水素、合成燃料、CCS関連動向 2024.1.8
水素、合成燃料、CCS関連動向 2024.1.8

水素、合成燃料、CCS関連動向 2024.1.8

水素・アンモニア・LOHC関連

IHI 天然ガスの熱分解による水素製造の実験を開始         2023.12.25

 IHIは、天然ガスの熱分解による水素製造の試作機による実験を2023年12月からIHI横浜事業所で開始したと発表した。熱分解による水素製造は、従来の水蒸気改質に比べ、単位当たりの水素生成のためのエネルギーが約4割削減できると期待されている。触媒には鉄鉱石を使用し、流動層を利用して、一日あたり最大で100トンの水素製造をめざす。2020年代後半に米国や豪州での実用化を目指す。

合成燃料関係

三菱ガス化学 横浜港とグリーンメタノール利用促進で覚書を締結       2023.12.27

 三菱ガス化学は、横浜市、マースクASとの間で、次世代船舶燃料として温室効果ガス排出量の低いグリーンメタノールの横浜港における利用を促進することを目的とした覚書を締結したと発表した。三菱ガス化学は、環境循環型メタノール構想“Carbopath”を打ち出し、三菱ガス化学の新潟工場でCO2と水素からのメタノールの製造を開始している。今後、新潟県が所有する近隣の下水道浄化センターから発生する未利用消化ガスを新潟工場に原料として導入することでバイオメタノールの製造も開始する予定だ。

CCS関連

JFEエンジ 低消費エネルギー型CO2分離回収技術を開発へ         2023.12.26

 JFEエンジニアリングは、膜分離法と物理吸着法をハイブリッドに活用した「低消費エネルギーCO2分離回収技術の開発」がNEDOの研究開発・社会実装促進プログラムに採択されたと発表した。IHIは、ハイブリッド型にすることでCO2濃度が低い燃焼排ガスから少ない消費エネルギーでCO2を分離する技術を保有していて、この技術をコンテナ内に収納し、一日あたり3トン規模のCO2を回収するパッケージGX-Marbleの実証試験に着手している。今回採択されたプログラムでは、2027年度までにCO2回収量を20から200トン/日にスケールアップしたプラント型設備GX-Opalの商用化を目指すとしている。

ニュースウォッチ

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