、苫小牧埠頭、③ 福島県相馬地区 石油資源開発、三菱ガス化学、三井物産、商船三井。2030年度までにアンモニア供給拠点事業の開始などを目指す。
川崎重工 ダイムラーと液化水素SC構築で覚書を締結 2024.6.12
川崎重工業は、ダイムラー・トラックと、ドイツ向け液化水素サプライチェーン(SC)の構築および欧州における液化水素ステーションの輸送網の構築に向けた協力の覚書を締結したと発表した。道路貨物輸送での液化水素利用の拡大を想定し、液化水素SC構築の検討、液化水素ターミナル、海上輸送、貯蔵について検討を行い、2030年早期の液化水素SCの確立を目指す。ダイムラー・トラックは液化水素を燃料とするFCトラックの開発を進めている。
合成燃料関係
三井E&S タイSAF製造プラント向け往復動圧縮機を受注 2024.6.6
三井E&Sは、タイのバンチャックなどが出資して設立した廃食油からSAFを製造供給する会社BSGFが手掛けるSAF製造プラント向けに、往復動圧縮機2台を受注したと発表した。プラントは2025年第一四半期までに稼働する予定で、廃食油から一日あたり100万LのSAFを製造する計画だ。
運搬・貯蔵、燃焼、利用関係
関西電力 姫路地区を拠点としたグリーン水素輸送・利活用調査がNEDO助成事業に採択 2024.6.11
関西電力は、JR西日本、JR貨物、NTT、NTTアノードエナジー、パナソニックと2023年より取り組んできた兵庫県姫路エリアでのインフラを活用した国内水素輸送・利活用等に関する検討事業が、NEDOの助成事業に採択されたと発表した。鉄道や通信用管路など既存インフラを活用した水素輸送方法等に関して、輸送方法、利活用先、法規制の3項目について調査を実施する。関西電力は、水素供給管理システムの検討・モデル構築等を担当する。期間は、2024年度から2025年度。
ニュースウォッチ
- 東洋エンジ、アンモニア製造EPC受注獲得に力 2024.6.12
- 石油市場、30年に大幅な供給過剰に=IEA 2024.6.13
- インドネシア、水素ロードマップを策定 日本と連携強化 2024.6.14