合成燃料関係
日揮HD 高島屋とSAF原料としての廃食用油供給で合意 2024.10.8
日揮HDは、高島屋及び高島屋の子会社である東神開発、アール・ティー・コーポレーション(RFC)と、国産SAFの原料となる使用済み食用油の供給、利用に関する合意書を締結したと発表した。高島屋グループの商業施設及びRTCが運営する飲食店などから排出される廃食用油を、レボインターナショナルが収集し、SAFFAIRE SKY ENERGYの製造工場でSAFを生産する。高島屋グループ全体で年間約28万Lの廃食用油を回収する可能性がある。
千代田化工 ENEOS向け1BD合成燃料製造実証プラントを完工 2024.10.10
千代田化工建設及び千代田エクスワンエンジニアリングは、ENEOSが取り組む1日あたり1バレル(1BD)製造する能力がある合成燃料実証プラントの建設工事を2024年6月に完工したと発表した。実証プラントはENEOSの中央技術研究所内に設置され、9月より運転を開始している。
出光興産 北海道で燃料輸送ローリーにカーボンオフセットfuelを導入 2024.10.10
出光興産は、北海道で出光興産グループの燃料油配送を行う運送会社のタンクローリー21台に対して、「出光カーボンオフセットfuel」を導入したと発表した。2023年7月に燃料油の使用時に発生するCO2排出量をカーボンクレジットによりオフセットする「出光カーボンオフセットfuel」を発売している。出光は、これまで北海道でバイオディーゼル燃料を混合した軽油「出光バイオディーゼル5」の供給体制構築などの取り組みを行っていて、北海道を「出光カーボンオフセットfuel」など低炭素エネルギー・ソリューション導入のモデル地域と位置付けている。今後、取り組みを全国へと展開することを目指すとしている。
CCUS、DAC関連
三井物産 JOGMECより令和6年度「先進的CCS事業に係る設計作業等」業務を受託 2024.10.10
三井物産は、関西電力、九州電力、コスモ石油、中国電力、電源開発、レゾナック、UBE三菱セメントと共同で、JOGMECよりマレー半島沖南部CCS事業について、令和6年度「先進的CCS事業に係る設計作業等」の業務を受託したと発表した。三井物産は、マレー半島沖南部のCCS事業対象CO2貯留サイト開発を、2023年6月よりマレーシア国営石油開発会社ペトロリアム・ナショナル・ブルハトのCCS事業会社ペトロナスCCSソリューションズ、及びトタル・エナジーズのCCS事業会社トタル・エナジーズ・カーボン・ニュートラリティ・ベンチャーズと共同で推進している。
住友商事 アラスカでのCCS事業性調査で共同調査契約を締結 2024.10.11
住友商事は、川崎汽船、Hilcorp Alaskaと共に、米国・アラスカでのCCS事業性調査に関する共同調査契約を締結したと発表した。日本国内で集約したCO2を、液化CO2輸送船で米国・アラスカに輸送し、圧入・貯留するCCSバリューチェーン構築に向け、貯留可能性容量を含むCO2地下貯留に関する技術調査や液化CO2船に関する技術要件調査などのFSを行う。日米間での越境CCSの事業化に向けた共同調査は日本企業として初めてとなる。
ニュースウォッチ
- 丸紅、ノルウェー社とアンモニア輸送船を共同保有 2024.10.7
- SAF向け廃食油、カクヤスが家庭から回収 酒の宅配網活用 2024.10.7
- グリーン水素、4年で石炭由来より安く 中国新興 2024.10.8
- 東邦ガス、愛知で農業用炭を生産 化学肥料使わず脱炭素 2024.10.9
- ENEOS、給食の運営会社から廃食油調達 SAFに転用 2024.10.10
- 関西電力とコスモ石油、堺市エリアのCCS設計を受託 2024.10.10