水素、アンモニア、LOHC
JOGMEC 韓国石油公社と水素、CCS分野で包括的MoUを締結 2025/1/24
JOGMECは1月22日、韓国石油公社(KNOC)と、水素等およびCCS分野での意見交換等を目的とした覚書(MoU)を締結したと発表した。両社はこれまで石油備蓄での情報交換・意見交換による協力関係を構築してきた。JOGMECの業務内容が水素等およびCCS分野に拡大したことを踏まえ、包括的な協力関係を目指したMoUの締結を行った。水素関係では、水素以外にアンモニアなど水素キャリアを含む。
CO2回収、DAC、CCUS
INPEX 北陸電力と低炭素化で包括連携協定を締結 2025/1/17
INPEXは、北陸電力とエネルギーシステムの低炭素化および高度化に関する包括連携提携協定を締結したと発表した。協定を基に両社は、燃料サプライチェーンでの連携や、CCSや水素・燃料アンモニアなどの次世代燃料や再生可能エネルギーの導入推進などについて検討を行っていくとしている。
プラスチック
レゾナック 使用済みプラスチックを化学品原料に再生する事業モデルを立上げ 2025/1/20
レゾナックは、使用済みプラスチックや繊維などを水素・アンモニア・アクリロニトリル・炭酸ガスなどの化学品原料に再生する循環型事業モデル「CirculaC(サーキュラック)」を立ち上げた。レゾナックは、2003年より川崎事業所で使用済みプラスチックを水素や炭酸ガスにリサイクルする「川崎プラスチックリサイクル(KPR)」プロセスを実施している。KPRで製造される水素は、川崎市のホテルに設置された燃料電池の発電用原料として使用されるほか、川崎事業所では水素からアンモニアを製造している。また、アンモニアは事業所内でアクリロニトリルの原料として使用するほか外販し、合成繊維や化学肥料などに活用されている。炭酸ガスもレゾナックグループ会社でドライアイスや炭酸飲料原料として利用されている。レゾナックはこれらの製品を今後CircilaCブランド製品として発売していくとしている。
三井化学 台湾でバイオマス原料からビスフェノールAを製造へ 2025/1/21
三井化学は、台湾の100%子会社台灣三井化學が、台湾の南亞塑膠工業と共同で三井化学製のバイオマスアセトンを活用して台湾でバイオマスビスフェノールA(バイオマスBPA)を製造し、市場展開に向けた取り組みを行っていくと発表した。台湾三井化学は、2024年8月にICSS PLUS認証を取得し、マスバランス方式の原材料供給を2025年1月より開始している。南亞塑膠工業も2024年9月にISCC PLUS認証を取得していて、両者の認証に基づきバイオマスBPAを製造し、それを用いたバイオマスエポキシやポリカーボネート樹脂の開発を行う。今後、両社はバイオマス化による環境に配慮した製品の開発・生産の協業を進めていくとしている。
東レ 高制振性ナイロン樹脂を開発 2025/1/22
東レは、汎用制振材として使用されるブチルゴムの4倍の制振性を有する高制振性ナイロン樹脂を開発したと発表した。自動車の電動化トレンドでEVが進展するのに伴い、路面からの低周波ロードノイズの抑制要求や車外騒音の規制強化が予測され、振動を抑制する制振性の強化と複雑形状部品の賦形を両立させる樹脂のニーズが高まっている。東レは、独自のナノアロイ技術をナイロン樹脂に適用し、ナイロンと制振性を有する樹脂を100~300nmオーダーでそれぞれの樹脂層が連続層となる構造を形成させることに成功した。開発したナイロン樹脂は、ナイロン特有の高温剛性や成形加工性と制振性の特性を保有する。東レは、2026年度の本格生産を目指すとしている。
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