クリーンエネルギー&プラスチック関連動向     2025/3/24
クリーンエネルギー&プラスチック関連動向     2025/3/24

クリーンエネルギー&プラスチック関連動向     2025/3/24

水素、アンモニア、LOHC

日鉄エンジ 出光徳山事業所向けアンモニアパイプライン敷設FEEDを実施     2025/3/19

 日鉄エンジニアリングは、出光興産より「周南地区アンモニア供給拠点設備検討 配管敷設FEED業務」を受注し、検討を実施していると発表した。日鉄エンジニアリングは施工難易度の高い海底区間での既設パイプラインの活用を中心としたアンモニア輸送用パイプライン敷設に関わる各種技術検討業務を行う。

合成燃料

住友商事 国産木材由来SAF実現で覚書を締結 2025/3/17

 住友商事は、JAL、エアバス、日本製紙、およびGreen Earth Instituteと、国産木材由来のバイオエタノールを用いたSAF実現に向け、相互連携を目的とした覚書を締結したと発表した。住友商事は、2023年2月に日本製紙と共同で「森空(もりそら)プロジェクト」を発足し、2025年2月に木質バイオマスを原料とするバイオエタノールなどの製造販売合弁会社設立に関する合意書を締結している。今回、JALとエアバスがプロジェクトに参画し、SAFの需給に関わる事業者同士で連携して国産SAFの普及・拡大を推進する。

出光 RD使用旅客バスの行動アンコウ実証を愛知県で開始     2025/3/17

 出光興産は、名鉄バス、名鉄エリアパートナーズと共同で、軽油の代替えとしてバイオ燃料「出光リニューアブルディーゼル(IRD)」を使用した公道運行実証を2025年4月1日から1年間に渡って、名鉄バス君島営業所運行の近距離高速バスで実施すると発表した。IRDは、廃食油や植物油などを原料に水素化処理などを行い製造する軽油の代替燃料で、出光が2024年12月より販売を開始した。原料の植物成長過程でCO2を吸収するため、燃焼時のCO2排出と相殺しCO2排出量は実質ゼロとみなされるカーボンニュートラル燃料となっている。3社はIRD使用バスの運行確認と共に、燃料の調達からメンテまでのサプライチェーンプロセスの検証を行うとしている。

日揮 知多市、セントレアとSAF原料として廃食用油供給で協定を締結  2025/3/21

 日揮HDは、愛知県知多市および中部国際空港(セントレア)と、日揮HDがレボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYと共同で推進する国産SAF製造での原料として使用済み食用油の資源化促進に関する連携および協力に関する協定書を締結したと発表した。

コスモ CO2資源化研究所とCO2由来エタノール製造で検討を開始    2025/3/21

 コスモエネルギーHDは、東京大学発スタートアップCO2資源化研究所と共同で、CO2資源化研究所が技術を保有する「UCDI水素菌」を用いてCO2をエタノールに変換するCCU実現に向けた協働検討に関する契約を締結したと発表した。共同検討では、不純物を含んだCO2や水素を直接利用する技術開発を行い、経済性の高いエタノール製造を目指す。コスモエネルギーHDは、コスモエネルギーグループの製油所などから発生するCO2由来のサステナブル製品の生産を目指し、CO2資源化研究所と双方で次世代エタノールの供給可能性について検討を進めていくとしている。

CO2回収、DAC、CCUS

ENEOS Xplora 同志社大学とCO2から固体炭素製造研究  2025/3/13

 ENEOS Xploraは、同志社大学とCO2からのカーボンブラックなどの固体炭素製造の実用化を目指す共同研究を行うと発表した。研究では溶融塩を用いた電気化学反応によりCO2から効率的に固体炭素を精製する可能性を研究する。将来的な研究のスケールアップを見据え、当面は同志社大学に実験設備を設置し基礎研究を進める。

運搬・貯蔵、燃焼、その他

三菱造船 メタノール燃料RORO貨物船3隻を受注     2025/3/21

 三菱造船は、メタノール燃料ロールオン・ロールオフ貨物船(RORO船)計3隻を、トヨフジ海運、宮崎産業海運、日徳汽船向けに追加受注したと発表した。主機関にメタノールとA重油それぞれを燃料として使用可能なデュアルフューエルエンジンを搭載している。RORO船の主要仕様は次の通り。全長約168.0m、全幅約30.2m、総トン数約1万5,750トン、積載車両台数約2,300台、航海速力最大21ノット。

プラスチック

キューピー アールプラスジャパンに出資       2025/3/21

 キューピーは、使用済みプラスチックの再資源化技術の開発・実用化推進を行うアールプラスジャパンに出資したと発表した。他の出資・参画企業と共に使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組む。アールプラスジャパンは、米国のバイオ科学スタートアップ・アネロテック社と共同で、PETを含むプラスチックを直接ベンゼン・トルエン・キシレン・エチレン・プロピレンなどの化学製品原料に変換するケミカルリサイクル技術を研究開発している。従来のケミカルリサイクルでは原料から油化プロセスを経て原料化を行っていたが、開発プロセスでは工程を減らすことで、効率的に再資源化が可能となる。キューピーは、自社の主力商品であるマヨネーズやドレッシングのボトルの資源循環で他社と協働していくとしている。

ニュースウォッチ

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