旭化成は10月25日、カーボンニュートラルに特化したCVCの投資枠の第1弾として、米国のヴィーガンレザー開発スタートアップNatural Fiber Welding(NFW)社に出資し、旭化成グループ傘下の米国Sage Automotive InteriorsがNFW社とパートナーシップを構築すると発表した。
NFW社は2015年に会社を設立、コーン油などの植物油とエポキシ化天然ゴムからできた生分解性天然ゴムをベースにコルクなどの植物性廃棄物を混合した材料から非石油由来の代替皮革素材Mirumを開発している。これまでアパレル関係でStell McCartneyなど様々なブランドに採用されていて、日本では伊藤忠商事が取り扱いを行っている。自動車用内装表皮材としてはポルシェ タイカンのプロトタイプに採用された経歴がある。
自動車用内装材としての合成皮革も環境への配慮などの観点からリサイクル材料の使用や非石油由来素材への転換が模索されていて、今回の旭化成のNFW社への出資も拡大が予測される非石油由来の自動車用内装素材事業への将来性を見通したものとみられる。
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