水素、合成燃料、CCUS関連動向      2024.11.16
水素、合成燃料、CCUS関連動向      2024.11.16

水素、合成燃料、CCUS関連動向      2024.11.16

合成燃料関係

INPEX 自動運転バスにRDを供給     2024.11.12

 INPEXは子会社のINPEX JAPANが、埼玉県深谷市で開催された「ふるさと ふかや・渋沢学」フォーラムに参加し、市民を乗せた自動運転バスの体験試乗会で、自動運転バスの燃料としてリニューアブルディーゼル(RD)を供給した。使用したRDは、伊藤忠商事がフィンランドのネステ社から調達し、伊藤忠エネクスを通じて、INPEX JAPANに供給したものとなる。INPEXは、中期経営計画で天然ガスの安定供給だけではなく、地方自治体の脱炭素化に向けたソリューションを提供し、地域社会の課題解決に寄与する取り組みを推進している。

エア・ウォーター バイオメタンを雪印メグミルクに供給 2024.11.14

 エア・ウォーターは、家畜ふん尿由来のバイオメタンを雪印メグミルクの大樹工場に納入すると発表した。エア・ウォーターは、家畜ふん尿由来のバイオメタンの製造・販売を2024年5月から事業化開始している。バイオメタンの更なる活用を図るため、酪農家のバイオガスプラントで精製したバイオメタンを、専用のガス吸蔵容器でガス体のまま輸送・供給する仕組みを構築し、12月より雪印メグミルク大樹工場へ供給を開始する。今後、家畜ふん尿を有効活用したい酪農家とバイオメタンを活用したい需要家の双方のニーズをマッチさせながら、市場創出を図るとしている。

CCUS、DAC関連

千代田化工 JパワーよりCO2液化・貯留設備検討業務を受注  2024.11.13

 千代田化工建設は、電源開発(Jパワー)より、Jパワーなど7社がJOGMECより採択された「マレー半島沖南部CCS事業」のうち、Jパワーが九州エリアに所有する火力発電所向けのCO2液化・貯蔵設備検討業務を受注したと発表した。

東ソー CCUでイソシアネートを製造    2024.11.14

 東ソーは、山口県周南市の南陽事業所で、CO2回収および原料化設備を新設し、稼働を開始したと発表した。東ソーは、独自のCO2回収アミンを開発していて、今回のCO2回収設備に開発アミンを適用した。CO2回収設備では年間約4万トンのCO2を回収し、ナフサ代替原料としてポリウレタン原料となるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)製造原料として使用する。東ソーは、開発CO2回収アミンの設備での運用により、CO2回収性能や耐久性を確認し、更なる性能の向上および外販に向けた取り組みを行っていくとしている。

運搬・貯蔵、燃焼、利用関係

川崎重工 水素30%混焼大型ガスエンジンの運用開始         2024.11.15

 川崎重工は、神戸工場での定格出力7.5MWの大型ガスエンジンの水素体積比30%で都市ガスとの混焼での運用を開始したと発表した。5MW超出の大型ガスエンジンでの発電設備としては国内初となる。今後、川崎重工は水混焼ガスエンジンの市場投入、および既存エンジンの水素混焼改造工事を2025年から開始する予定としている。

ニュースウォッチ

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